公開日:2022年 10月23日
更新日:2024年 2月 5日
本日は膵石症について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
膵石症の発症のほとんどには、慢性膵炎が関係しています。慢性膵炎の原因は約7割がアルコールです。自己免疫性や膵管の走行異常などが原因で慢性膵炎を発症することもあります。場合によっては、原因がわからないこともあります。
慢性膵炎の発症は、喫煙とも関係があると言われています。そのため、膵石症の発症には、アルコールとタバコも関わっていると考えることができるでしょう。
膵石症は、膵臓の管内に石が形成される病態であり、主に膵液の流れの障害や膵液の化学組成の変化によって引き起こされます。この状態は、膵臓の炎症、痛み、消化不良などの症状を引き起こすことがあります。膵石症の原因は多岐にわたり、以下にその主なものを紹介します。
1. 慢性膵炎
膵石症の最も一般的な原因は慢性膵炎です。慢性膵炎は、膵臓の長期的な炎症により、膵臓組織が徐々に線維化し、機能不全を引き起こします。炎症が繰り返されることで、膵液の流れが阻害され、膵液中のカルシウムが析出し、石が形成されます。
2. 膵液の異常
膵液の粘度が異常に高い、または膵液中のカルシウム濃度が高いと、石が形成されやすくなります。これらの異常は、膵臓の病態、脱水状態、または特定の遺伝的要因によって引き起こされることがあります。
3. 膵管の障害
膵管の狭窄や閉塞は、膵液の流れを妨げ、石の形成を促進します。これは、先天的な異常、膵炎の繰り返し、または膵管内に発生した腫瘍によって引き起こされることがあります。
4. アルコール消費
過度のアルコール消費は慢性膵炎のリスクを高め、結果的に膵石症のリスクも増加させます。
5. 遺伝的要因
特定の遺伝的状態は、膵石症の発症リスクを高めることが示されています。膵炎を繰り返しやすい家族歴がある場合、膵石症のリスクも高くなる可能性があります。
6. 栄養不良
特定の栄養不良状態、特に脂肪の消化吸収が悪い場合、膵液の組成に影響を及ぼし、膵石の形成を促進することがあります。
膵石症の判断には、CTスキャン、MRI、超音波などが用いられます。
膵石症の症状は、食事や飲酒をした後の腹部や脇腹、背部に起こる強い痛みです。前かがみになると痛みが軽くなるため、脇腹を抱えるような特有の姿勢がよく見られるようになることもあります。
他にも、吐き気や嘔吐、食欲不振や体重の減少なども見られます。
膵石症は、膵臓内に石が形成される状態であり、膵液の流れを妨げることによってさまざまな症状を引き起こす可能性があります。以下に、膵石症に伴う典型的な症状を紹介します。
1. 腹痛
最も一般的な症状の一つで、特に上腹部の中央または左側に痛みが発生します。痛みはしばしば背中に放散し、食後に悪化することがあります。
2. 消化不良
膵液の流れが妨げられることにより、食物の消化が十分に行われないため、腹部膨満感、ガス、下痢などの消化不良の症状が現れることがあります。
3. 体重減少
食物の消化吸収が不十分になるため、体重が減少することがあります。
4. 黄疸
膵石が胆管を圧迫または閉塞すると、胆汁が蓄積し、皮膚や白目が黄色くなる黄疸が現れることがあります。
5. 脂肪便
膵液の分泌不足により、脂肪の消化が不十分になり、便に脂肪が多く含まれる状態が現れることがあります。これは、便が異常に臭い、油っぽい、または浮いている状態が特徴です。
6. 糖尿病の発症
膵臓の炎症や損傷が進行すると、インスリンの産生が影響を受け、糖尿病を発症する可能性があります。
膵石症の症状は、他の消化器系の病気と類似しているため、正確な判断を行うためには、医師による詳細に調べることが必要です。
膵石症の改善方法は、禁酒をすること、低脂肪食中心の食事をすること、薬です。低脂肪の食事をすることは、膵液の分泌を抑えることにつながるため、膵臓を休ませることになり、改善に有効なのです。
症状が強いときには急性膵炎と同じような改善方法を行います。
膵石症の改善は、症状の重さや根本的な原因、そして全体的な健康状態に基づいて行われます。改善の主な目的は、痛みの管理、膵石の除去、膵液の流れの改善、および再発の防止です。
痛みの管理: 軽度から中等度の痛みに対しては、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や麻薬性鎮痛薬が処方されることがあります。
食事: 高脂肪食の摂取を避け、低脂肪食にすることで、膵臓への負担を軽減し、症状の改善を図ります。
内視鏡的レトログレード膵胆管造影(ERCP): 膵管内に挿入された内視鏡を使用して石を直接除去するか、膵管を拡張して膵液の流れを改善します。必要に応じて、狭窄部位にステントを挿入して膵管を開くことがあります。
体外衝撃波砕石術(ESWL):体外から衝撃波を膵石に当て、石を細かく砕いて除去しやすくします。この改善は、石が小さく、膵管の狭窄がない場合に適しています。
外科手術:膵石が原因で慢性膵炎が進行している場合や、内視鏡的治療やESWLで改善が見られない場合: 膵管の狭窄部位を切除したり、石を除去するための外科手術が行われることがあります。場合によっては、膵臓の一部を切除する必要があることもあります。
膵酵素補充: 膵液の分泌不足による消化不良を改善するために、膵酵素の補充剤が処方されることがあります。
膵石症の改善には、症状の管理と膵液の流れを改善するための複数のアプローチがあります。
膵石症の改善方法は、禁酒をすること、低脂肪食中心の食事をすること、薬です。低脂肪の食事をすることは、膵液の分泌を抑えることにつながるため、膵臓を休ませることになり、改善に有効なのです。
症状が強いときには急性膵炎と同じような改善方法を行います。
膵石の外観は、白くて硬いという特徴があります。大きさはさまざまで、非常に小さいものもあれば、50gを超えるくらいの大きいものまであります。
膵石は、膵臓全体にたくさん散在して起こることが多いです。
・神門
・膵兪
・脾兪
神門は、膵臓の機能を活性化するツボです。他にも、自律神経を整える効果があり、気持ちをリラックスさせる働きがあります。
心も体も緊張をほぐしてくれるため、眠れない時にもおすすめでスムーズな寝付きを助けるためにも役立ちます。
膵兪は、膵臓に大きく関わるツボです。膵臓の機能を活性化するといわれています。
血糖値が高い人にもおすすめのツボです。
脾兪は、消化器系の色々な病気に対して効果があるツボです。そのため、全身を調整するためにも良く使われています。
胃腸の痛みや胃下垂、黄疸、嘔吐、血便、貧血や更年期特有の冷えやだるさ、慢性の軟便、下痢、食欲不振、倦怠感など色々な症状に対して使われるのです。
神門は、手首の内側にあるツボです。小指側にあるくぼんでいる場所にあります。
押すときは、親指を使って左右交互に押しましょう。
膵兪の場所は、背骨の第8〜9胸椎から指二本分外側です。
押すときは、気持ち良いと感じるくらいの力加減で10回ほど連続して押しましょう。
脾兪の場所は、第11胸椎と第12胸椎の間から指幅2本分外に進んだ場所にあります。
脾兪は背中にあるツボのため、家族や友人などに押してもらうことをお勧めします。
11時から21時
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