公開日:2021年 9月23日
更新日:2021年 11月22日
本日はカナバン病について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
カナバン病の原因は、遺伝です。しかし、発症した子供の親もカナバン病を発症している例はほとんどありません。
生まれた時からASPA遺伝子に変異があることが原因で発症するのです。
カナバン病は発症した時期によって先天型、乳幼児型、若年型があります。中でも1番多いのは乳児型です。
乳幼児型では、生まれてからすぐ筋肉の緊張が柔らかく、運動発達が遅れが定頸から現れます。そして、少しずつ頭囲が大きくなっていきます。その後、視神経が萎縮し、視力に問題が起きます。
さらに症状が進むと、けいれん発作が起きたり、体が硬くなったりするという症状も現れます。
カナバン病を改善する方法は、今のところありません。現れている症状に合わせて対処を行うことが改善の基本になります。
さらに、栄養を補給することも改善のために重要になります。
カナバン病で注意することは、誤嚥性肺炎です。カナバン病では症状が進み、運動機能が悪くなっていくため、咽喉頭の機能不全によって誤嚥性肺炎を起こす危険があるのです。
少しずつ食事を飲み込むこともできなくなるため、 胃瘻や栄養チューブからの栄養をきちんと摂ることが必要になります。運動症状は進んでいくと寝たきりになります。