ヒトメタニューモウイルス感染症の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2023年 11月28日

更新日:2023年 11月29日

本日はヒトメタニューモウイルス感染症について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • ヒトメタニューモウイルス感染症とは
  • ヒトメタニューモウイルス感染症の症状
  • ヒトメタニューモウイルス感染症の原因
  • ヒトメタニューモウイルス感染症の改善方法
  • ヒトメタニューモウイルス感染症のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

ヒトメタニューモウイルス感染症は子供に多い病気

ヒトメタニューモウイルス感染症は、気管支炎や肺炎などの呼吸器感染症をひきおこす病気です。

 

ヒトメタニューモウイルス感染症は子供に多い病気で、幼児の間で流行ることがあります。しかし、大人でもヒトメタニューモウイルス感染症に感染することもあります。

 

ヒトメタニューモウイルスが原因であると考えられている呼吸器感染症は、小児の場合5~10%、大人の場合2~4%であると言われています。とくに乳幼児や高齢者が発症した場合は重症化することもあるため注意が必要になります。

 

ヒトメタニューモウイルス感染症を発症することがあるのは、生後6ヶ月頃からであると言われています。もっとも感染が多いのは1~2歳であると言われています。ほとんどの人は10歳までにヒトメタニューモウイルス感染症を発症するといわれています。

 

感染は、飛沫や接触により起こるため咳やくしゃみ手指を介して起こるため、乳幼児の多い保育園で感染拡大が見られます。

ヒトメタニューモウイルス感染症の原因は、ヒトメタニューモウイルス

ヒトメタニューモウイルス感染症の原因は、ヒトメタニューモウイルスです。ヒトメタニューモウイルスは、2001年にオランダでRSウイルス感染症と同じような症状のある子供によって初めて発見されたウイルスです。

 

ヒトメタニューモウイルスというウイルスは、一般的に有名ではない名前のウイルスですが、新たに人に感染を起こしたウイルスではなく昔から流行していた風邪の原因のウイルスの1つで、2001年まで発見されていなかったウイルスです。

 

 

今では、ウイルスを鼻腔を介して簡単に調べることができるようになったため、病院ですぐにヒトメタニューモウイルス感染症であるという判断を行うことが可能になっています。

 

1度感染しても十分に終生免疫がつくわけではないため、何度でもヒトメタニューモウイルス感染症を発症する可能性があります。咳やくしゃみで飛沫感染を起こしたり、手指に触れることによって接触感染を起こします。

ヒトメタニューモシスチス感染症は、通常は肺に影響を及ぼす真菌性の感染症です。主な原因は以下のとおりです。

 

ニューモシスチス・ジロベチ(Pneumocystis jirovecii):この真菌は以前は「ニューモシスチス・カリニ」として知られていましたが、現在は「ニューモシスチス・ジロベチ」として分類されています。この真菌は広く環境中に存在し、通常は健康な人の肺に無害に存在しますが、免疫力が低下している人においては重篤な肺炎を引き起こす可能性があります。

 

免疫力の低下:HIV/AIDSの発症者、がんの改善を行っている人、臓器移植の経験者、長期にわたるステロイドや免疫抑制薬の使用者など、免疫力が低下している人々は特にニューモシスチス肺炎のリスクが高いです。これらの条件は、身体のニューモシスチス・ジロベチに対する防御機能を弱めるため、感染症の発症につながりやすくなります。

 

曝露の機会:真菌の胞子は空気中に存在し、人から人への呼吸器系を通じて伝播する可能性があります。ただし、健康な人では通常は感染しませんが、免疫系が弱っている人には感染しやすいです。

ヒトメタニューモウイルス感染症の症状は、咳や熱、鼻水など

ヒトメタニューモウイルス感染症の症状は、咳や熱、鼻水などです。風邪によって起こる症状に非常によく似た症状です。

 

症状が重くなると、呼吸困難が起こったり気管支炎によって起こるヒューヒューというような呼吸になったりすることもあります。

 

症状が見られるのは、感染して約4~6日後です。大人の場合は上気道感染だけ起こることがほとんどですが、乳幼児や高齢者の場合は下気道感染を起こし、細気管支炎、喘息様気管支炎、肺炎につながることもあります。

ヒトメタニューモシスチス肺炎は、特に免疫力が低下している人々に影響を及ぼす真菌性の肺炎です。この病気の主な症状には以下のようなものがあります。

 

呼吸困難:特に体を動かした時に悪化することがあります。

 

乾いた咳:痰を伴わない咳が特徴的です。

 

発熱:軽度から高熱まで様々です。

 

倦怠感:全身のだるさや疲労感。

 

体重減少:食欲不振による体重減少が見られることがあります。

 

胸痛:胸部の不快感や痛み。

 

これらの症状は、ニューモシスチス肺炎に特有のものではなく、他の呼吸器の病気と似ているため、判断を受ける際には詳細な医学的評価が必要です。

ヒトメタニューモウイルス感染症の改善の基本は症状に対する対処

ヒトメタニューモウイルス感染症の改善の基本は、症状に対する対処です。水分をしっかりととって温かくし、ゆっくりと休むことが大事です。

 

また、咳や鼻水、発熱などの症状に対しては、薬を使って改善を行うこともあります。

 

ヒトメタニューモウイルスと同時に細菌にも感染してしまうこともあります。ヒトメタニューモウイルスに感染し、その後熱が4日以上続く場合、細菌にも感染している可能性があります。その場合、抗菌薬を使って改善を行います。

ヒトメタニューモシスチス感染症の改善では、主に特定の抗真菌薬が用いられます。通常は健康状態や病気の重症度に基づいて決定されます。

 

・薬

トリメトプリム-スルファメトキサゾール(TMP-SMX):これは最も一般的な薬で、効果的かつ広く使われています。この薬は、トリメトプリムとスルファメトキサゾールの組み合わせで、真菌の成長を抑制します。

 

ペンタミジン:トリメトプリム-スルファメトキサゾールに耐性があるか、副作用で使用できない場合に選択されることがあります。吸入または静脈注射で投与されることが多いです。

 

アトバコン:ペンタミジンやトリメトプリム-スルファメトキサゾールに対する耐性や副作用のある場合に使用されることがあります。

 

・補助的な方法

 

酸素法:重度の呼吸困難がある場合に行われます。

ステロイド:重症の場合に炎症を抑えるために使用されることがあります。

 

・その他の方法

 

栄養状態の改善、休息、適切な水分補給など。

 

重要なのは、ニューモシスチス肺炎の改善は早期に始めることが効果的であるということです。

トリメトプリム-スルファメトキサゾール(TMP-SMX)、ペンタミジン、アトバコンの他にもいくつかの代替薬が使用されることがあります。ただし、これらの薬は一般的には第一選択薬よりも使用頻度が低いか、特定の状況や耐性パターンに応じて選択されます。以下にその例を挙げます。

 

ダプソン:特にトリメトプリム-スルファメトキサゾールに対してアレルギーや耐性がある場合に使用されることがあります。ダプソンは単独で使用されることもありますが、しばしばトリメトプリムと組み合わせて使用されることもあります。

 

クリンダマイシンとプリマキン:この組み合わせは、トリメトプリム-スルファメトキサゾールに対する耐性があるか、副作用で使用できない場合の代替として用いられることがあります。クリンダマイシンは通常、プリマキンと組み合わせて使用され、この組み合わせはニューモシスチス・ジロベチに対する効果があるとされています。

 

これらの薬剤は、特定のニーズや、既存の薬剤に対する耐性や副作用の履歴に基づいて選択されます。

保育園や幼稚園や小学校などでの集団感染が起こることがある

ヒトメタニューモウイルス感染症は、保育園や幼稚園や小学校などでの集団感染が起こることがあります。そのため、ヒトメタニューモウイルス感染症が流行する季節には、特に家に帰ってきたら、手洗いうがいを徹底して行いましょう。

 

また、家庭内でも兄弟や両親、おじいさんやおばあさんに感染してしまうこともあるため注意しましょう。

 

子供が発症した時には感染が広がらないように家でもマスクを着用したりタオルや食器を分けたりウイルスが付いたドアノブを触ったりなど、感染対策を行うことが大事です。

ヒトメタニューモウイルス感染症に効果的なツボ

・肺兪

・尺沢

・雲門

肺兪

肺兪は、呼吸器に現れる咳や息苦しさなどの症状に対して効果を発揮するツボです。そのため、ヒトメタニューモウイルス感染症による症状の改善の効果が期待できます。

 

内臓機能や全身の機能を整える効果もあるため、素肌の健康を保ってくれます。 皮膚が自然に回復する力を高めてくれるため、ニキビや吹き出物、乾燥肌などの症状にも効果的です。

尺沢

尺沢の効果は、呼吸器に現れる色々な症状を和らげることです。そのため、ヒトメタニューモウイルス感染症によって現れる症状に対して効果を発揮します。

 

特に、咳や痰に対して効果が高いとされています。そのため、咳を止める時にも有効です。

雲門

雲門の効果は、肺に対して現れる症状を和らげる効果があります。特に咳や喘息などの症状に使われることが多いです。そのため、ヒトメタニューモウイルス感染症に効果的です。

 

さらに、咳がなくても肩こりによって息苦しい時にも有効です。

ツボの位置と押し方

肺兪

肺兪は、胸の中央にある骨から指を横に4本当てた位置で鎖骨の真下の際の部分にあります。

 

押す時には強く押さえないように注意することが大事です。 押さえて息苦しさが増すこともあります。少しでもそのような感覚がある場合は、無理押さないようにしてください。

尺沢

尺沢の場所は、肘を曲げた時にできるシワの上です。肘を曲げた時に親指側にある筋肉の外側のへこんだ場所にあります。

 

お灸を行うこともお勧めです。

雲門

雲門は、鎖骨の下縁から肩に向かった方面のくぼみにあります。鎖骨の下から外に向かって触っていき、肩の骨にぶつかった場所のへこんでいる部分を探しましょう。

 

軽く握ったこぶしでツボのあたりを優しく叩くこともお勧めです。

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