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チョコレート嚢胞について【不妊・重い生理痛・鍼灸・卵巣ガンのリスク】

公開日:2020年2月5日

更新日:2020年6月26日

本日はチョコレート嚢胞について解説をさせて頂きます。

チョコレート嚢胞のことについて詳しくなりたい方

  • チョコレート嚢胞と言われたけど、よくわからない。
  • チョコレート嚢胞かもしれないけど、放っておくとどうなるの?
  • 不妊と関係あるの?

 

こういったチョコレート嚢胞の基本的なことについて説明いたします。

 

○本ページの内容
  • チョコレート嚢胞についてわかる
  • チョコレート嚢胞の症状がわかる
  • 病院での対応と検査のことがわかる
  • 早期発見のポイントがわかる
  • チョコレート嚢胞に対する鍼灸についてわかる

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

チョコレート嚢胞について

チョコレート嚢胞とは卵巣に起こる子宮内膜症

 

子宮内膜症のひとつです。

卵巣に起こる子宮内膜症をチョコレート嚢胞といいます。

 

 

卵巣に形成された子宮内膜組織は生理周期にあわせて増殖や出血を繰り返し、

血液が卵巣にたまり、チョコレート色の嚢腫になることから、チョコレート嚢胞と呼ばれています。

 

 

この疾患は女性ホルモンに依存し、初経~閉経までの生殖可能年齢の女性に多く

20代半ばで発症し、35歳位でピークが達します。

 

 

 

子宮内膜症は子宮外で月経が起こる?

子宮内膜の組織が子宮以外の部位に形成されるのが「子宮内膜症」ですが、それが卵巣になったものを「チョコレート嚢胞」といいます。

 

 

  • 20代~40代の生理がある女性
  • 初経の年齢が早くなっているので10代の若い女性に発症することもある
  • 近年のライフスタイルの変化にある晩婚化・少産化のため数は増加している
  • 閉経を迎えると卵巣からのホルモン分泌がなくなり、症状も緩和される

 

 

はっきりとした原因は不明

 

・逆流した月経血に子宮内膜組織が含まれていて卵巣内で増殖

 

・卵巣の組織が何らかの原因によって子宮内膜組織に変化する

 

など、はっきりとした原因は不明です。

 

主な症状

 

月経痛不妊】

 

歳を重ねるごとに強くなる月経痛、骨盤痛、性交痛、排便痛など、必ずしも全ての方には当てはまりませんが、中でも月経痛は多くの場合によく見られます。それも日常生活に影響するほどの強い痛みを起こすことも少なくありません。

 

チョコレート嚢胞は癌化しやすく、近年卵巣癌になりやすいこともわかってきていています。女性のライフスタイルの変化による晩婚化や少産化が進み増加傾向にある疾患です。

初経の年齢が早くなってきているので10代の若い女性に発生することも多くなってきています。

 

不妊につながる理由としては、嚢胞により卵巣表面が硬化し、卵子が排卵されても外に出られなくなること挙げられます。また、着床しても、病巣部が卵巣にあることで血流不良や炎症などで卵子の発育も阻害されます。

 

妊娠を望まれる方、薬物療法で様子を見ているのになかなか小さくならない方、重い生理痛に悩まされている方、お力になれるよう対応致します。

 

気づかないで放置すると違う病気に発展する

 

  • 卵巣に血液が溜まり血管の出口を塞ぐ。それが月経のたびに少しずつ成長する。
  • 血液が古くなり溜まってくるのでチョコレート色になる。
  • 嚢胞に血液が溜まりパンパンに膨らむ。それが破裂し、急激な腹痛を引き起こす。

腹腔内で破裂した中身が炎症を起こし腹膜炎を引き起こす

  • 卵巣が腫れて捻じれる(卵管捻転)
  • 年齢と共にある程度の大きさになると卵巣がんのリスクが高くなる

 

【なぜチョコレート嚢胞から卵巣がんになるのか】

 

嚢胞の中の血が古くなってくるので錆が生じます。錆びた血からの酸化ストレスにより、ガンが発生します。

 

チョコレート嚢胞になると卵巣がんになる確率が通常の女性のリスク0.1%に対し、7~10倍高いといわれています。

しかも、チョコレート嚢胞から発生する癌は抗がん剤が効きにくいため治りが悪いです。

 

病院での対応・検査

検査

 

  • CT
  • MRI
  • 腹腔鏡検査
  • 血液検査(腫瘍マーカーCA125    35U/ml以下)※あくまで補助診断の一つ

 

治療

薬物療法

 

・低容量ピル:子宮内膜の増殖が抑制され、痛みおよび炎症原因物質として知られる※プロスタグランジンの分泌が減少し、月経痛が緩和されます。

※プロスタグランジンは、子宮収縮をさせる物質で、剥がれ落ちた子宮内膜(経血)を体外に押し出すために子宮の筋肉をギュッと縮める役割をしています。

 

・GNRHアゴニスト:女性ホルモン濃度を閉経レベルまで下げる治療です。(偽閉経療法)

※GNRHアゴニストは、ほてりのぼせなどの更年期症状を引き起こす可能性が高いことに加えて、骨塩量の減少や脂質異常を起こすリスクもあります。そのため、6か月以上の持続投与は原則できません。

 

 

・ジェノゲスト:黄体ホルモン系の新しい子宮内膜症の治療薬です。卵巣機能の抑制および子宮内膜細胞の増殖抑制により有効性を発揮します。ただし重大な副作用として多い順に不正出血(94%)、ほてり(49%)や頭痛(24%)などがあります。※129例中

 

・ダナゾール:テストステロン誘導体であり、低エストロゲン状態を作り上げるためによく使われます。主な副作用として、頭痛や一過性の視力障害や複視、体重増加などが挙げられます。

 

手術

 

・卵摘出

・卵摘出

・卵胞焼灼術

 

一般的には卵胞摘出術で、嚢胞が4センチを超えると手術をした方が良いと言われています。

 

妊娠、出産希望がない場合は根本的な治療として卵巣摘出術が選択肢に入ります。

 

 

早期発見のポイントは遺伝性と月経

遺伝性

遺伝性があるので、家族でチョコレート嚢胞(子宮内膜症)の方がいる場合は、定期的な検査をお勧めします。

次第に悪化する生理痛

 

初期は生理時以外の強い症状が出ないので、発見が困難です。病状が進むと下腹痛、排便痛が非常に強くなり日常に支障をきたす程になります。

 

腰痛

 

子宮内膜症の半数以上が感じています。

足、股関節、場合によっては背中まで放散痛があることもあります。

 

下腹部痛

 

月経が始まる約1週間前から痛くなるケースが多いです。しかし、生理が終わったのに痛みは続き、結局1ヶ月のうち痛みがない日の方が少ないという方もいます。

 これは子宮内膜症の女性約7割の人にみられる症状です。

 

排便痛

 

排便の際、肛門の奥の方が痛む症状が起きるのは、直緒付近に病巣がある、または付近で癒着が起こって可能性が高くなります。

 

痛みを伴う性交

 

 月経痛に加え生じる場合、子宮内膜症の可能性が高くなります。

 

月経の出血量が異常に多い

 

【月経過多のポイント】

 

  • 生活に支障が出るほどの経血量で、大きめのナプキンでも心配
  • 日中夜用の大きめのナプキンで、1時間もたない
  • 睡眠時、夜用ナプキン1枚では朝までもたない
  • 経血にレバー状のかたまりが混じる

 

などの症状も出血が多い人に良く見られる症状です。

 

 

 

若い時は、子宮内膜の成長に欠かせない女性ホルモンが多く、レバー状の塊が出ることはよくあります。

 

しかし繰り返し大きい塊が出てきたら注意してください。

子宮内膜症や子宮筋腫などの病気のサインの可能性もあります。

 

 

出血量が多い人ほど、子宮内膜が通常より厚くなっていることが多いです。

そうなることでうまく酵素が働かず、固まった血液を溶かすことが出来なくなりレバーのような塊になってしまうのです。

 

ホルモンでの分泌異常も考えられます。

早めに病院を受診した方が良いでしょう。

 

 

 

よくある生理のお悩み【生理の遅れ・胸の痛み・食欲】
 
【生理が遅れる原因】
 
 
原因として、大きく以下の2つが関与していると考えられます。
 
 
  • 自律神経の乱れ
  • ホルモンバランスの乱れ

 

 

自律神経とホルモンバランスの乱れはストレスや心配事から起きやすいです。

 

➡排卵は脳にある小指の先ほどの小さな器官「下垂体」という所から卵胞刺激ホルモンと黄体刺激ホルモンが分泌され、卵胞の活動を促し、最終的に膜が破裂し卵巣の外に排出されるしくみになっています。

下垂体は、自律神経の中枢でもあります。そのため、ストレスの影響を受けやすく、生理の遅れに繋がってしまいます。

 

脳下垂体はその他、骨や筋肉の成長、乳腺の発育、骨や筋肉生成の調整にも大きく関与しています。
そのため、不規則な生活が続き、自律神経とホルモンの乱れると生理の遅れも生じやすくなります。

 

規則正しい生活を送り、排卵前のエストロゲンと、排卵後のプロステロンという2種類のホルモンのバランスを正常に保つことで、ホルモン分泌量の調節ができ、生理のサイクルを整えることができます。

 

 

 
  • ダイエットや肥満といった急激な体系の変化や、慢性的な肥満。
 
 
➡極端なダイエットによって、脳下垂体系の神経系の働きが鈍くなります。
前述したように脳下垂体は排卵に関与しているため、排卵が遅れたり、無排卵になってしまうこともあります。
 
肥満に関しても、ホルモンバランスを乱してしまうことが多いため、生理の遅れがみられがちです。
 
 
 
 
 
 
 
【生理前の胸の痛み】
 
 
生理前に胸が痛くなったり、張るなどの悩みは多くの女性が経験したことがあると思います。
 
 
 
≪原因≫
 
原因は、乳腺が増殖することからです。女性ホルモンの一つである「プロゲステロン」が乳腺の発達を促し起こります。
 
このホルモンは、出産後きちんと母乳が出るように乳腺を発達させる大事な役割があります。
そもため排卵後~生理前はプロゲステロンの分泌量が多い時期です。
プロゲステロンの分泌に伴い乳腺が発達し、生理前に胸の痛みが強くなったり、張りを感じたりするようになるのです。
 
 
生理が始まると同時に、プロゲステロンの分泌量が収まり、胸の張りや痛みもなくなっていきます。
 
 
 
≪解消法≫
 
  • 身体は冷えると痛みを感じやすくなります。乳腺の組織内には毛細血管が多く分布しているので胸の周辺を冷やさないよう心がけましょう。
 
  • サイズの合っていない窮屈な下着は血液が行き渡らなくなり血行不良に繋がります。生理前は窮屈な服は控え、なるべく締め付けのない自分に合った下着を選びましょう。

 

  • 軽いマッサージで血流をよくする。 
  • 猫背姿勢は、胸周りの血行不良に繋がります。意識して姿勢を正しましょう。

 

 
 
 
 
【生理前の食欲増加】
 
 
生理前になると異常な食欲に襲われて食欲が止まらないという女性も少なくないかもしれません。
 
 
 
≪原因≫
 
女性ホルモンのプロゲステロンの働きによって生理前は栄養分を体に蓄えようとします。
 
食欲が止まらなくなるというのは、妊娠から生理のリズムが変化するために起こる自然現象なので、多少体重が増えてしまうのは自然な流れなのです。
 
 
 
 
しかし、いくら自然現象とは言え、体重増加は控えたいですよね。
生理前の止まらない食欲を抑えるための方法をいくつか紹介します。
 
 
 
≪食欲を抑える方法≫
 
  • 食事は抜かず、一日三食バランスよく摂ることを心がけましょう。食事を抜くと一時的な摂取カロリーは抑えられたとしても、以降の食事で血糖値を急上昇させ、太りやすくなります。

 

  • 間食を避け食事の回数自体を増やす。一回の食事の量を減らし回数を増やし、てできるだけ空腹状態を作らないようにしましょう。

 

 
  • 血糖値をコントロールする。プロゲステロンが増加するのに伴い血糖値が下がります、下がった血糖値が急上昇すると食欲増加に繋がるので、血糖値の上昇を緩やかにする作用を持つ食物繊維を多く含む野菜を最初に食べるように心がけ、血糖値が急上昇する白砂糖の使っている食品や小麦製品は控えましょう。

 

 
  • アロマなど自身が心地いいと思える香りで気分をリラックスさせましょう。食欲を抑えるだけでなく、ストレスにも効果的です。
 
 
 
このような方法で生理前の止まらない食欲をうまくコントロールしてみてください。
 
 
 

チョコレート嚢胞に対する鍼灸は女性ホルモンを整える

東洋の考え方

 

この症状は東洋医学で考えると「血瘀」という状態です。

 

 

血瘀の主な原因は血の滞りで、特に生理中はお腹や腰などの痛みはだんだん強くなっていきます。血の渋滞が起こりやすい原因として多いのは冷えによるものです。

 

そこで、お腹と背中の子宮・卵巣に効果的なツボも使って温めながら血瘀の処置をおこなっていきます。

 

≪冷えによって起こる体への影響≫

 

・凝滞性:気血を滞らせ、痛みを引き起こす。

 

 

 

・収引性:血管や毛穴が、寒いときに体が縮こまるのと同様に収縮する。それによって気血の流れが悪くなる。

 

 

 

・臓腑に直中:冷たいものをたくさん食べると内臓がどんどん冷えていく。

 

鍼灸の効果

 

鍼灸の効果として期待の高いものは、以下の2つです。

 

  • 冷えの解消
  • 自律神経の調整

 

自律神経(交感神経・副交感神経)のバランスが整うと血行が改善され、それによりチョコレート嚢胞を東洋医学で考えたときの冷えの改善、いわゆる「血瘀」の状態が改善されます。

 

 

そして、自律神経を整えることで自律神経の中枢である脳下垂体にも影響していきます。

脳下垂体は女性ホルモンに関与しているため、女性ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)のバランスも整い嚢胞の縮小が促されるのです。

 

 

≪鍼をした際の自律神経の反応≫

 

鍼は交感神経を抑制↓し、副交感神経を亢進↑させます。

しかし、鍼で反対の交感神経を亢進↑して、副交感神経の抑制↓が起こることはありません。

 

  • 交感神経を抑制し、血瘀の原因の一つ「冷え」が改善します。
  • 自律神経を整え女性ホルモンの乱れを改善します。

 

効果的なツボ

  • 血海
  • 三陰交
  • 膈兪
  • 心兪
  • 気海
  • 脾兪
  • 気穴
  • 曲泉

まとめ

《まとめ》

  • チョコレート嚢胞は卵巣に起こる子宮内膜症のこと。
  • 月経痛不妊が主な症状。
  • 放置すると破裂卵管捻転卵巣がんになる確率が高くなります。
  • チョコレート嚢胞は女性ホルモンに依存する疾患。鍼灸で自律神経を整えることで女性ホルモンのバランスを整えます。

 

 

近年、女性のライフスタイルの変化により晩婚化、少産化が進み増加している疾患です。

 

加えて、初経の年齢が早くなってきているので10代の若い女性に発生することも少なくありません。

 

妊娠を望まれる方や、薬物療法で様子を見ているのになかなか小さくならない方、重い生理痛に悩まされている方など

 

お力になれるよう対応致します。

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