公開日:2021年 8月23日
更新日:2021年 9月 2日
本日は高次脳機能障害について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
高次脳機能障害の原因の約8割は、脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、モヤモヤ病などの脳卒中であると言われています。
他には、頭部外傷や脳腫瘍、脳炎、感染症、正常圧水頭症、全身性エリテマトーデス、自己免疫疾患、アルコール中毒、薬物中毒、多発性硬化症などが高次脳機能障害の原因です。
10~20歳代の高次脳機能障害の原因は頭部の外傷が最も多いです。年齢が高くなると脳血管障害が原因で高次脳機能障害が起こる割合が増えていき、60歳を超えると原因の約9割が脳血管障害になると言われています。
高次脳機能障害の症状は人によって様々です。症状の現れる程度についても人によって違います。
主に、遂行機能障害や注意障害、記憶障害、言語理解障害、失語症、失認症、半側空間無視、病識欠落などの症状が現れます。
行動や感情にも障害が起こることが多いです。興奮したり暴力を振るったり思いどおりにならない時に大声を出したり、自己中心的になったりするというように社会的に問題とされる行動をとることもあります。
高次脳機能障害が起きると、症状から日常生活を送る上で困ることも多いです。
高次脳機能障害では、日常生活や社会生活に適応する力を高めていくことを目的にリハビリテーションを行います。
病院で医学的なリハビリテーションを行った後、施設などで生活訓練プログラムや職業訓練プログラムなどのリハビリテーションを行います。
行動などを観察することでどのくらいの障害であるかを判断し、その人に合わせたリハビリテーションが行われます。
生活訓練プログラムでは買い物をしたり交通機関を使ったりして日常生活をスムーズに行えるように訓練をし、職業訓練プログラムでは他人と意見交換をして社会に適応できるように訓練をします。
高次脳機能障害の原因となる疾患の中で予防することができる疾患には限りがあります。
しかし、最も原因として多いと考えられる疾患である脳卒中は、高血圧や高脂血症、糖尿病などのコントロールを行うことである程度予防することができます。
生活習慣病がある場合は、病院に行き生活習慣の改善や薬によっての改善を行うことをお勧めします。高次脳機能障害の予防としてできることは行うと良いでしょう。
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