骨髄繊維症の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年 7月23日

更新日:2021年 7月 9日

本日は骨髄繊維症について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 骨髄繊維症とは
  • 骨髄繊維症の原因
  • 骨髄繊維症の症状
  • 骨髄繊維症の改善方法
  • 骨髄繊維症のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

骨髄線維症は、造血細胞のかわりに骨髄の中に線維組織が増える病気

骨髄線維症は、造血細胞のかわりに骨髄の中に線維組織が増える病気です。骨髄繊維症では、異常な形をした赤血球が作られたり貧血が起こったり脾臓が腫れたりします。

 

骨髄線維症の原因は、遺伝子変異や血液疾患です。多くは症状は何年も現れませんが、場合によっては疲労感や脱力感を感じたり出血しやすくなったりすることもあります。

骨髄線維症の原因は、造血細胞の遺伝子に異常が起こること

骨髄線維症の原因は、造血細胞の遺伝子に異常が起こることです。

 

造血細胞の異常が起きると骨髄の中にある線維物質のコラーゲンを分泌する細胞が増えます。すると、コラーゲンが過剰に作られ、骨髄が固くなるのです。

 

このようにして骨髄が固くなることを繊維化と言います。線維化が起こると骨髄で血を作ることができなくなります。

 

骨髄繊維症は、骨髄線維症ではない血液疾患が原因で起こることもあります。

骨髄線維症の多くは何年も自覚症状は現れない

骨髄線維症の多くは何年も自覚症状は現れません。自覚がなくても、異常な形をした赤血球が作られたり貧血が起こったり脾臓が腫れたりなどのことが起こります。

 

脾臓の腫れは血液が行っている細胞を作る働きを脾臓が行おうとして起こるものです。脾臓が腫れて大きくなると、腹痛が起きることもあります。さらに、門脈圧亢進症や食道静脈瘤につながることもあります。

 

場合によっては、骨髄線維症を発症した後すぐに貧血や血小板減少症、白血病などが起こることもあります。

 

症状が進むと、重い貧血になり、脱力感や疲労感を感じたり体重が減ったり、全身がだるくなったりするようになります。

骨髄線維症の改善方法は、薬や輸血、放射線、手術や骨髄移植

骨髄線維症の改善方法は、薬や輸血、放射線、手術や骨髄移植です。骨髄繊維症の改善に取り組む上で目標とすることは、病気の進行を抑えることと症状を和らげることです。

 

骨髄繊維症の改善のために使われる薬は、主にホルモン剤と抗がん剤です。

 

ホルモン剤は、症状である貧血の改善や血を作る能力を高める作用があります。抗がん剤は、過剰に増えてしまった白血球や血小板の数を正しい状態にし、脾臓の腫れや全身に現れる症状を改善する作用があります。

 

輸血は、貧血の症状が強く現れた場合に不足した赤血球を補うために行う方法です。骨髄線維症では、改善のために何度も輸血を受けることがあります。長い期間の輸血は鉄過剰症につながることもあるため注意が必要です。

放射線での改善は、薬での改善に効果があまり見られず、特に腹部の症状が強い場合におこないます。腫れている脾臓や肝臓に放射線を照射して小さくする効果があります。

 

手術では、脾臓の摘出を行います。強い貧血の症状があり、腹部の症状も強く現れている場合、早く対処をしなくてはいけないこともあります。その場合は、手術で腫れて大きくなっている脾臓を取り出します。

 

重い貧血があり輸血を行い続ける必要がある場合や骨髄線維症が原因の重い合併症を起こしている場合も手術を行うことがあります。

 

骨髄移植は、骨髄線維症を完全に回復する可能性があると言われています。しかし、移植には命の危険や大きな合併症の危険もあります。そのため、医者ときちんと相談することが大切です。

骨髄繊維症には個人差が大きい

骨髄繊維症には、原発性骨髄線維症と二次性骨髄線維症があります。原発性骨髄繊維症は他の病気がなく単独で起こるもので、二次性骨髄線維症は別の病気が原因で起こるものです。

 

原発性骨髄繊維症の約50%は5年以上生きることができると言われています。しかし、どのくらい生きることができるのかということに関しては非常に個人差が大きいです。

 

一般的に骨髄線維症は病気の進行が遅い病気です。そのため、骨髄繊維症を発症しても10年以上の生存を望むことができます。しかし、骨髄の機能がどのくらい良いかによって個人差が大きく現れ、場合によっては突然悪化することもあります。

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