公開日:2022年 6月23日
更新日:2024年 7月 5日
本日は若年発症型両側性感音難聴について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
若年発症型両側性感音難聴は、40歳未満という若い年齢で発症し、両耳が少しずつ聞こえが悪くなる難聴のことで、難病に指定されています。
若年発症型両側性感音難聴であるという判断をするためには、遺伝子を調べたとき原因となる遺伝子変異が見つかっていること、他の原因によって発症している難聴ではないということが明らかになっていることが必要です。
原因となる遺伝子変異が見つかっており、他の原因によって発症している難聴ではないということが明らかになっている場合、聞こえが良い方の耳の聴力が70dB以上であれば若年発症型両側性感音難聴であると判断されるのです。
若年発症型両側性感音難聴の原因は、遺伝子の変異です。
今のところ、11種類の遺伝子の変異が若年発症型両側性感音難聴の発症の原因のなっているということがわかっています。
ただし、11種類の遺伝子以外にも若年発症型両側性感音難聴の原因となる遺伝子があると考えられており、今でも病気についての研究が進められています。
1. 遺伝的要因
特定の遺伝子変異が原因で感音性難聴を引き起こすことがあります。これには常染色体優性、劣性、またはX連鎖遺伝が含まれることがあります。
2. 先天性要因
出生前の感染症(例:風疹、サイトメガロウイルス)、母親の妊娠中の病気、薬物曝露、低酸素状態などが、胎児の聴力に影響を与えることがあります。
3. 薬剤による耳毒性
一部の薬剤、特にアミノグリコシド系抗生物質や特定の抗がん剤は耳毒性があり、若年者に感音性難聴を引き起こすことがあります。
4. 感染症
水痘(水ぼうそう)、ムンプス(おたふくかぜ)、髄膜炎など、特定の感染症が若年者の聴力に影響を及ぼすことがあります。
5. 頭部外傷
頭部外傷や耳への損傷が内耳に影響を与え、聴力低下を引き起こすことがあります。
6. 騒音曝露
極度の騒音への長期間の曝露は、若年者に感音性難聴を引き起こす可能性があります。
7. 病気による影響
自己免疫疾患、メニエール病、腫瘍など、内耳に影響を与える病気が原因で感音性難聴が生じることがあります。
若年発症型両側性感音難聴では、両側の耳で少しずつ難聴が進みます。一般的にはまず程度の軽い難聴を発症し、その後、少しずつ聞こえが悪くなっていきます。
聴力のタイプやどのくらいの速さで聞こえが悪くなっていくのかについては、原因となる遺伝子によって違います。多くの場合は、耳鳴りやめまいなども現れます。
1. 聴力の低下
両耳における聴力の低下はこの難聴の最も一般的な症状です。これには高音域や低音域の音が聞き取りにくい、または全般的な聞こえの悪さが含まれます。
2. 言葉の理解困難
背景騒音がある環境での会話の理解が特に困難になります。
3. 耳鳴り(ティニタス)
耳鳴りは感音性難聴に伴う一般的な症状で、耳の中での鳴りやブザーのような音が聞こえる感覚を指します。
4. 音の歪みや異常な聴覚感覚
音が歪んで聞こえたり、以前は快適だった音量が不快に感じられたりすることがあります。
5. 平衡感覚の問題
内耳は平衡感覚にも関与しているため、めまいやバランスを保つことが難しくなることがあります。
6. 聴力の変動
時には聴力が日によって変動することがあります。
7. 高音域の聴力減少
特に音楽や鳥の声などの高い周波数の音が聞き取りにくくなることがあります。
若年発症型両側性感音難聴の症状は、原因や進行度によって異なります。このため、聴力に変化を感じた場合は、早めに病院に行くことが重要です。
若年性発症型両側性感音難聴の根本的な改善方法は今のところわかっていません。そのため、聞こえをよくするために、聴力に合わせて補聴器や人工内耳を使います。
急激な速さで症状が進んだ場合は、副腎皮質ステロイドや血管拡張薬、代謝賦活薬、ビタミン製剤などを使って改善に取り組むこともありますが、どのくらい効果が現れるのかは明らかになっていません。
若年発症型両側性感音難聴の改善は、主に症状の管理と聴力の補助に焦点を当てたものとなります。完全は困難ですが、以下のような一般的な改善法があります。
1. 補聴器の使用
補聴器は、残存する聴力を最大限に活用するための主要な改善法です。適切に調整された補聴器は、日常生活における聞こえとコミュニケーションを大幅に改善することができます。
2. コクリアインプラント
重度の感音性難聴がある場合、特に通常の補聴器では十分な効果が得られない場合には、コクリアインプラントが検討されます。これは外科手術により内耳に直接電極を埋め込むものです。
3. 聴覚リハビリテーション
補聴器やコクリアインプラントの使用に加えて、聴覚リハビリテーションを通じて聞き取り能力やコミュニケーションスキルを改善することがあります。
4. 言語法
特に若年者で言語発達に影響がある場合、専門家による支援が必要になることがあります。
5. 教育的サポート
学校や職場における特別な支援が必要になることがあります。これには、特別な教育計画や聴覚障害者向けの学習環境の整備が含まれます。
6. 心理的サポート
聴力障害による心理的ストレスや社会的な問題に対処するためのカウンセリングや心理的サポートが提供されることがあります。
7. 家族への教育とサポート
家族への教育とサポートも重要で、聴覚障害者とのコミュニケーション方法や、日常生活におけるサポートの提供方法についての情報が提供されます。
若年発症型両側性感音難聴の改善は、個々のニーズに応じてカスタマイズされるべきです。
補聴器の適用: 多くの場合、補聴器が聴覚リハビリテーションの重要な部分となります。補聴器の種類や設定は、聴力損失の程度やタイプに応じて選択されます。
オーディオロジー訓練: これには、音の識別、音声の理解、音量の調整などを学ぶ訓練が含まれます。これは、特に新しい補聴器を使用する際に重要です。
音声法: 専門家による指導の下で、発話のクリアさとコミュニケーションスキルを向上させる訓練が行われます。
環境の調整: 聴覚リハビリテーションには、教室や職場などの環境を聴覚障害者に優しいものに調整することも含まれます。例えば、背景ノイズを減らす、聴覚障害者用の信号装置の使用などがあります。
家族や同僚との協力: 聴覚障害者のコミュニケーションを支援するために、家族や同僚、友人などの協力も重要です。彼らは、ニーズに合わせてコミュニケーション方法を調整する必要があります。
心理的サポート: 聴覚障害は精神的なストレスを伴うことがあり、適切な心理的支援が必要になることがあります。
これらの方法は、年齢、聴力損失の程度、個人のニーズ、生活環境などに応じて調整されます。
難聴が少しずつ進んでいると思ったときは、早めに耳鼻咽喉科に行き、聴力を調べることが大事です。
発症する時期や症状の程度、症状の進む速さは人によって違います。難聴が進むと、日常生活を送る上で大きな影響が出るため、難聴の程度に合わせて早めに補聴器や人工内耳を使うと良いでしょう。
若年発症型両側性感音難聴は、両耳の難聴が少しずつ進んでいくため、定期的に耳鼻咽喉科で聴力を調べて、補聴器や人工内耳を調整することも必要になります。
・聴宮
・頭窒陰
・耳門
聴宮は、難聴などの耳の不調に効果的なツボです。そのため、若年発症型両側性感音難聴の改善にも役立つ可能性があります。
耳鳴りや回転性のめまいにも効果的であるとされているため、難聴によって耳鳴りやめまいなどの症状が現れている時にも効果を発揮するツボです。
頭窒陰は、足の少陽胆経のツボです。
めまいの改善に対して使われることの多いツボです。若年発症型両側性感音難聴では、めまいが症状として現れることもあるため、そのような時に刺激することがおすすめのツボなのです。
耳門は、耳にあるツボです。そのため、耳の不調に対して効果を発揮します。耳鳴りや難聴などに効果的であるとされているため、若年発症型両側性感音難聴の改善にも役立ちます。
他にも、顔をリフトアップする効果もあります。
聴宮の場所は、耳の付け根の軟骨の突起の前にあるくぼんでいる場所です。耳門の指1本下にあると覚えると良いでしょう。
押すときは、左右のツボを同時に押します。強い力で押しすぎると痛みを感じることもあるため、注意しましょう。
頭竅陰の場所は、耳の裏側の中央で骨の上にあるくぼみの部分です。
押すときは、中指を使って押します。左右同時に約10秒押しましょう。呼吸をしながら静かに目を閉じて押すとより効果的です。
耳門は、左右の耳の穴のすぐ前方にあるツボです。
押すときは、両手の人差し指や中指の腹を使って押します。リラックスして繰り返し押すと良いでしょう。
11時から21時
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11時~21時迄 | ◯ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
年末年始