公開日:2019年 2月23日
更新日:2021年 5月 15日
本日は円形脱毛症について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
円形脱毛症では、コインのように丸く毛が抜けます。コインのように丸く脱毛する円形脱毛症を単発型と言い、基本の円形脱毛症です。この脱毛箇所は、1箇所だけに限りません。何箇所かに発生することもあります。
基本の単発型だけではなく、頭全体の毛が抜け、全身の毛まで抜けることも稀にあります。毛が抜ける範囲が頭全体の場合は全頭型、全身の場合は汎発型といいます。
起こる年齢や性別や年齢にあまり差はありませんが、20代~30代に多くみられる傾向があるといわれています。
円形脱毛症では、部分的に髪の毛が一気に抜けてしまいます。初期症状には、爪に小さなでこぼこができることや、頭の部分に地肌が見える部分ができることなどがあります。
初期症状が現れた後、髪が抜けた周りの毛を引っ張っても痛みがを感じることはなく簡単に髪が抜け落ちるようになります。抜けた毛の毛根部分を見ると、細くとがっているという症状も起こります。
円形脱毛症のはっきりした原因はまだ明らかになっていません。
近年、1番有力だといわれている円形脱毛症の原因は、自己免疫疾患です。体を守る働きをするはずの免疫に異常が起こり、体が自分の髪の毛を異物と勘違いして攻撃することによって髪の毛が抜けるのです。
この場合、甲状腺疾患や尋常性白斑、関節リウマチ、重症筋無力症などの他の自己免疫疾患を合わせて起こしてしまうこともあります。円形脱毛症とともに倦怠感や発熱などの症状がある場合、できるだけ早く医師に相談することをお勧めします。
遺伝も円形脱毛症の原因の1つです。データでも、円形脱毛症の約8%が血縁関係のある人も円形脱毛症があるというものがあります。
遺伝のメカニズムなどはまだ明らかになっていませんが、発症する割合は親などが血が近いほど高くなり、一親等の発症率は二親等以上の家族の10倍だともいわれています。
遺伝による円形脱毛症の予防することは難しいです。しかし、必ず発症するわけではありません。近しい関係の人に円形脱毛症があっても悩む必要はないのです。
円形脱毛症の原因には、アトピーもあります。データでは、4割がアトピー素因を持つ、または家族にアトピー素因を持つといわれています。
アトピー素因にはアトピー性皮膚炎だけでなく、アレルギー性鼻炎や気管支炎などのアトピー性の疾患を持つ場合も当てはまります。
メカニズムなど詳しいことはまだ明らかになっていませんが、アトピー性疾患は免疫の異常の1つであることから円形脱毛症と関係していると考えられています。
一般的にストレスは円形脱毛症との関係が強いというイメージがありますが、ストレスは直接的な原因ではなく円形脱毛症が起こりやすい状態を作り出すという意味で間接的な要因と考えられています。
精神的ストレスが強くかかってしまうと、自己免疫疾患のきっかけになってしまいます。自己免疫疾患は円形脱毛症の原因として現在1番有力です。
ストレスを溜め続けてしまうと、交感神経に異常が起こる可能性もあります。交感神経が活発に働くと血管が収縮した状態になり頭皮の血の流れが悪くなってしまいます。
髪や頭皮への血が届きにくくなることによって円形脱毛症につながることがあるのです。日常生活を送る上でストレスをためすぎないよう気をつけましょう。運動などのストレス解消方法を見つけておくことが大切です。
円形脱毛症は、始まる前に何の兆候もなく突然毛が抜けはじめます。初期症状としては、頭部に地肌が見えるところがあったり、爪に小さなでこぼこがあったりします。
症状の特徴は、毛が抜けている部分が円形や楕円形で、境目が比較的はっきりしていてわかりやすいことです。
一般的に自覚症状がないことが多いです。しかし、脱毛する前に軽いかゆみや違和感、赤くなる、などの症状があることもあります。
円形脱毛症が進むと、抜けた毛の毛根部分が細く尖っていたり、引っ張っても痛みを感じることなく簡単に毛が抜けたりします。重症の場合、眉毛や睫毛、髭など全身の様々な種類の毛が脱毛していきます。
円形脱毛症の改善方法は確立されていません。すぐに改善せず長引くこともありますが、髪型を工夫したりウィッグを使ったりすることでストレスを減らし、根気よく改善に取り組むことが大事です。
円形脱毛症は、自分で改善を行うのではなく医師による改善をする方がお勧めです。専門のクリニックに相談すると良いでしょう。医師によるカウンセリングを受け、自分の状態にあった改善方法を行うことでより早く改善の効果が現れると考えられます。
円形脱毛症の改善には飲み薬や外用薬が使われることが多いです。また、注射や冷やす方法、紫外線を使う方法などもあります。
また、スウェーデンでは、ウィッグは医療器具として認められています。日本でもウィッグは直接的な改善の効果はなくても、紫外線や衝撃から頭皮を守ることができるため良いといわれています。
円形脱毛症には遺伝やストレス、アトピーなどの色々な原因が考えられます。症状が進んでいくと、周りの視線が気になることもあり大きなストレスを感じることもあります。
1人で悩まずに医療機関に相談に行くことが大切です。最近は薄毛や抜け毛などが専門のクリニックもあります。症状が進んで、悩むが大きくなる前に改善できるかもしれません。まずは相談に行くことをお勧めします。
円形脱毛症の改善にかかる期間は、長い期間かかることもあります。円形脱毛症の改善に生活の全てをかけてしまうと非常に負担になります。
自分らしく過ごしながら改善を続けて行くことが大切です。精神的な負担が軽くなれば、ストレスも減ります。前向きに日常生活を楽しむことも必要です。
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