公開日:2021年 8月23日
更新日:2023年 11月25日
本日は顎関節症について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
顎関節症の原因には多くの要因が関係しています。考えられる要因としては、噛み合わせの問題や顎関節の構造の問題、ストレスや不安などによる顎の筋肉の緊張などです。
昔は噛み合わせの悪さが顎関節症の原因であると言われていましたが、細菌では噛み合わせは原因の1つで、実際には噛み合わせの問題だけではなくいろいろな要因が関係して起こると考えられているのです。
顎関節症の原因には、日常生活を送っている上での習慣や癖なども非常に大きく影響しています。頬づえや歯ぎしり、食いしばり、食べるときの噛む部分の偏り、うつぶせ寝や猫背などは顎関節症と関係があります。
最近では、長い時間スマートフォンやパソコンなどを見続けることも顎関節症の発症に影響していると考えられています。
顎関節症は、顎関節およびそれを支える筋肉に関連する病気で、様々な原因によって引き起こされます。主な原因には以下のものがあります。
噛み合わせの異常:歯の噛み合わせが悪い、または不均一な咬合圧により、顎関節に過度のストレスがかかることがあります。
歯ぎしりや食いしばり:睡眠中やストレス時に無意識に行われる歯ぎしりや食いしばりが、顎関節に負担をかけることがあります。
外傷:顔面や顎に受けた外傷、例えば打撲や脱臼などが、顎関節症の原因となることがあります。
関節炎:関節リウマチや変形性関節症などの関節炎が、顎関節を含むことがあります。
ストレス:ストレスは筋肉の緊張を引き起こし、顎関節に影響を及ぼすことがあります。
顎関節の構造的問題:顎関節の円板が適切な位置からずれることで、運動が制限され、痛みが発生することがあります。
遺伝的要因:一部の顎関節症は遺伝的な要素が関与している可能性があります。
その他の病気:線維筋痛症や慢性疲労症候群など、他の全身性疾患が顎関節症の原因となることがあります。
顎関節症の症状は個人差が大きく、軽度の不快感から慢性的な痛みや顎の動きの障害まで様々です。
顎関節症の主な症状は、顎関節に起きる痛みや、口の開けにくさ、口を開く時に鳴る不快な音です。
顎関節に痛みが起きるため硬い食べ物を食べることが難しくなり、口が開けにくくなるため大きな食べ物を食べることができなくなります。さらに、顎の音を気にしてストレスを感じることもあります。
症状が進むと、口を開けようとしなくても顎関節や顎を動かす筋肉に痛みを感じたり口が開かなくなったりします。
顎関節症は、顎関節やそれを支える筋肉に関連する病気で、以下のような主な症状を引き起こすことがあります。
顎の痛みや圧迫感:顎関節自体やその周囲に痛みや圧迫感を感じることが一般的です。
耳の痛み:顎関節の近くにある耳に痛みを感じることがあります。
顎の動きに伴う音:口を開けたり閉じたりする際に、クリック音やポップ音、または擦れるような音がすることがあります。
顎の運動制限:口を大きく開けることが困難になったり、顎の動きが制限されることがあります。
噛み合わせの変化:歯の噛み合わせがおかしく感じたり、歯がうまく合わなくなることがあります。
顔面の痛みや疲労感:顎関節周辺の筋肉に痛みや疲労感が生じることがあります。
頭痛:顎関節症により頭痛が引き起こされることがあります。
首や肩の痛み:顎の問題が首や肩に痛みを引き起こすことがあります。
耳の詰まり感:顎関節の問題が耳の詰まり感や聞こえにくさを引き起こすことがあります。
これらの症状は、顎関節症の程度や原因によって異なり、すべての人に全ての症状が現れるわけではありません。
顎関節症を改善するためには、生活の中で行っている顎関節症に影響する癖をしないようにすることです。頬づえや食いしばりや、姿勢、強い緊張を感じる環境でなどにはできるだけ注意しましょう。
痛みに対しては、薬を使って改善を行います。さらに、マウスピースのような器具を使って顎関節の負担を軽くすることもあります。
低周波やレーザー照射などを使って痛みを軽減したり、マッサージやストレッチなどを行うこともあります。症状がひどい場合は、注射を行うこともあります。
顎関節症の改善は、症状の重症度と原因に基づいて行われます。以下に、一般的な方法を挙げます。
症状に対する対処:痛みや不快感を緩和するために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が処方されることがあります。
マウスガードまたはスプリント:歯ぎしりや食いしばりを防ぐために、夜間に着用するマウスガードやスプリントが利用されます。
物理的な方法:筋肉のストレッチや強化、温熱療法、アイスパックの使用、マッサージなどが含まれます。
咬合調整:咬合の不均衡が原因の場合、歯科医師による咬合調整が行われることがあります。
ストレス管理:ストレスが原因の一つである場合、リラクゼーション技法、カウンセリング、生活習慣の改善などが推奨されます。
行動:歯ぎしりや食いしばりなどの無意識の習慣を変えるための行動が有効な場合があります。
低レベルレーザー法:痛みの緩和と組織の修復を促進するために、低レベルレーザー法が用いられることがあります。
注射:ステロイド薬の注射やボツリヌス毒素(ボトックス)注射が、痛みの緩和や筋肉の緊張緩和に用いられることがあります。
外科手術:他の改善法で改善が見られない重度の場合、外科手術が検討されることがありますが、これは最終手段として考慮されます。
顎関節症の改善においては、まず非侵襲的かつ保存的な改善法から始めることが一般的です。
顎関節症の改善におけるストレス管理は、症状の一因となる筋肉の緊張や食いしばり、歯ぎしりを緩和するために重要です。以下はストレス管理の具体的な方法です。
リラクゼーション技法:深呼吸、瞑想、ヨガなどのリラクゼーション技法を実践し、心身をリラックスさせます。これらの技法はストレスレベルを下げ、筋肉の緊張を緩和するのに役立ちます。
運動:定期的な運動はストレスを軽減し、全体的な健康を改善します。軽いカーディオ運動、ウォーキング、スイミングなどが有効です。
適切な睡眠:良質な睡眠はストレス管理に不可欠です。睡眠環境を改善し、一定の睡眠スケジュールを維持することが重要です。
時間管理:日々のスケジュールを効率的に管理し、過度なストレスを感じる活動を減らします。休息の時間を確保し、自分の時間を大切にします。
趣味やリラクゼーション活動:好きな趣味やリラクゼーション活動に時間を割き、心を落ち着かせます。
カウンセリングやセラピー:ストレスや不安を管理するために、心理法やカウンセリングを受けることが有効です。プロのセラピストからのサポートを受けることで、ストレスの原因を理解し、対処方法を学ぶことができます。
栄養バランスの取れた食事:健康的な食生活は、ストレスを管理し、全体的な健康を改善します。
マインドフルネス練習:マインドフルネス瞑想は、ストレスを認識し、それに効果的に対処する方法を学ぶのに役立ちます。
これらのストレス管理技術は、顎関節症の症状を緩和し、全体的な生活の質を向上させるのに役立ちます。
顎関節症は普段何気なく行っている動作などが関係して発症することがほとんどです。
歯ぎしりや頬づえ、食いしばり、猫背などの自分の生活の中での癖を改めて見直し改善することが、顎関節症の改善の近道であり予防にもなります。
片側で偏って噛む癖がないか、寝る時にいつもうつ伏せで寝てはいないか、など改めて自分の何気ない行動を振り返ってみましょう。
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