過活動膀胱の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年 7月20日

更新日:2022年 2月24日

本日は過活動膀胱について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 過活動膀胱とは
  • 過活動膀胱の原因
  • 過活動膀胱の症状
  • 過活動膀胱の改善方法
  • 過活動膀胱のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

過活動膀胱は、膀胱に上手に尿を貯めることができない病気

過活動膀胱は、膀胱に上手に尿を貯めることができない病気です。急に我慢できないくらい強い尿意を感じたり、トイレに頻繁に行ったり、我慢できずに尿が漏れてしまったりします。

 

過活動膀胱の症状は、40歳以上の男女の8人に1人が感じているということがわかっています。過活動膀胱は、40歳代から高齢になるほど増え、80歳以上では約4割を超える人が発症しているとも言われています。

 

発症する性別に男女の差はなく、男性も女性も発症する可能性があります。

過活動膀胱の原因は、脳と膀胱を結ぶ神経のトラブルかそれ以外

過活動膀胱の原因は、脳と膀胱を結ぶ神経にトラブルが起きる場合とそうではない場合があります。

 

脳と膀胱を結ぶ神経のトラブルについての詳しくはわかっていませんが、神経が膀胱の尿の量を感じ取って脳に伝え、脳から尿道や膀胱の筋肉に命令を伝えることをがスムーズにできなくなると過活動膀胱が起きると考えられています。

 

過活動膀胱以外の原因には、加齢や骨盤底の筋肉が弱くなることなどが考えられています。

過活動膀胱の症状は、頻尿や尿意切迫感、切迫性尿失禁など

過活動膀胱の症状は、頻尿や尿意切迫感、切迫性尿失禁などです。切迫性尿失禁は、急に強い尿意が起こり、トイレに行く前に漏れてしまうという症状です。

 

ある調べによると、過活動膀胱を発症した800万人のうち、約半数は切迫性尿失禁の症状があるということがあることがわかっています。

 

さらに、強い尿意を感じるのにもかかわらず1回に排泄する尿の量は少ないため、何度も繰り返しトイレに行くという特徴もあります。

過活動膀胱を改善する主な方法は、薬と生活での注意

過活動膀胱を改善する主な方法は、薬と生活での注意をすることです。症状や生活の状況を詳しくわかっておくためにトイレに行った時間や尿の量などを記録し、改善に役立てることもあります。

 

薬は抗コリン薬を使い、膀胱の過剰な収縮を抑えます。さらに、尿意を我慢することができるようにするトレーニングや骨盤底筋を鍛えるトレーニングを行うことも効果的です。

水分の摂取量が多すぎることや薬が頻尿の原因のこともある

過活動膀胱だけではありませんが、頻尿の人は水分を摂取する量が多過ぎることもあります。ただし、病気などがある場合は多くの水分を摂取することが推奨されている場合もあるため注意してください。

 

薬などを使っている場合も薬の作用によって頻尿になっていることがあります。何かの病気によって薬を使用している場合は、医師に相談することもお勧めです。

過活動膀胱に効果的なツボ

中極

中髎

曲泉

中極

中極は、全身の気の流れを調節する任脈上にあるツボです。特に、泌尿器系の症状を改善するためによく使われます。過活動膀胱や尿道炎、膀胱炎、血尿、頻尿などの泌尿器に現れる色々な症状に効果的なのです。

 

他にも、月経不順や月経痛、子宮内膜症、子宮筋腫、子宮下垂、性感染症、卵巣腫瘍、子宮腫瘍などの症状にも有効です。

中髎

中髎は、泌尿器に現れる症状に対してよく使われるツボです。不妊に対しても使うことが多いです。

 

中髎に刺激をすることは、過活動膀胱や痔疾や膀胱炎、直腸炎などの改善に効果が期待できます。 他にも、前立腺肥大や尿道炎、下痢や便秘、月経不順などにも有効です。

曲泉

曲泉は、肝の母としての水のツボです。曲泉を刺激することは、肝にパワーを与えるため、肝虚を改善するツボなのです。

 

そのため曲泉は、生殖器や泌尿器に現れる症状に対して使われることが多いです。腰痛の改善のためにもよく使われます。

ツボの位置と押し方

中極

中極は、へそから指5本分下に下がった場所にあります。

 

押すときは、ゆっくりと押します。深呼吸をしながら押すと良いでしょう。

中髎

中髎は、仙骨の下のほうにあるツボです。腰とお尻の中間くらいにあります。

 

中髎は温めることも効果的です。温めるときは、仙骨全体をカイロなどで温める方法や腹巻などで温める方法をお勧めしますお風呂で湯船に浸かって温めることもお勧めです。

曲泉

曲泉は、膝を曲げた時にできる皺の内側の端にあります。太い骨の際に位置するツボなのです。

 

押すときは、ちょうどよく刺激を感じるくらいの強さで押します。ゆっくりおしてゆっくり離すことを意識して押すと良いでしょう。

おすすめ記事

営業案内

営業時間

11時から21時

営業日
 

11時~21時迄

×
休業日

月曜、年末年始

お問合せ
03-5843-6393