フェニルケトン尿症の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年  1月 2日

更新日:2022年  1月19日

本日はフェニルケトン尿症について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • フェニルケトン尿症とは
  • フェニルケトン尿症の原因
  • フェニルケトン尿症の症状
  • フェニルケトン尿症の改善方法
  • フェニルケトン尿症のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

フェニルケトン尿症は、体にフェニルアラニンが溜まる

フェニルケトン尿症は、体にフェニルアラニンが溜まりチロシンが少なくなる病気です。

 

これは、食べ物の蛋白質に含まれている必須アミノ酸のフェニルアラニンをチロシンという別のアミノ酸に変える酵素の働きが生まれつき弱いことによって起こります。

 

フェニルアラニンがたまると精神発達に障害が現れます。チロシンが少なくなると色素が作れなくなり髪の毛や皮膚の色が薄くなります。

 

約8万人に1人の割合でフェニルケトン尿症を発症していると言われています。

 

非常に珍しいケースではありますが、酵素の働きを助ける補酵素が欠乏することで同じような状態になることもあります。補酵素の欠乏症は約170万人に1人の割合で発症していると言われています。

 

この場合、より早い時期からより程度の重い精神発達障害が現れます。

原因は、生まれつきフェニルアラニン水酸化酵素の働きが弱いこと

フェニルケトン尿症の原因は、生まれたときからフェニルアラニン水酸化酵素の働きが弱いことです。

 

フェニルアラニンは、食べ物の蛋白質に含まれている必須アミノ酸です。フェニルアラニン水酸化酵素の働きが弱いと、フェニルアラニンをチロシンに変えることができません。

 

そして、フェニルアラニンが溜まり、チロシンが少なくなり症状が現れます。フェルニケトン尿症は遺伝する病気です。遺伝形式は、常染色体性劣性遺伝です。

フェニルケトン尿症の症状は、精神発達障害

フェニルケトン尿症の症状は、精神発達障害です。

 

新生児期の段階では症状はほとんどありません。しかし、血液の中でフェニルアラニン値が常に高い状態が続くと、発達遅滞などの神経症状が現れるのです。

 

チロシンが欠乏すると、色素欠乏症が起こります。補酵素の欠乏症の場合は、精神障害がより重い程度で現れます。哺乳不良や夜泣き、痙攣なども見られます。

フェニルケトン尿症の改善方法は、食事

フェニルケトン尿症の改善方法は、食事です。タンパク質を制限し、フェニルアラニンの摂取量を減らし、足りない他のアミノ酸を粉乳で補うのです。

 

補酵素が欠乏している場合は、食事だけでなく、補酵素と神経の働きを助ける薬を使って改善を行います。

 

フェニルケトン尿症は生まれつき酵素の働きが弱いことによって症状が現れているため、改善は生涯にわたって行う必要があります。

女性で妊娠を希望する場合は、より厳しい食事管理が必要

低フェニルアラニンの食事を生涯にわたって続けることが必要になります。常に食事には注意し続けることが大事になるのです。

 

女性の場合で妊娠を希望する場合は、より厳しく食事を管理することが必要になります。これは、妊娠する前から出産するまでの間、胎児に影響しない程度の血中フェニルアラニン値を保つことが重要になるためです

 

補酵素が欠乏している場合は、薬を忘れないことも非常に大事です。

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