頭鳴りの鍼灸【耳鳴りとの違い・ツボ・漢方・スピリチュアル】

公開日:2019年 12月23日

更新日:2024年  2月 5日

本日は頭鳴りの鍼灸について解説させていただきます。

未だに詳しいことがわからない頭鳴り、東洋医学の立場からできる見解、アドバイスをご提案します。

 

  • 頭の中でずっと鳴り続けている。
  • 抗てんかん薬を処方されているが、良くならない。
  • 効果的なツボはないのか?

 

こういった頭鳴り、耳鳴りのお悩みについて、鍼灸師の視点からお答え致します

☆本記事の内容

  • 頭鳴りと耳鳴りの違い
  • 頭鳴りの東洋医学の考え方
  • 頭鳴りに使用するツボ
  • 頭鳴り、耳鳴りの鍼灸アプローチ

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

 

動画でもご説明しておりますのでこちらもご参考くださいませ。

頭鳴りとは頭の中から音が聞こえること

  • 頭鳴りについて理解する。
  • 病院による頭鳴りの対処法を理解する。
  • 頭鳴りと耳鳴りの違いを理解する。

この症状でやっかいなのは、MRIやCTなどでは問題が見られず「様子見」されることが多くあります。

 

医療機関によって対応は異なり、自律神経失調症や心の病、うつ病などと診断されることもあります。

 

西洋医学と東洋医学、両方の視点からの知識を知っておいた上で理解することが重要です。

頭鳴り、耳鳴りは脳の過剰興奮から

頭鳴りは、文字通り脳内で響く雑音感・異音感です。

 

「キー」という金属的な甲高いものから、「シャー」「ザー」という砂の流れるような音まで種類は様々です。

また、1人の時によく発生するという見解があります。

これは、誰かと会話をしている時・生活音のある場面では、症状は察知しにくく、夜眠る前など、置かれた空間が静寂に包まれた時に限って起こることが多いからだと考えられます。

 

そのため、当院では一概には当てはまらないと見ています。頭鳴りには非常に多くの感じ方があります。

☆頭鳴りの起こる原因には、

  • 脳の病気
  • 脳の血流障害
  • 脳の過剰興奮
  • ストレス
  • 睡眠障害
  • 自律神経の乱れ
  • うつ病                    

                                           などが関与しています。

医療機関に行った際、耳鳴りとの関係性について処置されます。

基本的に、頭鳴り・耳鳴りの症状は短時間でおさまります

 

しかし、持続的あるいは、おさまっては再発するを繰り返す場合、別の病気が原因で起こっている可能性がありますので、病院へ行くことをお勧め致します。

頭鳴り・耳鳴りの症状にかかりやすいのは、中高年の男女

  • ジージー
  • 爆発音
  • シューシュー
  • ジッジッ
  • ピーピー

銀座そうぜん鍼灸院が対応してきた事例では、大体の方がこのような音を感じています。

このような雑音・異音が突発的に日常生活の中で聞こえてくる症状が続くと、次第に心理的苦痛を感じるようになります。

現代医学における頭鳴り・耳鳴りの特効薬は発明されていません

頭鳴りの発生機序

頭鳴りは脳からくる耳鳴りの悪化版です。脳の側頭葉にある聴覚野が過剰興奮した場合、脳からくる耳鳴りになります。

 

聴力や耳の構造には全く問題がなく、ウイルスの感染や交通事故、精神的ストレスなどの色々な要因で発症します。ストレスがかかると目がピクピクしたり過敏性腸症候群が起こったり顎や背中のニキビが発生したり毛嚢炎が起こったりなどの症状が起こるように、脳が過剰に興奮すると色々な症状が出るのです。

 

症状は人によって違います。脳が興奮するエリアによって肩こりが起こったり、腰痛や頭痛が現れたりというようにエリアによって症状の出方が変わります。

 

頭鳴りの1番有力な発生機序はグルタミンサイクルの変調です。

脳のシナプスが神経を伝達する際にするグルタミン酸という物質を出して受け取って興奮を伝えていきます。グルタミンを出して受け取るグルタミンサイクルが何らかの影響で止まってしまうと停滞箇所で興奮が持続します。側頭葉の聴覚野で興奮が続いてしまい、それを音として認識して脳からくる耳鳴りが起こるのです。

 

範囲が広くなっているのか場所によって違うのか把握できませんが、悪化していくと音がどんどん上にずれて行ったり後ろにずれていき頭鳴りになります。

頭鳴りと耳鳴りの違い

 

頭鳴りと耳鳴りに共通する症状は、各箇所で不快な音が聞こえること。

順番は、耳鳴りが始まった後に頭鳴りを発症するケースが多いです。

耳鳴りは、実際鳴っていない音が聞こえる状態

耳鳴りは、ライブ会場や花火といった大きな音を比較的長い時間にわたり聞いた後にもよく起こる現象なので、比較的軽視されがちです。

長期間続くようであれば、聴覚や脳に何らかの異常を疑ってください

こちらも頭鳴り同様、好発するのは中高年が多く、老衰も症状を誘発する原因だといわれています。

また、耳鳴り=頭鳴りの症状を訴える人も少なくありません。

頭鳴りと耳鳴りの違いは音を感じる場所

☆耳鳴りの原因

  • 脳神経の圧迫
  • 聴力低下
  • 肩凝りや首の筋肉の緊張による血行の悪さ
  • 脳の興奮
  • セロトニン神経の過剰興奮

このような原因が挙げられますが、確固たる根拠はいまだ明らかになっていません。

頭鳴りと耳鳴りの違いは、不快な音のする場所が違うというだけです。

両方とも非常に近い位置にあるパーツなので、どちらかに問題が起こると、もう片方にも影響を及ぼすことが多くなっています。

特に、多発性脳梗塞や聴神経腫瘍などといった脳や耳の病気または精神病の前触れとして耳鳴りが発生した場合、続けて頭鳴りの症状に追い込まれるケースも少なくありません。

頭鳴りと耳鳴りの対処法

頭鳴り・耳鳴りに悩む人は心の問題を抱えている場合がほとんどです。

また、常に考え事や忙しさに追われ脳が過剰に働きすぎているのも原因の一つといえます。症状を落ち着かせるためためには、まず大前提として休息が重要です。

リラックス効果のある音楽は、不快な音から気を逸らすアプローチがあります。ただし、心の持ちようによって効果が期待できない場合もあります。

 

大切なのは、気持ちをリラックスさせ、決して原因を突き詰めようとしないことです。神経質になると、更に症状を悪化させてしまいます。

 

「病は気から」という言葉があるように、頭鳴り・耳鳴り症状の最大の原因は心の疲れと言われております。1日の中で何も考えずにいる時間を5分からでも作ってみましょう。α波などヒーリング効果の高い音楽を流すのも有効な方法です。

頭鳴りの改善の仕方

改善を行って興奮が落ち着いたり変化すると頭でなっている音が徐々に耳に寄ってきて耳鳴りになって落ち着いていきます。これが頭鳴りの正式な改善の道です。

 

当院でもこの改善の順番で改善した人がたくさんいます。

 

頭鳴りの音に変化がある場合は非常に改善しやすい傾向にあります。反対に改善を行っても全く変化がない場合は改善しにくい傾向にあります。音が変わる場合は原因部分の変化があるということになるため、セルフケアがおすすめです。

 

耳鳴りや頭鳴りでは慣れることもゴールであるという人がいますが、当院でもゴールとしているのは0〜2の耳鳴りや頭鳴りの程度をうろうろすることです。

 

ただし、老人性難聴のような耳鳴りやワクチンなどの薬害による耳鳴りは爆音が続いて改善しにくいですが、生体反応で起きた耳鳴りは改善を諦めることはありません。

頭鳴りのセルフケア

踵へのアプローチ

踵骨という踵の骨に失民というツボがあります。失民にはお灸をして睡眠の質を上げるアプローチをする人が多いですが、当院では失民は脳を沈静化するポイントがあると考えています。

 

き氷頭痛というかき氷を食べると頭が痛くなる症状があります。かき氷頭痛の原因は明らかになっていませんが、原因として1番有力な説はかき氷を食べて三叉神経が冷やされて刺激が伝わって頭が痛くなるという説です。

 

かき氷を食べている時に足を温めながら食べると頭痛は起きません。このことからも脳が興奮する要素を落ち着かせるために重要なことが足裏に隠されていると当院では考えています。

失眠へのアプローチでは骨の出っ張りのところでゴリゴリするところを探して欲しいです。やっていくうちに痛いところや靭帯のように硬いところがあります。そこに体重をかけながら行いましょう。

 

やり方は踵の縁を思いっきりゴリゴリすることです。ゴルフボールを使います。地面とゴルフボールを挟み、踵の骨の膜に当てるように行うことが大事です。

 

指だと弱いため、ゴルフボールや足裏マッサージ機で行いましょう。竹踏みのイボイボでぐりぐりしているという人もいます。この方法も非常に良いです。ゴルフボールの方が硬くて完骨の骨に当たるため良いですが、自分がアプローチをしやすい方で良いです。

 

この方法は踵骨、骨の膜に対してアプローチを行います。強さは骨に当たるくらいで行います。

耳のツボへのアプローチ

聴宮

角孫

頭竅陰

完骨

耳のツボを使ったアプローチは当院でも良く行っています。耳の周りを触るとくぼみが4つあります。セルフケアでは自分の指で押しましょう。

 

聴宮

耳の前から縦になぞって凹んでいる場所を押します。へこみを骨に当たるようにぐりぐりしましょう。人差し指でも中指でも良いです。頭蓋骨に響かせるように押します。

 

角孫

耳を折って耳のきわを上部の先端横になぞっていくとあるへこみを押します。へこみにアプローチします。

 

頭竅陰

耳の後ろのへこみにあります。押すと響く場所を押しましょう。

 

完骨

耳の後ろにある突起頭蓋骨の突起を押します。耳の縁を触ると細い乳様突起という骨があります。この骨を押します。へこみを押しても良いですが、頭蓋骨を押すイメージで押しましょう。

 

4つのツボをまとめて同時に押します。同時に押すことが難しい場合は1つずつでも効果を感じることができます。

 

効果は人によりますが、頭蓋骨を削るように押すことが大事です。わからない人で当院に来院した場合は聞いていただけると施術の際に押しています。

側頭葉の聴覚野へのアプローチ

聴覚野は、耳の上2cmくらいのところにあるエリアです。頭蓋骨に対して押していきます。筋肉アプローチではなく頭蓋骨にアプローチすることが大事です。

 

痛いですが押すと頭鳴りが消えていきます。10分以内で十分効果があると考えています。痛くなるくらい行うと落ち着いてくるでしょう。

 

頭蓋骨を削るように押さないと効果がありません。

※セルフケアの注意点

頭鳴りや耳鳴りに悩んでいる人で頭や首を振ると音が鳴る場合はこのセルフケアは合いません。聴覚神経や周辺の神経が異常に興奮しているため、刺激を与えることで音が強くなる可能性があるため注意が必要です。

休息していても症状が悪化する一方なら、専門医に相談

休息していても症状が悪化する一方なら、専門医に相談しましょう。

優先順位としては、

  1. 耳鼻科
  2. 脳神経外科
  3. 心療内科                

をお勧めします。

頭鳴り・耳鳴りが悪化した人の中には、突発性難聴であった場合もあります。

その場合、早期対策が今後の経過を左右します。

いずれにせよ、症状の具合を見るための処置を行いましょう。

頭鳴り・耳鳴りは自己判断せず病院にいこう

頭鳴り・耳鳴りは、症状を放っておくと多くのリスクを有します。

自己判断で改善を試みるのではなく、異変を感じたら専門の機関を訪ねることが先決です。

放置する危険性について下記にまとめました。

頭鳴り・耳鳴りを放置するデメリット
  • 精神病が深刻化する
  • 頭鳴り・耳鳴り症状にとらわれ続ける
  • ほかの物事に集中できない
  • 症状が病気の前兆だった場合に発見が遅れる
  • 睡眠障害に陥る

この通り、頭鳴り・耳鳴りは放置して良いことは1つもありません。

特にほかの病気への発見が遅れるリスクについては、人生を狂わせる要因にもなりかねませんので、早期対策を図りましょう。

病院の先生は信用しすぎないことも大事です。頭鳴りの原因はわかっていません。原因を追求して調べても何もわかりません。

 

頭鳴りになると不安に駆られるため訴えが全部不安になってしまいます。

原因が分からないのに不安が大きいため、頭鳴りへのアプローチではなく不安へのアプローチになり病院では抗不安薬で対応するようになるのです。

 

当院に来院される方もふらふらでくる方が非常に多いです。薬wp飲んでから寝れなくなるというような薬害の不眠に陥ることもあります。この症状は誰からも理解されません。理解してもらおうと思わなくて良いです。

 

発生機序をきちんと理解しどう改善していったら良いかを必ず理解したほうが良いです。薬を飲んで期待して落ち込んで頭鳴りが起き、また薬を飲んでふらふらになる人が非常に多いため発生機序を理解して、セルフケアを行い、睡眠をとって下手な薬を飲まないことが大事です。

 

寝れない場合は睡眠薬だけ飲むというように正式な道を辿り、楽にしたい時に鍼灸に行ったり不安感や耳鳴りを落ち着かせるつかせるように理解した改善を受けてほしいです。

院長も頭鳴りを発症?!

当院の院長も1ヶ月前に頭鳴りを発症しました。右側の頭鳴りが起き、右上でサイレンが鳴るような頭鳴りでした。

 

その時、不安な気持ちでいっぱいでした。元々不安症の人は頭鳴りを発症しやすく、相乗効果で辛くなったりうるさすぎて改善するのか不安にさせられていたりすると思っていました。

 

頭鳴りの症状は脳の興奮で、脳が興奮することによって音を作り出します。しかし、現在は脳の興奮が不安症の発症にもつながると考えています。脳の反応で、音が辛いというより不安の気持ちが非常に強くなるのです。

 

脳が興奮することによって皮膚感覚まで敏感になります。右上に頭鳴りがなっている時には左右で触ると右側だけ敏感に感じました。

 

敏感さがセルフケアによって耳鳴りになり、敏感さが耳に集まってきて耳が燃えるように感じました。具体的にはずっと押されているような感覚で、自閉感を感じます。

 

耳鳴りも感じているが耳に圧迫感も感じるのです。自閉感と耳鳴りもセルフケアによって音が途切れ始めたり圧迫感を和らげたりすることができます。

 

ただし、セルフケアも合う人と合わない人がいます。合わない人が行うと高確率で悪化するため注意が必要です。

 

最近起こった印象的な出来事で、スピーカーが止まって院内が静かになった時に耳鳴りがすると思ったが全く起こらず、その後、家でスマホでYouTubeを見ていると耳鳴りが鳴り始めたという出来事があります。

 

耳鳴りは無響性耳鳴りを強く認識してしまうため、静かな場所に行くと自分の耳鳴りの感度が上がっていくことで耳鳴りと認識します。そのため脳の感度の問題であると思っていましたが、静かなところで聞こえず、家にいると聞こえるとなると理解が難しいと感じました。

 

それから、布団に寝ていると耳鳴りを鳴るように仕向けられているというように、耳鳴りは脳が記憶として特定の場所にいると音を認識するように判断するというように記憶に刷り込まれている可能性があるのではないかと考えています。側頭葉と扁桃体と海馬で連動している場所がありますが、海馬と側頭葉が直結している可能性があるのです。

セルフケアが合う人と合わない人

セルフケアが合わない人

①脳過敏型の耳鳴りの人

脳過敏型の耳鳴りの人は自閉感や耳の感覚が非常に敏感です。頭蓋骨のアプローチをすることで興奮して耳鳴りが強くなったりおさまっていた耳鳴りが復活したりする可能性があります。

脳過敏型の場合は、失眠へのセルフケアは問題ありません。ぜひ踵をゴリゴリしてみてください。

 

首を振るなど動くことで頭鳴りが響く人

敏感な状態が続いているため悪化する恐れがあります。

 

③改善したと勘違いしている人

自己解釈で勘違いする人は刺激することで復活します。頭鳴りの特徴として脳のさじ加減で決まるという特徴があります。落ち着いていると思っていても落ち着いていると勝手に思っているだけということがあるのです。本人は耳鳴りや頭鳴りの音量で判断しますがこれが脳のさじ加減と直結しているわけではありません。

セルフケアがおすすめの人

①頭鳴りの症状を発症している人

頭で鳴っているため耳には全く影響がありません。耳を刺激しても頭は悪化しにくいためおすすめです。

 

②体の状態が良い人

よく寝れている、食欲がある、便通にも異常がなく、極端なストレスがないというように日常生活の中で悪化する要因が限りなくない人にはおすすめです。体に全く悪いところがなく脳単体で起きている人はセルフケアがおすすめなのです。

頭鳴りと耳鳴りのツボ

頭鳴り、耳鳴りのツボについて解説致します。

 

当院は、頭鳴りと耳鳴りの原因は脳の過覚醒から起きているものとみています。

 

●脳の過覚醒とは

  • 脳が警戒している状態が長期間続いている
  • 交感神経亢進症状ともいう。
  • 疲れがとれづらい
  • 感覚は鋭敏

東洋医学の考えにおいて、腎は、脳の維持機能と深く関係しています。腎機能の低下は、耳(耳鳴り・難聴)、脳の記憶力低下などに繋がるといわれています。また、発生学においては鰓腸由来臓器の機能の回復により腸内環境を改善することで、精神症状の安定に繋がると重要視しています。

 

  • 咽中炙臠(いんちゅうしゃれん):咽喉頭の異物感
  • 胸脇苦満(きょうきょうくまん):胸や腹が張って苦しい感じ

 

脳の過覚醒、東洋医学の2つの観点から、脳が一番リラックスするツボを選穴しております。

☆頭鳴り・耳鳴りのツボ

  • 聴宮
  • 腎兪
  • 肺兪
  • 百会
  • 商陽
  • 労宮

頭鳴り・耳鳴りの鍼灸の実際

当院の鍼灸は、脳の興奮の鎮静化と自律神経の調整を狙ってアプローチしています。

●鍼灸を受けるにあたって気をつけること

  • マッサージを受けない
  • 極端に辛いもの、刺激物は控える
  • 寝る前のスマホ作業はやめる
  • 薬は飲み続ける

本ページをまとめます。

  • 頭鳴りや耳鳴りは脳の誤作動により生じる
  • 薬での主な対処法は、抗てんかん薬やうつ病の薬
  • 脳の過剰な覚醒により起こることもある
  • 脳の過剰な覚醒は鍼灸のアプローチで、症状を緩和させることができる

原因がわからない頭鳴り、耳鳴りに、中には神頼みや、スピリチュアルな事で必死に少しでも良くしようとする方も当院によくみられます。

 

この症状は脳の過覚醒で一時的に回復することもあるので、改善の兆しは様々です。

 

薬を飲んでも効かないときは、勇気を出して経験豊富な院長によるトリガーポイント鍼灸を受けてみませんか?

 

お力になれるよう対応致します。

実際の頭鳴りの施術例

50代女性 専業主婦のケース

《頭鳴りを感じた時期》

40歳の誕生日に朝から急に鳴り始めた。最初はシューシュー鳴っていたが、徐々に音が移動してきて今はジージーと頭のてっぺんで鳴っている。

 

《頭鳴りが酷くなるきっかけ》

思い当たるキッカケはない。

頭鳴りは強くも弱くもならない。常に一定の音が鳴っている。

 

《脳神経外科、心療内科の対応》

3つの病院と2つの鍼灸院に通ったが、症状は変わらない。現在は抗不安薬と抗てんかん薬を処方され、飲んでいる。気休め程度とのこと。

 

《銀座そうぜん鍼灸院の来院経緯》

HPをみて来院

頭鳴りの原因は脳の過覚醒

当院でカウンセリングをしたところ、脳が興奮しているサインを確認できました。

 

脳の興奮とは、脳の過覚醒とも言われ、自律神経の交感神経が長期興奮している状態のことです。

 

この状態は脳過敏症ともいわれ、めまいをはじめ、脳の一部や全体ががんがん響き渡る重度の片頭痛や突然視野の中にギザギザした光の波が出てくる閃輝暗点の原因とも言われております。

 

《脳の過覚醒の解説》

脳の過覚醒は、ストレスを受けた際に生じる体の反応が長期間続くことです。

交感神経の興奮が長期間にわたり続くと、ストレスから体を守る「コルチゾル」とゆうホルモンを産生している副腎皮質の機能がよく働きます。

 

同じく副腎皮質から産生される「アルドステロン」というホルモンは、塩分・カリウム・水分や体温の調節、心拍の増加などを行い、身体の具合に一早く対応します。

 

このように人間は強いストレスや厳しい環境に置かれても、状況に合わせて、体を適応させる生き物です。しかし長期間続くと、この適応力が誤作動を起こし、必要がないところでも過剰に反応してしまいます。それが『脳の過覚醒』といわれるものです。

上記の写真は実際の施術風景です。

脳梗塞や脳出血に対する改善法として創案された醒脳開竅法と※福田安保理論を使った鍼灸です。

※福田安保理論:自律神経のバランスが崩れることにより、免疫力が低下し発病。自律神経のバランスを整えることで免疫を高めて治すことができるという理論。

 

施術のポイントは、以下の二点です。

1.肩こりの除去

頭から近い憎帽筋は脳から直接支配を受けるため、首の筋肉のこりを無くしていきます。

 

2.脳の過覚醒の開放

脳の過覚醒は交感神経の長期興奮が原因です。交感神経を副交感神経の切り替えを促します。

 

☆脳の興奮度合の確かめ方

 

脳の興奮は特徴的な5つのサインがあります。

  1. 眼の充血
  2. 手汗、足汗をよくかく
  3. お腹の特徴的な硬さ
  4. 口が臭い
  5. 直近でショックな出来事があった。

 

当院ではお腹によって脳の興奮状態を判断します。

見てみると、脳の興奮と瘀血のサインも確認できました。

瘀血のアプローチも補助的に取り入れ、鍼灸を行いました。

鍼灸施術2か月後、頭鳴りは9割回復しました。

週2回のペースで2か月間、鍼灸を行いました。

 

→2回目の時に、頭鳴りの音の質が変わる。

 

音が、シャーシャーからスースーに変わった。今まで変わったことが無かったので、大変喜んでいただきました。

 

→5回目のときには、鳴っていない時間帯が出てきた。

 

鍼灸を受ける前から、午前中は音が静かだったが、気にならなくなってきた。午後から少し聞こえるくらいの音量になった。抗不安薬のみ継続している。

 

 

→10回目の鍼灸のときには、寝る前のみ感じる程度まで回復した

 

朝、仕事中は全く鳴らなくなった。忙しいときに気になる程度で鳴るが、以前から比べたら雲泥の差とのこと。最近は寝るときに少しだけ鳴っているが、気にならない程度なので生活が非常に楽になったとのこと。

ラスベガスから来院のWさんのケース

詳しい解説はこちらへ

《頭鳴りを感じた時期》

頭鳴りは2024年1月に発症。セルフケアをしたがなかなか効果がなく、アドバイスしたサプリも効果がなかったため、日本に来て来院することを決意。3月に来院。

 

《頭鳴りが酷くなるきっかけ》

なっている音の度合いは10を最大にすると7くらい。体に悪いところが3つあった。

 

《銀座そうぜん鍼灸院の来院経緯》

YouTubeをみて来院

頭鳴りのタイプが非常に改善しやすいタイプであることと体に悪いところが3つあることがわかったため、体を改善しながら頭鳴りの改善を行えば、効果は出ると判断。

 

〈改善しやすい頭鳴りのタイプ〉

・自然発症的に起きたこと

・場所が上や後ろにあること

・発症時より症状が徐々に楽になっていること

・症状自体があまり移動しないこと

頭鳴りには色々なタイプがあります。

 

・音が点在するタイプ

頭痛が起きた時に頭鳴りがするタイプで、頭痛連動型と呼ばれています。

 

・薬剤と手術

1番危惧しているタイプです。当院でも耳の中に注射を打ってから頭鳴りが発症したという人がいます。細くないステロイド注射や鼓膜内に対する外科的手術によって頭鳴りが発症する人がおり、この場合は非常に改善しにくいです。

 

ただし、鼓膜内で起きたことか生理的に起きたことかの判断はできません。たまたま改善をおこなている最中起こるということもあるため頭鳴りの改善を行ってみないと判断ができません。

回復の過程

Wさんは改善しにくい頭鳴りの特徴が全然当てはまらなかったため改善できると判断しました。

 

体が正常にならないと睡眠の質が良くならず頭鳴りが改善しにくくなるという特徴があります。Wさんは体に悪いところが3つあったため、鍼灸での改善としては伸び代を感じました。

 

3〜4回の施術で体が完成し、徐々に頭鳴りが下がり、7からスタートした状態が音の感じ方は5くらいになりました。この時点で、この調子で頭鳴りが落ち着くと判断しました。

 

またWさんには頭にイボがありました。ウイルス性のイボで、H P Vや乳頭腫ウイルスとも呼ばれ皮膚にウイルスがくっつくことで増殖してできるイボです。イボがぐりぐり刺激されると血流が良くなって血流から影響をもらって大きくなります。

 

Wさんはイボが改善することで回復が早くなると想定しました。頭鳴りとイボはあまり関係ないと思うかもしれませんが、頭鳴りの症状自体が脳過敏症候群から発生している2次症状であり、痛みや痒み、刺激、環境要因など脳自体が興奮する要素は全部は取り除かなければ頭鳴りは改善しません。

 

頭の痒みをなくしイボを除去するために、イボが火傷するくらいお灸を行いました。この方法は、ウイルスが焼かれて無くなっていくため、最終的に瘡蓋になって取れて正常な皮膚に戻ります。Wさんにも了解して理解してもらいお灸を行い、最終的には元の皮膚が見えてウイルス性のイボが完全に取れた段階で耳鳴りは0.5になりました。

 

ここまで回復すれば、0.5に感じる耳鳴りが酷くなって1〜2くらいまで上がることがあっても、必ず0.5に落ち着きます。上がったり下がったりはあるがどんどん落ち着いてくるのです。

 

最終的に0.5をうろうろする人もいれば急に0が見えて0〜1をうろうろする人もいます。極端な方法での改善は行わずに、睡眠の質を取ることを意識すれば頭鳴りに苦しまなくなります。

 

理想は鍼灸や院長のことを忘れるくらい頭鳴りが落ち着いてくれれば本望です。

使われたツボのご紹介

頭鳴りに使われたツボをご紹介します。

・百会

・天柱

・神門

・神泉

・不容

・太衝

・肩井

百会

百会の百は多種多様という意味で、会は出会うや交わるという意味です。百会は、多種多様なのツボの道が交わるという意味のツボなのです。そのため、百会は、全身の様々な症状に対して効果が期待できます。

 

百会には自律神経の働きを整える効果もあります。そのため、ストレスを感じている人やなかなか眠りにつくことができない人にもおすすめのツボです。

 

自律神経の働きを整えることで、全身の血行の促進にもつながります。そのため、頭痛や目の疲れ、めまいや肩こりなどいろいろな症状の軽減につながるのです。

天柱

天柱の天は頭部の意味で、柱は支えるという意味です。天柱は、頭を支えているツボで、頭にあるツボの中でも大事なツボなのです。

 

天柱は、自律神経を整える働きがあります。自律神経が乱れているときや、頭痛や肩こり、めまいなどによく使われます。眼精疲労や寝違えに効果的です。

神門

神門は、東洋医学でいう心に関係する問題に効果のあるツボです。

 

東洋医学の心は、心臓だけではなく、血や精神などのことも含んでいます。神は神様という意味だけではなく、自分らしく考えて行動する意識というような意味を持っています。

 

そのため、神門は、心配事や緊張から思考が上手にまとまらない時にもお勧めのツボです。

 

さらに、血には神経が高ぶることを抑える働きがあります。血の消耗は怒りや神経過敏につながります。怒りや神経過敏は不眠にもつながります。自律神経を整えてストレスを和らげ、不眠を解消する効果が神門にはあるのです。

 

動悸などの改善にもよく使われます。

ツボの位置と押し方

百会

百会は、頭頂部にあるツボです。両耳の一番高い場所を結んだ線と、鼻から後頭部中央を結んだ線が交わる頭頂部にあります。

 

押すときは、両手の中指を重ねて、体の中心に向かってゆっくりと垂直に押します。

天柱

天柱は後頭部の生え際にあるツボです。首の骨の際と髪の生え際が交わったところにあるくぼみの部分にあります。

 

押すときは、両手を使って左右の天柱を同時にゆっくりと押し込みます。

神門

神門は、手掌側の手首のしわの上にあるツボです。小指側にある腱の内側の少しくぼんだ場所にあります。

 

押すときは、親指をツボに当て、残りの指で手首をつかみ、約30回押します。痛気持ちいい程の強さで軽く圧迫する程度に押しましょう。

頭鳴りの鍼灸のまとめ

本ページをまとめます。

 

  • 頭鳴りの症状は原因不明
  • 病院では、抗うつ薬や抗てんかん薬の処方が主流
  • 当院では、脳の過剰な覚醒に着目
  • 10年続いた頭鳴りが2か月の鍼灸で9割回復

頭鳴りはMRIやCTをしても異常が全く現れないため、西洋の考え方ではなかなか対応できにくい症状です。

 

この症状は脳の過覚醒が深く関与している場合が多く、上記の症例でも脳が勝手に興奮していたことに加え、脳の興奮が聴覚野まで波及していた。とゆうことが伺えます。

 

薬物の対処法もありますが、勇気を出して経験豊富な院長による脳の過覚醒の鍼灸を受けてみませんか?

 

お力になれるよう対応致します。

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