メニエール病の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2019年 12月23日

更新日:2021年  5月 15日

本日はメニエール病について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • メニエール病とは
  • メニエール病の原因と症状
  • メニエール病の改善方法
  • メニエール病にかかる費用
  • メニエール病の予防とまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

メニエール症はめまいの発作を繰り返す疾患

メニエール病は、普段、日常生活を送っている中で、激しい回転性のめまいや難聴、耳鳴り、耳が詰まる感じのある耳閉塞感を繰り返す疾患です。

 

耳の中にある内耳という部位には内耳を満たしている内リンパ液といわれる液があります。メニエール病はこのリンパ液が過剰にたまる「内耳リンパ水腫」が原因で起こると考えられています。

 

メニエール病によって起こるめまいの発作は数分で止まることも、数時間続くこともあります。発作が起きる間隔も週1回から年1回などで、症状の個人差が非常に大きくあることが特徴です。

 

一般的にメニエール病は30~50歳代に多く、高齢者には少ないと言われています。発症後1~2年程度で軽くなったり改善したりするすることが多いといわれています。

 

しかし、数年以上改善せず、何年にもわたって症状が続くケースも報告されています。

発作が繰り返し起こることによって耳鳴りが慢性化したり、難聴が進んだりするという報告もあります。メニエール病の改善には、主に薬による改善が一般的です。ただし、難治性の場合は外科的な改善方法を使って改善することもあります。

メニエール病の主な原因は疲れ

メニエール病の主な原因は疲れです。疲れを引き起こす原因はストレス、睡眠不足など日常生活にあることが多いといわれています。難聴や耳鳴りが増え、回転性めまい発作が起こったり無くなったりすることを繰り返します。

 メニエール病の難聴は低音障害型難聴から始まります。初期症状は、低い音が聴き取りにくいことです。

 

めまいの発作は、10分以上続き、目が回ったときのような回転性であるといわれています。めまいは回転性の場合だけでなく、浮動性の場合もあります。

 

この初期症状が進行した後に、中高音域にも感音難聴を感じ始めます。この難聴が全周波数に広がっていきます。

 

症状の推移には、発作期と間歇期があります。発作期には、強いめまいや難聴が主に症状として起こります。耳鳴りや耳閉感、聴覚過敏などの症状も現れると言われています。

 

間歇期には、強いめまい症状よりも、症例によっては不定の浮動感などを主に感じることが多いといわれています。 つまり、聴覚症状は軽くなりますが、軽度だとしても何かの症状が残ってしまうことが多いのがメニエール病なのです。

難聴は罹ってしまっている期間が長期になり、発作を繰り返すにつれて段々と高度になっていくと言われています。

 

難聴になっている期間が経過している間に片側だけでなく、反対側の聴力の変動も起こり、両側とも難聴になる場合があります。このような症状が見られたら専門医に相談する事が大切です。

メニエール病の改善方法は薬

めまいの発作が起きている間は、横になって安静を保つことが大切です。 めまいの発作が止まった時に専門医に相談してください。 改善方法としては主に薬を使う方法があります。

めまいや吐き気がひどいときは、応急処置として抗めまい薬の内耳循環改善薬、吐き気止めの制吐剤、炎症を抑えるためのステロイド薬、抗不安薬などが使われます。

 

比較的症状が軽い場合は、薬をのんで症状の改善を待ちます。症状が重い場合、注射や点滴によって改善を行うこともあります。

 

薬を服用して発作が止まった後は、メニエール病の原因である内リンパ水腫を軽減することが必要です。

 

内リンパ水腫を軽減させるためには、体の水分を排泄する利尿薬やビタミン薬、自律神経調整薬、抗不安薬、副腎皮質ホルモン薬などを使います。このような薬によってメニエール病は改善を行うのです。

メニエール病が改善しにくい場合、鼓膜を経由して内耳へ薬を注入する改善方法や内リンパ液を減らすための手術をする方法、前庭神経を切除する手術をする方法などの改善方法が考えられます。

 
メニエール病は厚生労働省が定める「特定疾患の難病」

メニエール病は、日本全国で2万人ほどが罹っている病気だといわれています。そして、メニエール病は一度慢性化した場合、完全に回復することは難しいと考えられています。

完全に回復することが難しい病気のために厚生労働省が定める 「特定疾患の難病」に指定されています。

 

しかし、特別な補助の対象にはなっていません。メニエール病にかかったとしても、国から補助金や費用の助成などが受給されることはないと考えてください。

国から補助金や費用の助成が受給されない理由は、メニエール病が特定疾患の対象外だからです。一般的な専門医によって改善するための対処を受ける場合は日本全国で同じ金額で受ける事が可能です。

 

改善が難しいメニエール病になると手術が必要になることもあります。その場合、入院する可能性も十分にあるため費用が高額になることもあります。

メニエール病のまとめ

メニエール病は普段の日常生活を送る中で非常に辛い症状を伴います。発作が起こりやすくなる主な原因の過労や睡眠不足を避けることが必要です。

 

そして、ストレスをためないように生活することが大切です。メニエール病は日常生活を改善することが重要なのです。

コンビニ食や外食など、食習慣が乱れて、塩分やナトリウムが多い食事になってしまうことはメニエール病などの病気と深く相関しているという報告があります。

 

趣味やスポーツなどによってストレスを発散することが大切です。さらに、ジョギングなどの有酸素運動もおすすめです。メニエール病は命に危険が及ぶ病気ではありません。

 

しかし、病気の進行によって難聴や平衡感覚の乱れが常に起こるようになってしまうと完全に回復することが難しくなります。早い段階から適切な改善方法をとることが重要です。

メニエール病は簡単に回復する病気ではありません。しかし、適切なタイミングと改善に対してアプローチすることによって、反復する発作を落ち着かせ、耳鳴りや難聴の悪化を防ぐことが可能です。

 

日常生活を送る上で辛い症状を軽減させることができるのです。症状に気がついたら早めに相談に行くことをお勧めします。

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