肝斑の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年 8月20日

更新日:2023年 8月19日

本日は肝斑について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 肝斑とは
  • 肝斑の原因
  • 肝斑の症状
  • 肝斑の改善方法
  • 肝斑のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

肝斑は、両頬にできるモヤモヤした薄茶色のしみ

肝斑は、女性ホルモンのバランスの乱れが原因で両頬にできるモヤモヤした薄茶色のしみです。肝斑は主に頬骨の高いところに左右対称にできます。

 

肝斑の主な原因は女性ホルモンの乱れで、女性ホルモンのバランスが崩れやすくなる30代後半から50歳の女性に多いと言われています。

 

更年期ではなくても、妊娠しているときやピルを使った時などのホルモンバランスが変わった時に起きることもあります。

 

肝斑が現れる範囲には個人差があります。輪郭のはっきりとした形ではありませんが、人によっては額や唇の近くまで現れることもあります。

肝斑の主な原因は女性ホルモンの乱れ

肝斑の主な原因は女性ホルモンの乱れです。女性ホルモンのバランスが崩れると、メラノサイトが活性され黒色メラニンが多く作られるようになり、肝斑として現れるのです。

 

ストレスもホルモンバランスが崩れる要因になるため、ストレスも肝斑の発生に関係しています。場合によっては、ストレスが溜まる環境にいてホルモンバランスが崩れることで肝斑が濃くなることもあります。

 

慢性的な紫外線ダメージも関係していると言われています。そのため、日焼けをすることによって肝斑が悪化することもあります。

肝斑は、特に顔の頬や鼻、上唇、額などに現れる、大きめの茶色い斑点として知られる皮膚の変色です。この症状の原因にはさまざまな要因が考えられます。この記事では、肝斑がどのようにして形成されるのか、その主な原因について詳しく解説します。

 

1. 紫外線への曝露

紫外線は、メラノサイトと呼ばれる細胞を刺激してメラニン色素の生成を促進することで知られています。日常的な紫外線への曝露は、肌の色を濃くする要因となり、肝斑の主な原因として挙げられます。紫外線を浴びることで、メラニンが過剰に生成されると、その色素が皮膚の表層や中層に蓄積することで、肝斑が形成されます。

 

2. ホルモンの影響

特に女性に多い肝斑の原因として、ホルモンの影響が挙げられます。妊娠中や経口避妊薬の使用、更年期などの女性ホルモンの変動が起きる時期に、メラノサイトの活動が亢進しやすくなります。これにより、メラニン色素が過剰に生成されることが知られています。

 

3. 遺伝的要因

家族に肝斑がいる場合、その人も肝斑を発症するリスクが高まると考えられています。遺伝的な要因により、皮膚のメラニン色素の生成や分布に影響が出る可能性があります。

 

4. 薬物や化粧品

ある種の薬物や化粧品が、皮膚の色素沈着や肝斑の形成を引き起こすことが知られています。特に香料や保存料を多く含む製品は注意が必要です。

 

5. 肌の炎症

ニキビやアトピー性皮膚炎などの皮膚疾患による炎症や、皮膚にダメージを受けることで、メラノサイトが刺激されることがあります。これにより、メラニン色素の過剰な生成や不均一な分布が起こりやすくなります。

 

6. ストレス

ストレスは、体のさまざまな機能に影響を与えることが知られています。メラノサイトの活動にも影響を及ぼし、メラニン色素の生産を促進する可能性が考えられます。

 

7. 加齢

年齢とともに、皮膚のターンオーバーが遅れ、色素の沈着が起きやすくなります。これにより、紫外線などのダメージが蓄積し、肝斑が形成されるリスクが高まります。

 

肝斑の形成は、一因ではなく複数の要因が絡み合って起こることが多いです。日常的なスキンケアや生活習慣の見直し、紫外線対策など、予防を心がけることで、肝斑のリスクを低減することが可能です。

肝斑は範囲も形も個人差が大きい

肝斑は、頬骨の高い位置に左右対称に輪郭がはっきりとしてない薄茶色のしみができます。

 

肝斑が現れる範囲は人それぞれです。形も蝶々のように広がっていたり、筆で書いたような形をしていたり目尻のあたりに小さく現れたりと人によって大きな差があります。

肝斑は皮膚の特定の部分に現れる、非常に特徴的な色素沈着の一つです。肝斑の症状の特徴とその変化について深く掘り下げます。

 

1. 形状と位置

肝斑は通常、顔の中央部に広がるように現れます。額、頬、上唇の上部、鼻の周りなどにしばしば見られます。症状が出現する初期段階では、小さな斑点として皮膚上に浮かび上がることが多いです。しかし、時間とともに、これらの斑点は徐々に大きくなり、形も不規則に広がっていきます。

 

2. 色の変化

肝斑は、初めは淡い茶色として現れることが多いです。しかし、肝斑が成熟していくと、色は濃くなり、深い茶色や灰色のように見えることもあります。特に紫外線に多く曝露されると、色の濃さが増す傾向があります。

 

3. 明確な境界線

肝斑は、その周りの健常な皮膚とははっきりとした境界線を持っています。これは、肝斑が他の色素沈着や変色と異なる特徴の一つです。

 

4. 痛みやかゆみの欠如

肝斑は外見上の変化を伴いますが、痛みやかゆみ、腫れなどの感覚的な症状は伴いません。これは、肝斑が皮膚の表層や中層にあるメラニン色素の沈着によって引き起こされるためです。

 

5. 対称性

肝斑の出現パターンは、しばしば顔の両側に対称的に現れます。これは、特に顔の中心部に形成される肝斑の特徴的な症状の一つです。

 

6. 経時的な変化

一度形成された肝斑は、放置すると長期間持続することが一般的です。特に、紫外線対策を怠ったり、ホルモンバランスの変動が継続すると、色が濃くなったり、範囲が広がる傾向があります。

 

7. 再発のリスク

一度肝斑が形成されると、治療やケアによって薄くなったとしても、再び強くなるリスクが常に存在します。特に夏の紫外線の強い時期や、ホルモンの変動がある時期には、再発のリスクが高まります。

 

肝斑は、特定の原因によって形成される色素沈着であり、非常に特徴的な外見上の症状を持っています。これらの症状をしっかりと理解し、日常生活でのケアや予防策を施すことで、肝斑の進行や再発リスクを低減することができます。

肝斑の改善方法は、ホルモンバランスを整えること

肝斑の改善方法は、ホルモンバランスを整えることです。肝斑はホルモンバランスが乱れることによって現れます。そのため、生活習慣を見直してホルモンバランスを整えることが1番大切です。

 

十分に睡眠時間を確保し、バランスの良い食事をすることがホルモンバランスを整えることにつながります。

 

ストレスを溜めないことも非常に大切です。趣味を見つけたり適度に運動をしたりして自分なりのストレスを発散する方法を見つけましょう。

 

紫外線も肝斑の悪化につながるため紫外線を避けることも大切です。日焼け止めをこまめに塗るように心がけたり、帽子や衣服をUVカット効果のあるものにしたりすることをお勧めいたします。

肝斑は多くの人々にとって、美容的な悩みの一つとして位置づけられています。

 

1. トピカルクリーム

肝斑の最も一般的な改善方法の一つが、トピカルに塗布するクリームです。

 

ハイドロキノン: ハイドロキノンは、メラニンの生成を抑制することで知られる成分です。医師の処方箋が必要な濃度もありますが、適切に使用することで肝斑の色を薄くする効果が期待できます。

 

レチノイド: レチノイドは、皮膚のターンオーバーを促進し、色素の沈着を減少させる働きがあります。

 

ステロイドクリーム: 炎症を抑え、他の成分の浸透を助けるために、低濃度のステロイドクリームが使用されることもあります。

 

2. 化学的ピーリング

化学的ピーリングは、特定の化学薬品を使用して皮膚の表層を除去し、新しい皮膚の成長を促進する改善法です。これにより、色素の沈着が減少し、肝斑が薄くなることが期待されます。

 

3. レーザー

レーザーは、特定の波長の光を使用して肌の深部にメラニン色素を破壊するものです。改善後は紫外線対策をしっかりと行う必要があります。

 

4. マイクロニードリング

細かい針を使用して皮膚に微細な穴を開け、皮膚の再生を促進する方法です。治療と同時にビタミンCや他の有効成分を導入することで、色素の沈着を改善する効果が期待されます。

 

5. 光線

IPLなどの光線での改善方法も、メラニン色素に焦点を当てて破壊する方法として使用されます。複数回のセッションが必要になることが多いです。

 

6. オーラル

一部のアントキシダントサプリメントやビタミンCが、色素の沈着を軽減する助けとなるとされています。ただし、専門家との相談が必要です。

 

7. 日常のスキンケア

日常のスキンケアも改善方法の一部として非常に重要です。UV対策をしっかりと行うことで、新たな色素沈着のリスクを低減できます。

 

8. 予防策

他の改善方法と並行して、紫外線からの保護やホルモンバランスの管理など、肝斑の原因となる要因を避けることも大切です。

 

肝斑は、一度形成されると完全に取り去るのが難しいとされています。しかし、上記の方法を適切に組み合わせることで、症状の改善や再発の予防が期待できます。

1. マイクロニードリング

方法:マイクロニードリングは、多数の微細な針を含むローラーまたはペンデバイスを使用して皮膚に微小な穴を開ける改善法です。この手法は通常、局所麻酔クリームの下で行われます。

目的:皮膚にダメージを微小に与えることで、自然な改善プロセスを刺激し、新しいコラーゲンとエラスチンの生成を促進する目的で行います。肌の再生を助け、皮膚の質感や色を改善します。

効果:色素の沈着の軽減や皮膚の質感の改善のために行われます。メラニンの生成を抑制し、皮膚のトーンを均一にすることで肝斑の外観を薄くします。

2. 化学的ピーリング

方法:化学的ピーリングは、特定の化学薬品を皮膚に塗布し、一定時間後にそれを洗い流すことで、皮膚の表層を剥がす改善方法です。使用される薬品の種類や濃度によって、スーパーフィシャル(浅層)、ミディアム(中層)、ディープ(深層)の3つの深さのピーリングがあります。

目的:古い皮膚細胞の除去と新しい細胞の成長を促進する目的で行われます。皮膚の再生を助け、皮膚の質感や色を改善します。

効果:肌の明るさと透明感の向上や色素の沈着、特に表層にある色素の減少や肌の質感の滑らかさや毛穴の縮小の効果があります。

 

どちらの方法も、施術後のケアが非常に重要です。紫外線からの保護、保湿、そして刺激の少ないスキンケア製品の使用を心がけることで、最良の結果を得ることができます。

しみと肝斑の見分け方

自分に現れたしみが肝斑かしみかの判断をすることが難しいという人も多いです。

 

しみの境界線が明確な場合は、肝斑ではなく日光性色素斑の可能性が高いです。日光性色素斑の場合は、大きさは様々ですが境界がはっきりとしており褐色または黒っぽく現れます。形は丸に近く左右非対称であることがほとんどです。

 

しみの境界線がぼんやりしている場合は、肝斑の可能性が高いです。肝斑は、ぼんやりと淡い褐色です。形は様々ですが丸ではなく地図状であることが多く、ほとんどが左右対称に現れます。

 

しみと肝斑では改善方法が違います。一般的にしみの改善に使うレーザーは、肝斑の場合悪化につながることもあります。判断が難しい場合は専門家に判断してもらい、改善方法を相談することをお勧めします。

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