オスラー病の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年 10月23日

更新日:2023年 11月24日

本日はオスラー病鍼灸について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • オスラー病の定義
  • オスラー病の種類
  • オスラー病の症状
  • オスラー病の改善方法
  • オスラー病のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

オスラー病は、全身の血管に異常がおこり出血症状があらわれる疾患

オスラー病は、全身の血管に異常が起こり出血し、異常がある血管の臓器に様々な症状が現れる病気です。

 

オスラー病の症状は様々で人によっていろいろな症状が現れます。オスラー病は遺伝性の病気で、遺伝が原因で発症します。

 

日本でオスラー病の原因となる遺伝子を持っているのは約5000人〜8000人に1人と言われていますが、遺伝子を持っている人が必ず発症する訳ではありません。

オスラー病の原因は、遺伝子の異常

オスラー病の原因は、遺伝子の異常で遺伝性の病気です。

 

一般的には、オスラー病の原因になる遺伝子を持っている人が発症しますが、遺伝子異常があっても必ずしも発症する訳ではありません。

 

オスラー病の遺伝は常染色体優性遺伝です。そのため、親がオスラー病を発症している場合、子供もオスラー病を発症する確率は半分です。

 

常染色体優性遺伝をする疾患の中でもオスラー病は高い頻度で発症する可能性のある疾患であると言われています。

オスラー病は、遺伝的な病気であり、特に毛細血管に影響を及ぼします。この病気の主な原因は以下の通りです。

 

遺伝的要因:オスラー病は遺伝的に引き継がれる疾患で、主に常染色体優性遺伝のパターンを示します。この病気は、血管形成に関与する特定の遺伝子(例:ENG、ACVRL1、SMAD4)の変異によって引き起こされます。

 

血管の異常:遺伝子変異によって、血管が正常に形成されず、毛細血管が異常に拡張することがあります。これにより、皮膚、粘膜、内臓など体の様々な部位で出血しやすくなります。

 

毛細血管の拡張:拡張した毛細血管は、皮膚の表面に赤い斑点として現れることがあります。これらはしばしば顔、唇、舌、手に現れます。

 

オスラー病では、鼻出血、消化管出血、皮膚の赤い斑点(テランジェクタジア)、および内臓の異常な血管形成などの症状を示すことがあります。

オスラー病では、異常な血管がある部分に症状が出る

オスラー病の症状は様々です。異常な血管がある部分に症状が出るためです。肺や脳、消化管、肝臓などに異常な血管があると異常な血管のある臓器に症状が現れるのです。

 

臓器に中でも最も多い症状は、鼻出血です。鼻出血はほとんどの人に現れます。長い期間、消化管出血や鼻出血が続くと、貧血になることもあります。

 

肺に異常な血管が増えた場合、血痰がでたり胸部レントゲンで異常陰影が見られたりします。脳に異常な血管が増えた場合は、頭痛やけいれんがおきることがあります。

 

オスラー病は、毛細血管の異常による遺伝性の病気で、以下のような主な症状を引き起こします。

 

鼻出血:最も一般的な症状で、しばしば反復する鼻出血が見られます。

 

皮膚の赤い斑点(テランジェクタジア):顔、唇、舌、手、足などに小さな赤い点が出現します。これらは拡張した毛細血管によるものです。

 

消化管出血:消化管の毛細血管拡張により、胃腸出血が起こることがあります。

 

内臓の異常な血管形成:肝臓、肺、脳、その他の臓器に異常な血管形成が見られることがあります。

 

肝臓の問題:肝臓に毛細血管の異常がある場合、肝臓の機能に影響を及ぼすことがあります。

 

呼吸器症状:肺の毛細血管拡張により、呼吸困難や低酸素血症が起こることがあります。

 

脳の合併症:脳内出血や脳動静脈奇形など、脳に関連する合併症が起こる可能性があります。

 

オスラー病の症状は個人差が大きく、一部では症状がほとんどないこともあります。症状がある場合は、特に反復する鼻出血や消化管出血が見られる場合、病院に行くことが重要です。

オスラー病では、現れる症状に合わせて改善を行なう

オスラー病では、現れる症状に合わせて改善を行なっていきます。

 

鼻出血には薬や手術で改善を行います。程度が軽い場合はスポンゼルの圧迫や軟膏を使い、程度が重くなるとレーザーなどによって粘膜焼灼術を行い改善に取り組みます。さらに症状の程度が重い場合は、鼻粘膜皮膚置換術を行います。

 

肺動静脈奇形にはカテーテルによって血管内塞栓術を行い改善に取り組みます。脳動静脈奇形の症状がある場合や大きさが1~3cmの場合は、手術や放射線などの方法を組み合わせて改善を行います。

 

消化管出血や鼻出血などによって起こる貧血には、鉄剤での改善を行います。消化管出血の程度が重い場合はレーザーを使って改善を行います。

 

オスラー病は現れる症状によって改善方法が様々であるため、医師と孫団の元改善を行うことが大事です。

オスラー病は根本的な改善方法が存在しないため、改善は主に症状の管理と合併症の予防に焦点を当てられます。以下に、主な改善方法を挙げます。

 

鼻出血の管理:鼻出血はオスラー病の最も一般的な症状の一つです。鼻腔内への圧迫、冷却、鼻の湿潤保持、場合によっては鼻腔内の異常な血管を焼灼する方法があります。

 

鉄剤の補給:反復する出血による鉄欠乏性貧血の治療には、経口鉄剤が用いられることがあります。

 

消化管出血の改善:消化管出血がある場合、内視鏡による出血源の同定と改善が行われることがあります。

 

肝臓の合併症の管理:肝臓の異常がある場合には、肝臓専門医の管理下で適切な改善が行われます。

 

肺の合併症の管理:肺の毛細血管拡張による低酸素血症には、酸素の補充が必要になることがあります。

 

遺伝カウンセリング:オスラー病は遺伝的な病気であるため、本人やその家族に遺伝カウンセリングが提供されます。

 

薬:個々の症状や合併症に基づいて、抗生物質や抗炎症薬などの薬での改善が行われることがあります。

 

オスラー病では、様々な専門医の管理下で改善を受けることが多く、ニーズに合わせた包括的なアプローチが必要です。

オスラー病の改善に用いられる薬は、主に症状の緩和と出血のリスクを減少させることを目的としています。以下に、一般的に使用される薬剤とその効果を挙げます。

 

鉄剤:反復する出血による鉄欠乏性貧血に対して、鉄剤が処方されます。これには経口鉄剤や、状況によっては静脈内鉄剤が含まれます。

 

抗炎症薬:慢性の鼻出血やその他の出血症状に対して、抗炎症薬(例:トラネキサム酸)が用いられることがあります。これらは出血を減少させるのに役立ちます。

 

エストロゲンとプロゲステロン:一部の女性は、エストロゲンとプロゲステロンを含むホルモン法が出血を減少させるのに効果的な場合があります。

 

抗生物質:感染による合併症を防ぐために、抗生物質が処方されることがあります。

 

抗血小板薬:一部の症例では、出血のリスクを増加させる可能性があるため、アスピリンやその他の抗血小板薬の使用を避ける必要があります。

 

これらの薬剤は、オスラー病における特定の症状や合併症に対応するために使用されます。改善においては、医師の指導に従い、健康状態や他の服用中の薬剤に配慮した適切な薬剤選択が重要です。

オスラー病の予後は比較的良好である

近年、オスラー病は血管塞栓術やレーザーなどを使うことでいろいろな部分の血管病変を改善することができるようになってきました。

 

重症な血管破裂や脳膿瘍、敗血症 などの合併症を発症しなければ、比較的予後は良好であると言えるでしょう。合併症を起こさないためにも医師と相談して改善を進めていくことが大切です。

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