公開日:2022年 8月23日
更新日:2024年 2月11日
本日は離断性骨軟骨炎について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
離断性骨軟骨炎の原因は、繰り返し関節の同じ場所にストレスや外傷が加わることです。
何度も関節の同じ場所にストレスや外傷が加わると、軟骨や骨に血流障害が起き、障害を受けた骨の一部が壊死し、骨と付着する軟骨がはがれ落ちるのです。
発症するきっかけとしては、スポーツが非常に多いです。スポーツでは、肘や膝など同じ部位に繰り返し強い負荷がかかることが多いため、離断性骨軟骨炎が起こるのです。
離断性骨軟骨炎の中で有名な病気は野球肘です。野球をしている人全てが野球肘を発症するわけではないですが、成長期のお子さんの軟骨は脆いため、離断性骨軟骨炎を発症しやすいと言われています。
他にも、遺伝的な要因なども発症に関係すると考えられています。
断裂性骨軟骨炎は、骨の下の軟骨が血流不足によって死んでしまい、その結果、骨と軟骨が周囲の組織から分離してしまう病気です。この状態は主に膝、肘、足首などの関節で見られますが、膝が最も一般的な発症部位です。断裂性骨軟骨炎の原因は完全には解明されていませんが、いくつかの要因が関与していると考えられています。
1. 血流不足
関節の特定の部位への血流が不十分になることで、軟骨とその下の骨が正常に栄養を受け取れず、死んでしまう可能性があります。
2. 反復的なトラウマ
スポーツ活動や肉体労働など、関節に反復的なストレスや衝撃が加わることで、骨軟骨の損傷が生じ、最終的に断裂性骨軟骨炎を引き起こすことがあります。
3. 遺伝的要因
家族歴や遺伝的な素因も、断裂性骨軟骨炎のリスクを高める可能性があります。遺伝的な要素が関節の構造や血流に影響を及ぼし、病気の発症につながることが考えられています。
4. 成長期の急速な成長
急速な成長期にある子供や青少年は、関節の成長と発達に伴い、断裂性骨軟骨炎を発症するリスクが高まることがあります。
5. ホルモンの影響
成長ホルモンやその他のホルモンの影響が、骨と軟骨の発達に関与している可能性があり、これが断裂性骨軟骨炎のリスクを高めることが考えられます。
6. 栄養不良
適切な栄養が不足することで、骨や軟骨の健康が損なわれ、断裂性骨軟骨炎の発症リスクが高まる可能性があります。
離断性骨軟骨炎の症状は、痛みです。発症してすぐには特徴的な症状は見られませんが、関節軟骨の表面に亀裂や変性が起きると痛みが現れます。痛みが強くなるとスポーツを行うことが難しくなります。
軟骨が完全にはがれると関節の中でかけらが浮遊するようになり、関節の曲げ伸ばしに問題が起きたり引っかかりを感じたりします。
離断性骨軟骨炎がよく起きる場所は、肘や膝です。
1. 関節痛
関節に痛みが生じます。この痛みは、特に関節を動かしたり、体重をかけたりした時に悪化することがあります。
2. 腫れ
関節周辺が腫れることがあります。腫れは、炎症による体液の蓄積によって引き起こされます。
3. 関節の動きの制限
関節の動きが制限されることがあります。関節の内部で軟骨や骨の断片が動くことで、スムーズな動きが妨げられるためです。
4. 関節のロックまたは捕捉現象
関節が一時的に動かなくなったり、動かす際に異常な感覚を感じることがあります。これは、関節内に骨軟骨の断片が存在するために起こります。
5. 歩行時の違和感
膝や足首に発症した場合、歩行時に違和感や不安定感を覚えることがあります。
6. 関節の腫張
関節が腫れあがり、通常よりも大きく見えることがあります。
離断性骨軟骨炎の改善方法は、手術です。手術の方法は、骨釘固定術や骨軟骨柱移植術、モザイク形成術などです。
初期の段階の場合は、離断性骨軟骨炎の原因になっている運動を避けることで改善することもあります。3ヶ月〜6ヶ月ほど運動を避けなければいけないこともあります。長い場合は1年以運動を制限することが必要なこともあります。
離断性骨軟骨炎を発症しても、関節を使い続けると病状が悪くなっていくため、スポーツなどを行うことを優先してしまうと離断性骨軟骨炎が重症化し、最悪の場合選手としてスポーツを行うことができなくなることもあります。
スポーツなどを行っている場合は、ポジションを変更したり、一時的に運動を禁止したりすることも非常に重要です。
1. 保存的方法
安静: 負担を減らすために、スポーツや激しい活動を避け、十分な休息を取ることが勧められます。
装具やサポート: 関節を安定させ、動きを制限するために装具やキャストが使用されることがあります。
物理的方法: 関節の可動域を改善し、関節周囲の筋肉を強化するためのエクササイズが行われます。物理療法は、関節の機能を回復し、将来的な問題を防ぐために重要です。
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs): 痛みや炎症を軽減するために、イブプロフェンやナプロキセンなどの薬が処方されることがあります。
2. 手術
関節鏡手術: 小さな切開を通じてカメラと手術用の器具を挿入し、関節内の損傷した骨軟骨を除去したり、固定したりします。関節鏡手術は、軟骨や骨の断片が関節内で自由に動いている場合や、保存的方法で改善が見られない場合に適用されます。
軟骨移植または骨移植: 損傷した軟骨を修復するために、他の部位から軟骨や骨を移植する手術が行われることがあります。
骨軟骨固定: 関節内にある骨軟骨の断片を固定するために、ピンやスクリューなどの固定具を使用します。
手術は、関節の損傷が重度である場合や、保存的方法による改善が見られない場合に検討されます。改善法を選択する際には、具体的な状況と、手術による利益とリスクを慎重に評価する必要があります。
1. キャスト
関節を完全に固定し、動きを制限するために使用されます。キャストは、特に症状が重度で関節を安静に保つ必要がある場合や、手術後の回復期に使用されることがあります。
2. スプリント
スプリントは、キャストよりも柔軟性があり、関節を部分的に固定するために使用されます。スプリントは取り外しが可能で、改善の過程で物理的な方法などの他の改善方法と組み合わせて使用することができます。
3. 膝ブレース
膝に発症した断裂性骨軟骨炎の場合、膝ブレースが使用されることがあります。膝ブレースは、膝関節への負担を減らし、膝の安定性を向上させることで、痛みを軽減し、機能の回復をサポートします。
4. 足首サポート
足首に発症した場合、足首をサポートするためのブレースやサポーターが使用されます。これにより、足首への負担を軽減し、歩行時の安定性を高めることができます。
5. 肘サポート
肘に発症した場合、肘の動きを制限し、肘関節をサポートするための肘用ブレースやサポーターが使用されることがあります。
改善のために手術を行った後には、リハビリテーションを行います。リハビリテーションは手術の翌日から行うことがほとんどですが、経過は行った手術によって違います。
骨軟骨片摘出術の場合は、手術の翌日から歩行や可動域の訓練を行うことができますが、骨軟骨移植術などの場合は、手術の内容によって数週間は体重をかからないようにしてリハビリテーションを行うこともあります。
・小海
・陽池
・尺沢
小海の効果は、頸肩腕症候群などによる腕の痛みや痺れ、肩こりです。これは、ツボのある場所を尺骨神経が走っているためです。そのため、野球肘にも効果的です。
さらに、小海は昔から耳鳴りに良く効くツボと言われています。
陽池は自律神経のバランスを調整する効果があります。自律神経のバランスが整うと手足の末梢神経の血行が良くなり、 肌荒れや肩こりを和らげてくれます。
他にも、リウマチや腕や手首などの冷え、便秘、頭痛、頭のふらつき、耳鳴り、目の痛み、咽喉の腫痛、手首の痛み、口の乾燥などに有効です。
尺沢は、肘にあるため、腕や肘の痛みや腫れ・麻痺、肩や背中の痛みやコリなどを和らげる効果があります。
さらに尺沢は咳が止まらない時に効果を発揮するツボです。風邪などの呼吸器の症状がある時に有効なツボで、呼吸困難、痰や喉の痛み、口や喉の渇きなどに使われます。
小海は、肘を曲げた時に内肘にしわが寄っている部分で、小指側にある骨の突端の少し内側にあります。
押すときは、腕をつかむようにして親指を使って押します。押すだけではなく、お灸で温めることも効果的です。
陽池は、手の甲側で、手の付け根の真ん中よりやや小指の方にあるツボです。手首をそらすとシワができます。このシワの真ん中よりやや小指側にあります。
体を温めたい時には、特にお灸をすることがおすすめのツボです。
尺沢は、肘を曲げた時にできる内側のシワの上で、シワの中央から指約2本分親指側にすすんだ場所にあるかたい腱の外側にあります。
押した時に痛みを感じることが多いため、力加減には注意することが大事です。