公開日:2022年 5月 2日
更新日:2022年 6月 7日
本日は食道裂孔ヘルニアについて解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
食道裂孔ヘルニアは、胃から食道裂孔が飛び出して横隔膜の上部にいってしまうことです。
食道裂孔ヘルニアの発症が多く見られるのは、高齢者や肥満の人、妊婦や出産経験のある女性などです。これは、腹部の圧力が高まり胃が押し上げられることで固定が緩み、食道裂孔ヘルニアを発症すると言われているためです。
ただし、生まれつき食道裂孔ヘルニアを起こしやすい人もいます。
食道裂孔ヘルニアは大きく滑脱型、傍食道型、混合型の3つのタイプに分けることができます。中でも1番多いタイプが滑脱型です。これは、胃と食道の接続されている部分がそのまま上に出てくるタイプです。
傍食道型は胃の一部が横隔膜の上に出てくるタイプで、混合型は接続されている部分が上に上がりさらに胃の一部も出てくるタイプです。
食道裂孔ヘルニアの原因は、横隔膜の食道裂孔で食道の固定が緩んでしまうことです。なぜ固定が緩むのかというと、腹部の圧力が高くなり、胃が押し上げられるためです。
そのため食道裂孔ヘルニアは腹部の圧力が高くなり胃が押し上げられるということが起こりやすい肥満の人や妊婦、出産の経験がある人に起こりやすいです。さらに、喫煙や腹水、気管支喘息などによって腹部の圧力が上がることも多いです。
生まれつき食道裂孔が広がることが多く、食道裂孔ヘルニアを起こしやすい人や加齢によって横隔膜の締め付けが緩くなり食道裂孔が広がり食道裂孔ヘルニアを起こす人もいます。
食道裂孔ヘルニアの症状は、酸っぱいものや苦いものが胃から口や喉に上がってくることや胸の焼けつくような痛み、げっぷや吐き気を感じる回数の増加などです。
この症状は、食道裂孔から飛び出してきた胃の一部に胃酸がたまることによって逆流性食道炎の症状が現れるために現れる症状です。
さらに、飛び出してきた胃が心臓や肺などを圧迫し息切れや動悸などの症状が現れることもあります。
症状の程度が重い場合、胃がねじれて嚥下障害が起きたり、血流が悪くなり命にも危険が及ぶこともあります。
食道裂孔ヘルニアを改善するために大事なことは、生活習慣の改善です。肥満は、食道裂孔ヘルニアを起こしやすいため、肥満の場合はまずは食事内容を見直し、肥満を解消します。
また、食事方法の改善を行い、食後すぐに横にならないことや適度に運動をすること、ベルトなどで腹部を締め付けないことなどに気をつけましょう。さらに、妊娠中の場合は腹部に圧力がかからないように心がけることも重要です。
逆流性食道炎の症状がある場合、胃酸の分泌を抑えるために薬を使うこともあります。生活習慣を改善しても症状が改善しない場合やヘルニアが大きい場合は、手術を行います。
食道裂孔ヘルニアによって逆流性食道炎の症状が現れているとき、そのまま放っておくと食道に潰瘍ができたり、食道がんになったりすることもあります。そのため気になる症状がある場合は、早めに病院に行くことが大事です。
薬を使うことで、胸やけや吐き気などの症状が改善してもヘルニアがある場合は再発することも多いです。そのため、ほとんどの場合、薬を長い期間使う必要があります。
毎日の生活の中で、食事や生活習慣の改善を続けることも大事です。
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