咽喉頭異常感症の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年  5月23日

更新日:2023年 10月17日

本日は咽喉頭異常感症について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 咽喉頭異常感症とは
  • 咽喉頭異常感症の症状
  • 咽喉頭異常感症の原因
  • 咽喉頭異常感症の改善方法
  • 咽喉頭異常感症の予防

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

咽喉頭異常感症では、喉に違和感や異常な感覚を感じる

咽喉頭異常感症は、調べても原因となる異常がないにもかかわらず喉に違和感を感じたり異常な感覚があったりすることです。

 

咽喉頭異常感症は、喉が過敏であることや貧血、自律神経失調症などが原因で起こります。大きな不安や不安神経症、うつ病などの心の問題が関係して起こることもあります。

 

ストレスをため込みやすい人に起こりやすいと言われており、特に真面目な人や責任感が強い人、我慢強い人などに起こることが多いです。

咽喉頭異常感症の主な原因は、ストレス

咽喉頭異常感症の主な原因は、ストレスです。

 

強いストレスを受けたことによって自律神経のバランスが乱れ、過剰に交感神経が働くと、喉の筋肉が過剰に収縮し、食道に違和感が起きると考えられています。

 

他にも、慢性の咽頭炎や気管支炎、逆流性食道炎、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎、鉄欠乏性貧血、自律神経失調症や更年期障害、などの病気が原因で起こることもあります。

ホルモンバランスが乱れることが多いため、男性より女性に発症することが多いです。

 

特に、真面目な人や我慢強い人、責任感の強い人、ストレスをため込みやすい人、不安を感じやすい人、心配性な人などに発症することが多いと言われています。

咽喉頭異常感症の症状は非常に多様で、様々な原因によって引き起こされることがあります。以下では、その主な原因について詳しく解説いたします。

 

1. 上気道の病気

咽頭炎、扁桃腺炎、声帯結節:咽頭や扁桃腺の炎症、声帯の異常などが引き起こす異物感。

副鼻腔炎:鼻や副鼻腔の炎症により、のどに粘液が流れることで引き起こされる違和感。

 

2. 食道の病気

食道逆流症:胃酸が食道に逆流し、咽喉部に刺激を与えることで引き起こされる異物感。

食道狭窄、腫瘍:食道内の狭窄や腫瘍が咽喉部に圧迫をかけることで引き起こされる違和感。

 

3. 神経・筋肉の病気

咽頭神経麻痺:咽頭の神経障害が引き起こす異物感。

咽頭筋の異常:咽頭筋の障害によって引き起こされる異物感。

 

4. 心理的要因

ストレス、不安:心理的なストレスや不安が引き起こす異物感。

うつ病:うつ病の症状として現れることがある。

 

5. その他

薬剤の副作用:一部の薬剤によって引き起こされる異物感。

喫煙、飲酒:喫煙や飲酒による刺激が咽喉部に影響を与える。

 

以上のように、咽喉頭異常感症の原因は多岐にわたります。

咽喉頭異常感症の症状は、喉に違和感や圧迫感を感じること

咽喉頭異常感症の症状は、喉がつかえる、喉が締めつけられる、イガイガするなどの喉に違和感や圧迫感を感じることです。

 

特に普段は症状がなくても、食べたり飲んだりする時などに症状が出ることもあります。他にも、咳や痰、喉の痛み、息苦しさ、吐き気、不安感、胸やけなどの症状があることもあります。

 

症状の程度や起きる症状は、個人差が大きいです。場合によっては、強いストレス感じた時に特に強く症状が出ることもあります。

咽喉頭異常感症とは、喉に何か詰まっているような感覚や異物感、締め付けられるような違和感を感じる状態を指します。症状は非常に多様で、その程度も様々です。以下に、主な症状を詳しく解説します。

 

1. 喉の違和感

喉の異物感:喉に何かが詰まっているような感覚。咽頭部に異常な刺激を感じることがある。

喉の締め付け感:喉が締め付けられるような感覚。突然の息苦しさを感じることがある。

喉の乾燥感:喉がカラカラに乾燥している感覚。水分を摂っても改善しないことがある。

 

2. 呼吸に関連する症状

息苦しさ:深呼吸ができないような感覚。突然の息苦しさを感じることがある。

咳:喉の違和感が原因で咳が出ることがある。慢性的な咳が続くこともある。

 

3. 発声に関連する症状

声のかすれ:喉の違和感が原因で声がかすれることがある。長時間話すと声が出にくくなることもある。

発声困難:喉の締め付け感が原因で声がうまく出ないことがある。発声時に痛みを感じることもある。

 

4. その他の症状

頭痛:慢性的な喉の違和感が原因で頭痛が起こることがある。緊張型頭痛や片頭痛を併発することもある。

耳の違和感:喉と耳は繋がっているため、喉の異常が耳に影響を与えることがある。耳鳴りや耳の痛みを感じることもある。

 

これらの症状は日常生活に大きな影響を与える可能性があります。例えば、息苦しさや発声困難があると、仕事や学業に支障をきたすことがあります。また、慢性的な症状が続くことで精神的なストレスを感じることもあります。

咽喉頭異常感症の改善には、原因と考えられることを改善する

咽喉頭異常感症を改善するためには、原因と考えられることを改善することが大切です。

 

精神的なことが原因の場合は、不安を取り除く方法で改善を行ったり抗不安薬、抗うつ薬などの薬を使って改善を行ったりします。

 

原因となる病気がある場合は原因となる病気を改善するための薬、アレルギー原因の場合は抗アレルギー薬を使って改善を行います。

 

さらに、漢方薬を使って改善を行うこともあります。

咽喉頭異常感症は、多くの人が日常生活に支障をきたしています。その改善法は多岐にわたり、症状の原因や程度によって異なります。以下に、咽喉頭異常感症の主な改善法について詳しく解説します。

 

1. 薬

咽喉頭異常感症の原因によって、以下のような薬物が処方されることがあります。

抗アレルギー薬:アレルギー反応が原因で喉に違和感がある場合、抗アレルギー薬が効果的な場合があります。

抗酸薬:胃酸の逆流が喉の違和感を引き起こしている場合、抗酸薬が処方されることがあります。

抗炎症薬:咽喉の炎症を抑えるために、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が用いられることがあります。

 

2. 生活習慣の改善

以下のような生活習慣の改善も、咽喉頭異常感症の改善に役立ちます。

十分な水分補給:喉の乾燥を防ぐために、十分な水分を摂取することが重要です。

喫煙の禁止:喫煙は喉の炎症を引き起こす原因となるため、喫煙を控えることが推奨されます。

飲酒の制限:過度な飲酒も喉に負担をかけるため、適量を守ることが大切です。

 

3. 物理法

喉の筋肉の緊張を和らげるための物理法も、咽喉頭異常感症の改善に利用されることがあります。

 

リラクゼーション法:ストレスが原因で喉の筋肉が緊張している場合、効果的な場合があります。

ストレッチ:喉の筋肉を和らげるためのストレッチも、症状の緩和に役立つ場合があります。

 

4. 精神的なサポート

咽喉頭異常感症は、精神的なストレスが原因で症状が悪化することがあるため、心理的なサポートも重要な改善の一環となります。

カウンセリング:ストレスや不安が症状を悪化させている場合、カウンセリングを受けることで症状が改善することがあります。

リラクゼーション法:リラクゼーション法も、精神的なリラックスを促し、症状の改善に寄与することがあります。

 

5. 代替法

一部では、以下のような方法が症状の緩和に役立つことがあります。

アロマセラピー:アロマセラピーはリラックス効果があり、咽喉の緊張を和らげる助けとなることがあります。

ハーブ法:咽喉の炎症や刺激を抑えるために、ハーブの力を利用した改善も行われることがあります。

マッサージ:咽喉周辺の筋肉をほぐすためのマッサージも、症状の緩和に寄与する場合があります。

 

6. 手術

咽喉頭異常感症が特定の原因によるもので、それが手術で解決できる場合には、手術が検討されることもあります。

ポリープや腫瘍の除去:喉にポリープや腫瘍ができている場合、それが咽喉頭異常感症の原因である可能性があります。この場合、手術でポリープや腫瘍を除去することで症状が改善することがあります。

 

以上が咽喉頭異常感症の主な改善法ですが、症状や状態によって最適な改善法は異なります。

咽喉頭異常感症の改善において、薬が適用される場合があります。以下に、使われることの多い薬とその効果をいくつか挙げます。

 

抗酸化剤

ビタミンCやビタミンEなどの抗酸化剤が使われることがあります。これらの薬は体内の酸化ストレスを減少させ、喉の健康をサポートすることが期待されます。

 

抗アレルギー薬

咽喉頭異常感症がアレルギー反応によるものである場合、抗ヒスタミン薬やステロイド薬が処方されることがあります。これらの薬はアレルギー症状を抑え、咽喉の不快感を軽減します。

 

抗酸性薬

消化器系の問題が原因で咽喉に不快感が生じている場合、プロトンポンプ阻害薬やH2ブロッカーなどの抗酸性薬が使われることがあります。これらの薬は胃酸の分泌を抑制し、逆流性食道炎の改善を助けます。

 

抗不安薬

ストレスや不安が原因で咽喉の不快感が生じている場合、抗不安薬が使われることがあります。これらの薬は不安を軽減し、リラックス効果をもたらすことで症状の改善を助けます。

 

これらの薬は、咽喉頭異常感症の原因や状態により選択されます。そのため、適切な改善法を選択するために、医師の判断を受けることが重要です。

咽喉頭異常感症を発症した時は

自律神経の乱れが原因で咽喉頭異常感症が起きている場合は、十分な睡眠と休みをとることや適度な運動やバランスの良い食事をすることが大切です。疲れをためないことが必要なのです。

 

ストレスが原因で起きている場合は、ストレスとなっていることから離れることが必要です。難しい場合は、気分転換をしたりストレスを発散をすることが大切です。溜め込まないようにしましょう。

 

咽喉頭異常感症の改善を行っても症状が改善しなかったり長引いたりする場合は、別の病気が関係していることもあるため、病院で相談することが大切です。

咽喉頭異常感症に効果的なツボ

天突

合谷

神門

天突

天突は、喉が詰まっている感じがする人や喉の違和感を感じる人、喉の痛みがある人などに効果的なツボです。

 

咳やしゃっくり、クシャミなどに対しても効果を発揮します。他に、いびきや呼吸困難などにも有効です。

合谷

合谷は、自律神経を整える働きがあります。そのため、精神的な原因から自律神経が乱れて発症する咽喉頭異常感症を改善するために効果が期待できるツボなのです。

 

さらに合谷は、喉の炎症や声のかすれや、喉のつかえなどにも効果があります。合谷を刺激することは、咽喉頭異常感症の原因にも現れている症状に対しても効果が期待できるのです。

神門

神門は、精神を安定させる効果があります。神門を刺激すると、心に働きかけ、気持ちを和らげてくれるのです。そのため、咽頭頭異常感症の原因となる精神的なストレスに対して効果が期待できるのです。

 

神門を刺激し、心が和らぐと、体の緊張もほぐれます。体の緊張が和らぐことで、腸の蠕動運動は活発になるため、便秘にも効果的です。

ツボの位置と押し方

天突

天突は、鎖骨の中央部分のくぼみです。喉仏から指で触っていき下に下げたときに当たる骨があるくぼんでいるところにあります。

 

押すときは、中指の腹を使って押します。斜め45度くらいの角度で指をツボに対して斜めに当てて押すと、力が強くなりすぎないためお勧めです。

 

天突のある位置は気管に近いため、呼吸をしながら押しましょう。 

合谷

合谷は、親指の付け根と人さし指の付け根と、指の骨が交わる点にあります。探すときには、机に手をおいて親指と人さし指をくっつけたとき盛り上がる部分を目安にすると良いでしょう。

 

押した時に痛みを感じたり硬さを感じる場所にツボがあります。いた気持ち良いと感じる力で押しましょう。

神門

神門は、手のひら側の手首のしわの上で、小指側にある腱の内側にあります。

 

押すときの力加減は軽い力が良いです。軽く圧を与えていくイメージで押しましょう。

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