汗疹の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年 10月 10日

更新日:2022年  2月 12日

本日は汗疹について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 汗疹とは
  • 汗疹の原因
  • 汗疹の症状
  • 汗疹の改善方法
  • 汗疹のまとめ

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

汗疹は、多くの汗をかくことで起こる発疹のこと

汗疹は、非常に多くの量の汗をかくことで、汗が正しく外に出ることができなくなって起こる発疹のことです。

 

長い時間高温多湿な状態になることで、汗を出すための管が詰まり皮膚の中に汗がたまるために赤く小さな痒みのある発疹が起こります。発疹は、多くの量の汗をかいた部位に突然現れます。

汗疹の原因は、非常に多くの量の汗をかくこと

汗疹の原因は、非常に多くの量の汗をかくことです。

 

汗を外に出すための管が、多くの量の汗の成分やホコリによって詰まることで、汗が行き場がなくなり、皮膚の中にたまることで周りの組織を刺激し、発疹が起こります。

 

汗疹が起こりやすい環境は、夏などの高温多湿な環境や、運動でたくさん汗をかいたとき、通気性の悪い衣服を着ているとき、ギプスを着用しているときなどです。汗の量が増え、風通しが悪い状態になると汗疹が起きやすいのです。

汗疹の症状は、赤みをもった小さな発疹が急激に現れること

汗疹の症状は、赤みをもった小さな発疹が急激に現れることです。発疹は強い痒みがあります。場合によっては熱感があることもあります。

 

発疹が起こる部位は、首の周りや脇の下、肘や膝の裏、ベルトや下着で締め付けられる部位などの汗をかきやすく蒸れることが多い部位です。

 

一般的な汗疹は、赤みや痒みがある紅色汗疹ですが、赤みや痒みのない水晶様汗疹という汗疹もあります。

 

水晶様汗疹は、皮膚の非常に浅い部分に汗がたまることで起こる発疹で、透明の小さな水疱ができ、1日~数日でなくなります。

汗疹を改善するために重要なことは、涼しい環境で過ごすこと

汗疹を改善するために重要なことは、涼しい環境で過ごすことです。通気性の良い衣服を着たり、部屋の温度を工夫したりしましょう。

 

シャワーをこまめに浴びて皮膚を清潔に保つことや肌あたりのよい衣類を選ぶことも大切です。

 

額や首元なども髪の毛によって汗疹ができやすいです。夏場などには、髪をまとめて風通しをよくする工夫をすることも効果的です。

 

風通しをよくして汗をかかない環境で過ごすと多くの場合、数日たつと段々と改善していきます。しかし、痒みや炎症が強い場合やなかなか改善しない場合は、炎症やかゆみを抑える市販薬を使って改善を行います。

かかないことが大切

汗を大量にかく状態が改善されないと、汗疹が湿疹化することもあります。さらに、痒みによって皮膚をかいてしまうと細菌に感染し、とびひなどが起こってしまう可能性もあります。

 

汗疹ができた時にはかかないようにすることが非常に大切なのです。かいてしまった時に傷つかないようにするためには、爪を短く切っておくことも必要です。

 

痒みや赤みが非常に強い場合や、なかなか改善しない場合には皮膚科に行くことをお勧めします。

汗疹に効果的なツボ

肩髎

承山

太淵

肩髎

肩髎は、表層の皮膚のトラブルに効果を発揮するツボです。そのため、汗疹だけではなく、蕁麻疹や湿疹、毛嚢炎などに有効です。

 

肩こりや四十肩や五十肩などにも効果的で、肩の関節痛や上腕の神経痛、リウマチ、三角筋の炎症などの改善に使われることも多いです。

承山

承山は、膀胱経という腎臓や膀胱などの水に関係したツボです。水分が余分に残っている状態のことを東洋医学では湿と言い、湿気を意味します。汗疹は湿が皮膚にたまった状態になることです。

 

そのため、承山を刺激することで余分な水分を出し、汗疹の改善につながるのです。承山は他にも、腎機能の低下や腰痛、膝の痛みの改善にも効果的です。

太淵

太淵は、肺の元となるツボです。東洋医学では、肺と皮膚は非常に深い関係にあります。そのため汗疹などの皮膚のトラブルは肺の経絡上のツボが効果を発揮するのです。

 

太淵は、たんや喉の痛み、鼻づまり、鼻水などの喉や鼻に現れる症状の改善にも効果的です。

ツボの位置と押し方

肩髎

肩髎は、肩峰の後下方にあるツボです。腕を水平に上げたとき肩関節にできる2つのくぼみのうち後方のくぼみにあります。

 

押すときは、反対側の人差し指と中指で3~4秒押します。少し強いくらいの力加減がオススメです。ツボを押したまま痛みのある肩の腕を上下に動かす方法も効果的です。

承山

承山は、ふくらはぎの中央ライン上にあるツボです。膝の裏とくるぶしの中間点にあります。

 

押すときは、両手でふくらはぎを包み込み、左右の親指を重ねて押します。浮腫や足の疲れを改善したい場合は、立ち仕事の前やスポーツをする前に市販の貼るタイプの鍼や磁石を貼っておくことも効果的です。

太淵

太淵は、手首にあるツボです。親指側の手首の付け根のくぼみにあります。 指で押さえて動脈の拍動を感じるところと覚えると探す時に探しやすいです。

 

押すときはいた気持ちいい程度の強さで押します。

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