公開日:2021年 10月23日
更新日:2023年 11月20日
本日は嗅覚過敏について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
嗅覚過敏の原因は、いろいろあります。中でも、精神的なことが原因となっていることが多いです。
過剰なストレスが原因で嗅覚異常が起きることがあるのです。神経が衰弱したりヒステリーなどの精神的な病気が原因で、嗅覚が敏感になることが多いと考えられいます。
過剰に嗅覚が敏感になることによって頭痛などの症状が現れることもあります。
嗅覚過敏は、通常よりも嗅覚が敏感になる状態を指し、さまざまな原因によって引き起こされます。主な原因には以下のものがあります。
神経系の変化:中枢神経系の異常や変化、特に嗅覚を司る脳の領域に影響を及ぼすものが原因で嗅覚過敏が起こることがあります。
ホルモンの変化:妊娠、月経周期、更年期など、ホルモンの変動が嗅覚の敏感さを高めることがあります。
環境因子:長期間にわたる特定の匂いへの曝露が嗅覚の敏感さを高めることがあります。
慢性副鼻腔炎:副鼻腔の炎症が嗅覚神経に影響を及ぼし、嗅覚過敏を引き起こすことがあります。
脳の損傷:脳震盪や頭部外傷による脳の損傷が嗅覚の変化を引き起こすことがあります。
特定の病気:パーキンソン病、アルツハイマー病、多発性硬化症などの神経変性の病気が嗅覚過敏を引き起こすことがあります。
遺伝的要因:個人の遺伝的な傾向が嗅覚過敏に影響を与えることがあります。
嗅覚過敏の主な症状は、異常に匂いに敏感になることです。
普通の人よりも匂いを強く感じたり、少しの匂いでも感じ感じるため、強いストレスを感じることが多いです。匂いによって頭痛を感じることも多いです。
強い匂いに耐えることができなくなることで暴れたり、嘔吐したりすることもあります。症状が強い場合は、体にも精神にも様々な影響が出てきます。
嗅覚過敏は、通常よりも嗅覚が敏感になる状態で、以下のような主な症状を引き起こします。
強化された嗅覚:通常はあまり気にならないような軽微な臭いが、非常に強く感じられます。
一般的な臭いへの過敏反応:香水、食物、煙、化学物質など、日常的に遭遇する臭いに対して過敏な反応を示します。
不快感や苦痛:強い臭いに対して不快感、苦痛、または頭痛を感じることがあります。
吐き気や嘔吐:特定の臭いによって吐き気や嘔吐を引き起こすことがあります。
集中力の低下:常に強い臭いに囲まれていると感じることで、日常生活や作業に集中することが困難になることがあります。
情緒的なストレス:強い臭いに対する過敏反応が原因で、情緒的なストレスや不安を感じることがあります。
嗅覚過敏は、日常生活に大きな影響を及ぼすことがあり、時には社会生活や職業生活に支障をきたすこともあります。
嗅覚過敏の改善方法は、薬です。ビタミン剤を使ったり、副腎皮質ホルモンを点鼻薬として使ったりして改善していきます。
薬で改善しない場合は、手術を行います。手術では、鼻腔の中の形態異常がある場合は正しい状態に戻したり、副鼻腔や嗅裂に病気がある場合は病気を取り除いたりすることで嗅覚過敏を改善していきます。
嗅覚過敏の改善方法は、その原因と症状の重症度に応じて異なります。一般的な改善法には以下のようなものがあります。
原因の特定と改善方法:嗅覚過敏の原因を特定し、その根本的な改善を行うことが重要です。例えば、アレルギーや感染症が原因であれば、それらの適切な改善が行われます。
環境の調整:強い香りや化学物質の使用を避けるなど、環境を調整して嗅覚刺激を減らします。
ストレス管理:ストレスや不安が嗅覚過敏を悪化させる場合、リラクゼーション技法、カウンセリング、マインドフルネス瞑想などによるストレス管理が役立ちます。
薬:原因に応じて、抗ヒスタミン薬、抗うつ薬、抗不安薬などが処方されることがあります。
行動法:行動法を通じて嗅覚に対する反応をコントロールする方法を学ぶことがあります。
健康的な生活習慣:良好な睡眠、バランスの取れた食事、定期的な運動など、全体的な健康を維持する生活習慣が支援となります。
嗅覚過敏の改善においては、個々の症状やライフスタイルに合わせてカスタマイズされるアプローチが必要です。症状が持続する場合や日常生活に影響を及ぼす場合は、医師に相談し、適切な判断をし、改善の計画を立てることが重要です。
嗅覚過敏の改善における薬は、症状の原因や個々の状態に応じて異なります。以下に、一般的に使用される薬剤とその効果を挙げます。
抗ヒスタミン薬:アレルギーが嗅覚過敏の原因である場合、セチリジン(ジルテック)、ロラタジン(クラリチン)、フェキソフェナジン(アレグラ)などの抗ヒスタミン薬が処方されることがあります。
これらの薬は、アレルギー症状を和らげる効果があります。
抗うつ薬:嗅覚過敏がストレスや不安に関連している場合、セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)などの抗うつ薬が処方されることがあります。
例えば、フルオキセチン(プロザック)、セルトラリン(ゾロフト)などがあります。
抗不安薬:不安が嗅覚過敏の原因である場合、抗不安薬が用いられることがあります。
ベンゾジアゼピン系の薬剤(例:ロラゼパム、ディアゼパム)が使用されることがありますが、依存のリスクがあるため短期間の使用に限られます。
鼻スプレー:鼻の炎症やアレルギーに対処するために、ステロイド鼻スプレー(例:フルチカゾン、モメタゾン)が使用されることがあります。
これらの薬剤は、嗅覚過敏の原因となる症状を和らげる目的で使用されます。薬の選択では、医師の判断と指導に従い、健康状態や他の服用中の薬剤に配慮して行うことが重要です。
嗅覚過敏を改善するためには、長い期間がかかることもあります。稀なケースでは時間が経つことで自然に回復することもあります。
適切な改善を行うことで少しでも症状が軽くなる可能性は十分にあるため、諦めずに長い期間で改善に取り組むことが大切です。
・天迎香
・鼻通
・印堂
天迎香は鼻水や鼻詰まりに効果を発揮するツボです。それだけではなく、天迎香には、脳の酸素量を増やす効果もあります。脳の酸素量が増えると、脳の活性が高まります。
脳が活性すると、嗅覚機能も正しい状態にする効果が期待できます。さらに、脳が活性することで、脳の血流が増えるためリラックス効果も期待できます。
鼻通は、鼻の様々な症状に効果を発揮するツボです。 鼻水や鼻詰まりに対して使うことも多いですが、くしゃみなどの鼻に現れる症状の全てに対して使われるツボなのです。
そのため、嗅覚過敏に対しても効果が期待できます。
印堂は、ストレスや緊張を和らげる効果があるツボです。そのため、なかなか眠れない人にも効果的です。
他にも、鼻詰まりなどの鼻に対する効果や目の周りの疲れやくすみなどの美容面での効果も期待できるツボです。
天迎香は、小鼻のつけ根の両脇にあります。迎香の上にあるツボなのです。
押すときは、両手の人差し指の先を使います。斜め45度の角度でツボに指をあて、上に向かって押すようなイメージで押しましょう。
ツボを1回押す時の時間は、20秒がおすすめです。
鼻通は、小鼻のすぐ横のくぼみに左右両方あるツボです。
押すときは、両手の人差し指を使って押します。強く押しすぎないように注意し、 静かに押しましょう。
印堂は、眉間の中央にあるツボです。探すときは若干くぼんでいる場所を探しましょう。
押すときは、人差し指や中指の腹を使って押します。力加減は、痛気持ち良いと感じるくらいがおすすめです。ゆっくりと呼吸をしながら押しましょう。