公開日:2023年 3月 3日
更新日:2024年 3月 1日
本日は多飲症について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
多飲症の原因は、心理的な不安や葛藤、ストレスなどであることが多いです。
周りの人との関係によって突発的に多飲症が起こることもありますが、水を飲むことによって安心を得られることからたくさんの水を飲んでしまうことで起こることもあります。
そのため、なかなか症状に気がつかずに長い期間、多飲を続けているというケースもあります。
多飲症は、異常に多量の水分を摂取する症状で、さまざまな原因によって引き起こされます。これには生理的な要因、病的な要因、および心理的な要因が含まれることがあります。以下に、多飲症の主な原因を詳しく説明します。
・糖尿病
1型糖尿病および2型糖尿病: 体がインスリンを適切に使用できないか、または十分に生成できないため、血糖値が異常に高くなります。高血糖は体内の水分を尿として排出しようとするため、多飲と多尿を引き起こします。
・糖尿病性ケトアシドーシス
1型糖尿病の合併症: 体がエネルギーとして糖を使用できず、代わりに脂肪を分解することでケトン体が生成され、血中の酸性度が上昇します。これも多飲を引き起こす可能性があります。
・下垂体前葉の障害
尿崩症: 下垂体または腎臓の機能障害により、抗利尿ホルモンの分泌またはその作用が不足し、大量の希釈尿が排泄されます。これにより、脱水を補うために多量の水を飲むようになります。
・心因性多飲症
精神的ストレスや障害: 感情的な問題や精神の病気が原因で、過剰な水分摂取を行う場合があります。これは、水分摂取が安心感を提供するなど、心理的な要因によるものです。
・脱水
過度の発汗、嘔吐、下痢: これらはすべて体から水分が失われる原因となり、その結果、体が水分を補おうとして多飲につながることがあります。
・特定の薬剤の副作用
利尿薬、抗精神病薬、抗てんかん薬など: これらの薬剤は体内の水分バランスに影響を与え、多飲を引き起こす可能性があります。
・慢性腎臓病
腎機能の低下: 腎臓がフィルタリング機能を十分に果たせなくなり、体内の毒素や余分な水分を効果的に排泄できなくなると、多飲と多尿が見られることがあります。
多飲症の症状は、異常に喉が渇くこと、水を大量に飲むことなどです。たくさんの水を飲むことによって、尿の量が増えるという症状も現れます。
多尿と呼ばれるのは、1日に2.5リットルを超える尿の量の場合ですが、多飲症では、1日に10リットルの尿が出る人もいると言われています。
また、低ナトリウム症を起こし水中毒につながることもあります。
多飲症は、異常に多量の水分を摂取する症状で、さまざまな根本的な健康状態によって引き起こされることがあります。多飲症に関連する主な症状は次のとおりです。
過剰な水分摂取: 日常的に極端に多量の水やその他の液体を飲む行動。成人であれば、1日に3リットル以上の水分を摂取することが一般的に多飲症と見なされます。
頻繁な尿意: 多量の水分摂取により、体は過剰な水分を排泄しようとするため、頻繁に尿を排泄する必要が生じます。
夜間の尿: 夜間に何度も目覚めて尿を排泄する必要がある状態も多飲症の一般的な症状です。
多飲症は通常、他の症状や健康問題と関連しています。これらの症状は、多飲症の原因によって異なります。
糖尿病: 高血糖による頻繁な尿意と多尿、疲労感、視力の問題、急激な体重減少。
尿崩症: 無尿または過少尿、口の乾燥、強い渇き、体重減少、疲労。
心因性多飲症: 精神的ストレスや不安と関連した過剰な水分摂取、および精神の病気や他の徴候や症状。
多飲症は、時には単なる習慣や一時的な反応であることがありますが、それが持続する場合や他の症状が伴う場合は、病院に行って原因を調査することが重要です。
多飲症の改善方法は、日常生活で行っている行動を見直すことなどです。原因が精神的な部分にあることも多いため、精神的に原因となる要因を取り除くことも大事です。
精神的な不安が強い場合は、精神安定剤を使うこともあります。ストレスを軽くしたり、環境の変化があったりすることによって自然と改善に向かうこともあります。
多飲症の改善は、その根本的な原因に基づいて行われます。多飲症自体は症状の一つであり、適切な改善には症状を引き起こしている状態を特定し、対処する必要があります。以下に、多飲症の一般的な原因ごとの改善法を示します。
・糖尿病
インスリン法や経口血糖降下薬: 1型または2型糖尿病による多飲症の場合、血糖コントロールを改善するためにインスリン注射や経口血糖降下薬が使用されます。
ライフスタイルの変更: 食事、運動、体重管理を通じて血糖レベルを安定させます。
・尿崩症
抗利尿ホルモン補充: 中枢性尿崩症の場合、デスモプレシンが投与されることがあります。
薬物調整: 腎性尿崩症の場合、特定の薬物が原因である可能性があるため、医師は薬を調整するかもしれません。
・心因性多飲症
心理法: 精神的ストレスや精神障害が原因の場合、認知行動法やカウンセリングが有効です。
薬: 抗不安薬や抗うつ薬が補助的に使用されることがあります。
特定の薬物の使用: 例えば、高血圧や腎機能障害が原因の場合、これらの状態を管理するための特定の薬物が処方されることがあります。
補水と電解質バランスの管理: 脱水や電解質の不均衡が原因の場合、適切な水分と電解質の補給が必要です。
多飲症の改善に用いられる薬は、多飲症の根本的な原因に基づいて選択されます。ここでは、多飲症の一般的な原因とそれに対する薬について説明します。
・糖尿病
経口血糖降下薬: 2型糖尿病の管理に用いられ、メトホルミンやスルホニルウレア系薬剤が一般的です。これらの薬は血糖レベルを下げることで多飲症の症状を軽減します。
インスリン: 1型糖尿病、または2型糖尿病で経口血糖降下薬だけではコントロールできない場合に使用されます。
・尿崩症
デスモプレシン: 中枢性尿崩症の改善に用いられる抗利尿ホルモンです。鼻スプレー、錠剤、または注射剤の形で提供され、体の水分保持を助けます。
・心因性多飲症
抗不安薬: 不安を緩和し、過剰な水分摂取の衝動を減少させることがあります。しかし、長期的な解決策としては心理的な方法が推奨されます。
抗うつ薬: 抑うつ症状が伴う場合に使用され、特に選択的セロトニン再取り込み阻害薬が一般的です。
・高血圧や腎障害に関連する多飲症
ACE阻害薬やARB: 高血圧の改善に用いられ、腎臓の保護にも役立ちます。これらの薬剤は血圧を下げ、腎機能を改善することで多飲症の症状を軽減する可能性があります。
利尿薬: 腎機能障害による水分の過剰な保持を管理するために使用されますが、多飲症の原因によっては逆効果となる場合もあるため、医師の指示に従うことが重要です。
多飲症は、統合失調症を中心とした精神的な病気を発症した後、5〜10年経ってから慢性期にみられることが多いと言われています。
これは、精神的な病気による妄想や強迫観念などの症状から、日常生活に問題が出るほど水を飲んでしまうためであるとされています。
・完骨
・合谷
・神門
完骨は、自律神経を整える効果があるツボです。副交感神経を整えてくれて、頭部や内臓への血流を良くするツボであると言われています。そのため、完骨を刺激することは精神的な安らぎにつながります。
また、リンパデトックス効果もあり、浮腫にも効果的です。
合谷は、自律神経を整える効果があるツボです。そのため、多飲症の原因が精神的なことである場合に効果が期待できます。
合谷は色々な症状に効果を発揮するツボのため、他にも、首こりや目の疲れ、頭痛、鼻血、鼻水など色々な症状に対して効果を発揮します。
神門は、精神的な安定に効果的なツボです。自律神経が興奮している時、興奮を抑えてリラックスさせてくれます。
ストレスによって起こる便秘、排尿困難や皮膚のかゆみ、疲労、食欲不振、嘔吐、むくみなどにも効果を発揮するツボです。
完骨は、耳たぶ裏のくぼみの延長線上にあります。髪の生え際の出っ張っている骨の斜め後ろにあるくぼみにあります。
押すときは親指を使って押します。頭をつかむようにして上に押し上げるように押しましょう。
合谷は、手の甲側、親指の骨と人差し指の骨が合わさった場所にあるツボです。
押すときは、親指を使って押します。力加減は少し痛みを感じるくらいの強さの力加減で押しましょう。
神門は、手首の曲がりジワを小指側へ進んでいった時の小指下の骨の出っぱりの手前にあるツボです。
押すときの力加減は痛気持ちいいくらいの強さで押しましょう。約30回くらい押すことをお勧めします。
11時から21時
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
11時~21時迄 | ◯ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
年末年始