公開日:2022年 9月 3日
更新日:2022年 9月 7日
本日は多嚢胞性卵巣症候群について解説させていただきます。
☆本記事の内容
投稿者の吉田です。
このページを書いている私は、施術スタッフや鍼灸師として9年間臨床に携わり、多くの女性利用者様のお体を対応してきました。
その経験を記事にまとめておりますので、ぜひ最後まで御覧ください
多嚢胞性卵巣症候群の原因は、完全には明らかになっていません。
今のところ、脳下垂体から分泌されるホルモンと卵巣から分泌される女性ホルモンのバランスが崩れることで排卵が障害され、発症につながっていると考えられています。
そのため、多嚢胞性卵巣症候群の判断には、月経異常があること、両側の卵巣に多くの小卵胞が見えること、血中ホルモンの異常があることを確認します。
さらに、多嚢胞性卵巣症候群を発症している多くの女性は、インスリンの作用に対する細胞の反応性が下がった状態がみられます。
多嚢胞性卵巣症候群の症状は、月経異常や男性化です。
卵胞が育たず定期的に排卵が起きないため、無月経や希発月経などの月経異常が起きるのです。多嚢胞性卵巣症候群が不妊の原因にもなります。
男性化は、男性ホルモンの影響によって起こります。主に毛深くなったりニキビができたりします。男性ホルモンの影響によって肥満や血糖値の上昇などもみられます。
そのまま長い時間放っておくと、子宮体がんやメタボリックシンドロームなどを発症するリスクが上がるとも言われています。
多嚢胞性卵巣症候群は、長い期間そのまま放っておくと子宮体がんのリスクが高くなるといわれています。
卵巣の病気である多嚢胞性卵巣症候群によって子宮体がんのリスクが上がるのは、多嚢胞性卵巣症候群を発症すると、長い期間エストロゲンだけが子宮内膜に働きかけ続けることになるためです。
エストロゲンは子宮内膜を増殖させる働きがあり、プロゲステロンは子宮内膜の増殖を抑える働きがあります。エストロゲンとプロゲステロンが適切に分泌されることで、ホルモンのバランスを保っています。
プロゲステロンは排卵をした後に分泌されるホルモンです。そのため、排卵が起きない場合プロゲステロンは分泌されません。多嚢胞性卵巣症候群では排卵が起きないため、長い期間エストロゲンだけが子宮内膜に働くことになるのです。