多嚢胞性卵巣症候群の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年  9月 3日

更新日:2022年  9月 7日

本日は多嚢胞性卵巣症候群について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 多嚢胞性卵巣症候群とは
  • 多嚢胞性卵巣症候群の原因
  • 多嚢胞性卵巣症候群の症状
  • 多嚢胞性卵巣症候群の改善方法
  • 多嚢胞性卵巣症候群のまとめ
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銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

多嚢胞性卵巣症候群の発症は女性の約5~10%にみられる病気

多嚢胞性卵巣症候群は、卵胞の成⻑が途中で止まり、卵巣の中に多くの⼩さな卵胞がとどまる病気です。多嚢胞性卵巣症候群の発症は女性の約5~10%にみられる病気で、不妊症の原因にもなっています。

 

多嚢胞性卵巣症候群という名前は、卵巣に液体で満たされた多くの⼩さな卵胞がたくさんとどまって卵巣が腫れて大きくなることからつけられました。

 

多嚢胞性卵巣症候群は、両側の卵巣が腫大、肥厚、多嚢胞化し、月経異常や不妊、多毛、男性化、肥満などを伴う症候群と定義されています。

原因は、脳下垂体と卵巣から分泌されるホルモンのバランスの乱れ

多嚢胞性卵巣症候群の原因は、完全には明らかになっていません。

 

今のところ、脳下垂体から分泌されるホルモンと卵巣から分泌される女性ホルモンのバランスが崩れることで排卵が障害され、発症につながっていると考えられています。

 

そのため、多嚢胞性卵巣症候群の判断には、月経異常があること、両側の卵巣に多くの小卵胞が見えること、血中ホルモンの異常があることを確認します。

 

さらに、多嚢胞性卵巣症候群を発症している多くの女性は、インスリンの作用に対する細胞の反応性が下がった状態がみられます。

多嚢胞性卵巣症候群の症状は、月経異常や男性化

多嚢胞性卵巣症候群の症状は、月経異常や男性化です。

 

卵胞が育たず定期的に排卵が起きないため、無月経や希発月経などの月経異常が起きるのです。多嚢胞性卵巣症候群が不妊の原因にもなります。

 

男性化は、男性ホルモンの影響によって起こります。主に毛深くなったりニキビができたりします。男性ホルモンの影響によって肥満や血糖値の上昇などもみられます。

 

そのまま長い時間放っておくと、子宮体がんやメタボリックシンドロームなどを発症するリスクが上がるとも言われています。

妊娠を希望しているかどうかによって改善方法が選択される

多嚢胞性卵巣症候群を改善する時に大事なことは、妊娠を希望しているかどうかということです。妊娠を希望しているかどうかによって改善方法が選択されるのです。

 

妊娠を希望している場合は、排卵誘発剤を使って排卵を促します。効果が見られない場合は、FSH製剤を注射したり手術を行ったりすることもあります。

 

妊娠を希望していない場合は、低用量ピルなどのホルモン剤を使って定期的に出血を起こします。低用量ピルなどによて、症状を和らげたりホルモンの血中濃度を正常化して子宮内膜がんのリスクを下げたりすることが期待できるのです。

 

月経をきちんと起こすために、黄体ホルモンやエストロゲン・プロゲステロン配合剤を使うこともあります。

 

妊娠を希望していてもしていなくても症状によって肥満である場合は、症状を和らげるためにも減量が重要のため、ライフスタイルの改善が必要になります。

長い期間そのまま放っておくと子宮体がんのリスクが高くなる

多嚢胞性卵巣症候群は、長い期間そのまま放っておくと子宮体がんのリスクが高くなるといわれています。

 

卵巣の病気である多嚢胞性卵巣症候群によって子宮体がんのリスクが上がるのは、多嚢胞性卵巣症候群を発症すると、長い期間エストロゲンだけが子宮内膜に働きかけ続けることになるためです。

 

エストロゲンは子宮内膜を増殖させる働きがあり、プロゲステロンは子宮内膜の増殖を抑える働きがあります。エストロゲンとプロゲステロンが適切に分泌されることで、ホルモンのバランスを保っています。

 

プロゲステロンは排卵をした後に分泌されるホルモンです。そのため、排卵が起きない場合プロゲステロンは分泌されません。多嚢胞性卵巣症候群では排卵が起きないため、長い期間エストロゲンだけが子宮内膜に働くことになるのです。

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