公開日:2021年 6月23日
更新日:2024年 8月 1日
本日は唾液腺腫瘍について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
唾液腺腫瘍は、唾液をつくる唾液腺に発生する腫瘍のことです。唾液腺は、耳下腺と顎下腺、舌下腺からなる大唾液腺と、口腔内の小唾液腺に分けられます。
ほとんどの場合、唾液腺腫瘍は大唾液腺である耳下腺と顎下腺に発生します。腫瘍には良性と悪性があります。
良性の腫瘍で多く見られるものは、多形性腺腫やワルチン腫瘍で、悪性の腫瘍で多く見られるものは粘表皮がんや腺様嚢胞がん、多形腺腫由来がんなどです。
今のところ、唾液腺腫瘍の原因は、詳しくわかっていません。
唾液腺腫瘍の一部では、ウイルスに感染したり、放射線被曝をしたりすることによって、唾液腺腫瘍を引き起こすとも考えられていますが、多くの唾液腺腫瘍の原因は明らかになっていません。
唾液腺腫瘍の発生する頻度は、全ての腫瘍の約 1%であるといわれています。
・遺伝的要因
家族内での唾液腺腫瘍の発症例がある場合、遺伝的な要因が関与している可能性があります。また、特定の遺伝子の変異が唾液腺腫瘍の発症に関連しているとされる研究も存在します。
・環境要因
唾液腺腫瘍の発症には環境要因が関与している可能性もあります。例えば、喫煙やアルコールの摂取が唾液腺腫瘍のリスクを高めるとされる研究もあります。
・放射線への曝露
放射線への曝露が唾液腺腫瘍のリスクを高める可能性があります。例えば、放射線での改善者や、原爆被爆者などが唾液腺腫瘍のリスクが高いとされています。
・ウイルス感染
エプスタイン・バーウイルス(EBV)などのウイルス感染が唾液腺腫瘍の発症に関連している可能性があります。ウイルス感染による唾液腺の炎症や損傷が腫瘍の発症に影響を与えると考えられています。
・その他のリスク因子
年齢や性別も唾液腺腫瘍の発症に影響を与える可能性があります。また、慢性的な唾液腺炎やシェーグレン症候群などの自己免疫疾患も、唾液腺腫瘍のリスクを高めるとされています。
唾液腺腫瘍の原因に関してはまだ多くのことがわかっていないため、研究が進められています。
唾液腺腫瘍の症状は、唾液腺がある場所が腫れることです。腫瘍は皮膚の下で進んで大きくなっていきます。そのため、耳の前や顎の下、口の底などにこぶのような硬いしこりができます。
良性の場合は、痛みがあることはほとんどありません。ゆっくりと時間をかけてだんだん大きくなっていきます。しこりが急に大きくなる場合や、痛みがある場合は悪性の可能性があります。
悪性の場合も、初めの段階では良性と同じような症状が現れます。しかし、悪性の場合は、症状が進むと腫瘍がある場所に痛みやしびれが現れます。周りの皮膚が赤くなることもあります。
唾液腺腫瘍の主な症状は、耳下腺、顎下腺、舌下腺などの唾液腺における腫瘤の形成です。腫瘤は硬い場合もあれば、柔らかい場合もあり、その特性は個人によって異なります。
・腫瘤の出現
耳下腺における腫瘤は、耳の下や頬の部分に出現します。
顎下腺の腫瘤は、あごの下に見られます。
舌下腺の腫瘤は、口の底に見られる場合があります。
・腫瘤の性質
腫瘤は硬い場合もあり、柔らかい場合もあります。
柔らかい腫瘤は、しばしば良性である可能性が高いですが、硬い腫瘤や不規則な形状の腫瘤は悪性である可能性があります。
・痛み
腫瘤が痛みを伴う場合、それは悪性である可能性があります。
痛みがない腫瘤でも、時間の経過と共に痛みを伴うようになる場合があります。
・顔面の麻痺や弱さ
腫瘤が顔の神経を圧迫すると、顔の一部に麻痺や弱さが生じる場合があります。
・唾液の分泌異常
腫瘤が唾液の流れを阻害すると、唾液の分泌異常が生じる場合があります。
・口内の変化
腫瘤が口の中で成長すると、口内に異常を感じる場合があります。
・耳の痛み
耳下腺における腫瘤が耳に圧迫をかけると、耳の痛みが生じる場合があります。
唾液腺腫瘍の改善方法は、手術です。手術によって腫瘍を摘出するのです。良性腫瘍の場合で症状がなくても、手術を行わなければ腫瘍はだんだんと大きくなっていきます。
腫瘍が大きくなると、切除することができなくなる可能性もあるため手術が難しい事情がないのであればできるだけ早めに手術を行うことが勧められています。
良性腫の場合も、長い期間そのまま放っておくとがん化したり、手術によって取り除いても再発したりすることもあります。そのため、手術を行なった後はきちんと経過を観察することが大事です。
唾液腺腫瘍の改善法は年齢、健康状態、腫瘍の位置、サイズ、タイプ、及び腫瘍が良性であるか悪性であるかによって異なります。
・手術
多くの場合、唾液腺腫瘍は手術によって除去されます。良性腫瘍の場合、腫瘍自体を切除するだけで済むことがあります。悪性腫瘍の場合、腫瘍の除去に加えて、周囲の健康な組織やリンパ節も一緒に切除することがあります。手術の際には、顔の神経を損傷しないように細心の注意が必要です。
・放射線
手術後の補助として使用されることがあります。放射線は、残留している腫瘍細胞を破壊することを目的としています。放射線はまた、悪性腫瘍が再発するリスクを減少させることが期待されています。
・抗がん剤
腫瘍の成長を抑制する薬剤を使用する方法で、通常、他の方法と併用されます。全身に作用するため、副作用が発生する可能性があります。
・免疫法
免疫法は、免疫システムを活性化して腫瘍細胞を攻撃する改善法です。免疫法は、他の改善法に反応しない腫瘍に対して有効である可能性があります。
・観察
小さくて進行が遅い良性腫瘍の場合、医師は経過観察を選択することがあります。
いずれの方法も、状態や腫瘍の特性に合わせてカスタマイズされる必要があります。
唾液腺腫瘍の改善において薬を使用する場合、その目的は主に腫瘍の成長を抑制することや、腫瘍が悪性である場合にはその拡散を防ぐことにあります。ただし、唾液腺腫瘍は非常に多様なタイプが存在し、方法もそれぞれの腫瘍のタイプや状態によって異なります。
腫瘍細胞の特定の分子標的に作用する薬剤が改善に使用されることがあります。使われる薬はエルロチニブやトラスツズマブなどがあります。
免疫システムを活性化し、腫瘍細胞を攻撃する薬剤が使われることもあります。このような薬にはニボルマブやペムブロリズマブなどがあります。
これらの薬剤は、それぞれ異なる作用機序を持ち、腫瘍のタイプや状態によって選択されます。また、効果や副作用をモニタリングしながら改善が行われるため、定期的なフォローアップが必要です。
唾液腺腫瘍は、良性の場合も悪性の場合も薬で改善を行うことはできません。一般的には手術を行なって改善を目指します。
顎下腺に腫瘍が発生した場合、良性の場合も悪性の場合も顎下腺を全て摘出することになります。しかし、他の唾液腺があるため唾液の分泌には影響はありません。
耳下腺に腫瘍が発生し、良性の場合は、耳介の下端から首の横しわに沿って皮膚をS字状に開いて顔面神経を確認し顔面神経を傷つけないように、腫瘍と少しの周りの腺組織を取り除きます。
良性腫瘍の場合、手術をしないという選択を望む人もいますが、良性腫瘍でも少しずつ大きくなっていったり、悪性に転化したりする可能性もあります。そのため、基本的には手術が勧められます。
・湧泉
・頬車
・天柱
湧泉は、足の裏にあるツボで、刺激をすることで命の泉が湧くと言われているツボです。
湧泉の効果は、疲労回復やリラックス、足のむくみや体のだるさなどを和らげることです。
さらに、湧泉には、唾液の分泌を促す効果もあります。そのため、唾液腺の問題に対しても役に立つ可能性があります。
頬車は、水分の代謝を促す効果のあるツボです。水分がきちんと代謝されるとむくみの改善につながります。そのため、小顔効果や頬のたるみの改善など美容効果の高いツボです。
他にも、唾液の分泌を高める効果や歯ぎしりを改善する効果があります。
天柱は、首の後ろにあるツボで、自律神経のバランスを正しい状態にする効果があります。
唾液線から唾液が分泌されるときには、自律神経の二重支配によってコントロールされているため、自律神経のバランスが正しい状態になることは唾液の分泌にとっても、大事なことなのです。
天柱は肩こりやストレス、疲れを和らげる効果もあります。
湧泉の場所は、足の指を曲げたとき足の裏にできる人の字の真ん中です。探すときは、足を曲げて少しへこむ部分を探しましょう。
押すときは、いすに座り、片方の足をもう片方の太ももに乗せると押しやすい体勢になります。親指を使って少し強めに押しましょう。
頬車は、えらの角から指1本分ほど前上に進んだ場所にあります。探すときは、耳たぶの真下にある骨に沿って触り、下に下がったときにたどり着くえらの角から指1本分ほど前上に進んだ場所を探しましょう。
押すときは、両手の中指の腹でゆっくり押します。押すときは、上に向かって皮膚を持ち上げるようなイメージをして押しましょう。
天柱は、後頭部の髪の生え際にあります。探すときは、後頭部の髪の生え際にある2本の太い筋肉に挟まれているくぼんでいる部分を探します。そのくぼみから左右へ親指1本分外側にずれた場所にツボがあります。
押すときは、気持ちが良いと感じるくらいの優しい力加減で押しましょう。ツボを押しながら呼吸を行うとより良いです。