老眼の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年 2月 3日

更新日:2026年 8月15日

本日は老眼について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 老眼とは
  • 老眼の原因
  • 老眼の症状
  • 老眼の改善方法
  • 老眼の予防
宗前裕太

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

年齢を重ねることで誰もが老眼になる

老眼は年齢とともに起こる老化現象です。老眼になると、眼鏡やコンタクトレンズで遠くが見える状態にしたとき、手元が見えにくくなります。年齢を重ねることで誰もが老眼になるといわれています。

 

老眼のサインとして、小さい文字が読みにくい、目に力が入るなどの症状が現れます。一般的な老眼は、30代くらいで少しずつ症状が出て40代半ばくらいにかけて進みます。

 

近視だと老眼にならないと言われることもありますが、近視と老眼は関係ありません。遠視や乱視も老眼と関係はありません。

目の中にある水晶体と毛様体筋は、ピントを合わせるための調節をする働きをしています。

 

このピントを調節する機能は40歳を過ぎると少しずつ下がっていきます。ピントの調節が上手にできなくなると、手元を見るときピントが合わずかすんで見えたりする症状が出始めます。

 

老眼は1度始まると、年齢を重ねるにつれて進んでいきます。

老眼には水晶体と毛様体筋が関わっている

老眼の原因は、加齢です。老眼が加齢で起こる仕組みには、水晶体と毛様体筋が関わっています。

 

水晶体はカメラのレンズのような働きをしており、毛様体筋は水晶体の厚さを調節してピントを合わせる働きをしています。年齢を重ねることにより、水晶体が硬くなり弾力がなくなります。

 

すると、ピントを調節する機能がうまく働かなくなります。その結果、近くにピントが合わなくなり手元をみる時ピントが合いにくくなるのです。

夕方、近くを長い間見た後に遠くを見ると遠くがかすんで見える

老眼の主な症状は、細かい文字が読みにくい、手元が見えにくい、暗い場所で見えにくい、目が疲れる、目のかすみ、頭痛、肩こり、吐き気などです。

 

近くの物を見るときに見えにくくなった状態で我慢して見ていると、目に大きな負担がかかります。そのため、目の疲れやかすみ、肩こり、さらに悪化すると吐き気などが起きることがあるのです。

 

老眼の症状が現れ始める時期には個人差があります。しかし、症状がずっと進むものではありません。60歳以上になると変化がなくなります。

老眼には、はっきりとした症状が起きる前の段階で初期症状があります。老眼の初期症状は、遠くを見ると遠くがかすんで見えるというものです。この症状は、夕方に近くを長い時間見た後に起こります。

 

昼間は、比較的仕事や家事などの作業をするため近くを見ていることが多いです。すると、ピントが近くに合った状態で固まってしまいます。

 

近くに合った状態で固まってしまったピントは、夕方になっても固まった状態のままになります。そのため、遠くにピントが合いにくくなるのです。他にも、老眼の初期段階では、目の疲れや目の乾きなども起こります。

老眼の改善には老眼鏡を使う

年齢を重ねることによって起こる老眼を予防することはできません。無理をしてしまうと、目だけでなく体に不調が起こることもあります。自分にあった老眼対策をすることが大切です。

 

老眼の改善には、老眼鏡を使います。老眼鏡には、近くの物を見えやすくするものや近くと少し遠い所の物を見えやすくするものなど色々なものがあります。

 

近年では、老眼用のコンタクトレンズもあります。老眼が進んでしまった後に遠近両用の眼鏡やコンタクトレンズを使い始めると、上手に使えないこともあります。

 

老眼が進む前に使い始めると、老眼が進んでからも上手に使えるため早めに使い始めることをお勧めします。

老眼の改善には、寝る前の軽い運動もお勧めします。寝不足の場合、目のピントを上手に合わせることができません。そのため、質の良い睡眠は大切です。

 

寝る前にストレッチや足踏みなどの軽い運動で少し体を動かし、交感神経を優位にしてから眠ると寝つきも良くなります。

 

アスタキサンチンやルテインを含んだ食材を摂取することもお勧めです。アスタキサンチンやルテインは活性酸素を取り除き、目の疲れを取るための効果があります。

 

アスタキサンチンは鮭やイクラ、エビ、カニなどに含まれており、ルテインはほうれん草やブロッコリー、かぼちゃ、にんじんなどに含まれています。

視力がアップする3分セルフケア

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「スマホの文字が霞む」「新聞を話さないと読めない」このような症状は目が悪くなったのではなくピントを合わせる筋肉が疲れているサインかもしれません。ここでは医学的根拠に基づいた視界と視力が良くなるセルフケアを紹介します。

 

当院では視力アップはよくある施術です。眼科で視力を測って悪くなってメガネをかけることがほとんどだと思いますが、本当に目の状態が変わると眼鏡が必要なくなります。

 

当院でも月に2回来院される方がいました。その方が1日人間ドックをしたら視力が0.2から1.2に上がり先生からメガネをかけない方が見えるとアドバイスされ、今はメガネをかけずに生活している方がいます。

 

眼圧や眼精疲労、目の頭重感も鍼で行っています。現在、騒然グループでは視力回復が当院の新しい課題として取り組んでいます。

 

老眼は毛様体筋が衰えることによって起こるもので、近くのものを見る際に困難をきたした状況のことです。カメラのレンズのように硬くなりオートフォーカスが遅くなっている状態なのですが、このような状態でも希望はあります。近年目の周辺のツボを刺激することで毛様体筋の働きをサポートできることがわかってきました。

 

血流を促し神経をリセットさせることでピントの調整能力が一時的にアップします。それを続けることで視力や見え方に差が出ます。老眼はケアをすることで軽くなる症状なのです。

セルフケアのツボ

・攢竹

両手の人差し指を使って眉間より少し外側にあるツボです。眉毛の少し下の凹んでいるポイントにあります。ここをゆっくり10秒、3セット押しましょう。三叉神経の枝が通っているここを刺激することで、目の奥まで栄養と酸素が行き渡り毛様体筋への血流が改善されます。

実際の現場でも鍼で刺激することで眼球奥の脈略膜の血流量が上昇した報告もあります。そのくらい効果のあるツボです。押していくと目の奥が熱くなります。これは血流が増したサインです。

 

・晴明

鼻筋と目頭のちょうど間にあるツボです。ここを人差し指で10秒間、3セット刺激しましょう。ここはドライアイや霞みに非常に効果があります。

また、このツボは涙のスイッチとも言われており、刺激すると副交感神経が働き涙腺の分泌が促進されます。ここに鍼を行うと涙の量が増えるという論文もあります。涙の量が増えると角膜の屈折が安定し、光が入りやすくなります。その結果視界のにじみやぼやけが改善します。当院でも鍼でよく行うポイントでドライアイはすぐ改善します。

 

・太陽

眉尻と目尻のちょうど中間地点に位置しており凹んでいる場所です。両手の人差し指で円を掻くように10秒間3セット刺激しましょう。

このツボは頭部と眼球の血流が交錯する場所にあり、血流のハブとなっています。このツボを刺激すると頭皮から脳の視覚野にかけての血流が上昇し、視覚情報の処理能力が一時的に高まることが確認されています。こめかみを緩めるだけで頭の重だるさが抜けて目の奥まで軽くなります。

 

絲竹空

眉尻の外側にあるツボで、骨のくぼみの部分にあります。眉字の外側の骨がぽこっとしている場所を探すとやけに痛い場所があります。このツボを両手の人差し指で10秒、3回ほど刺激しましょう。ここはピント調整能力を瞬間的に回復するツボで、少し押すだけで目の周辺が重くなるはずです。

ここは毛様体筋と神経反射が直結しているツボで1分間鍼をしたところピント調整力が3.5ディオプター改善して効果は約8時間も持続したという例もあります。人によっては鍼をした瞬間にピントが戻って文字が見えるという人もいます。

刺激の効果を最大化させるコツ

3分押しただけで視力が戻るのは、神経反射によって即時反応が起こるからです。このツボを押すことで皮膚神経が三叉神経を介し脳幹を経由して打脳の大脳皮質に到達します。この時に副交感神経が活発化し毛様体筋が緩み、水晶体は自然な厚みに戻り光の焦点が網膜状に合いやすくなるのです。

 

加えてツボの刺激によって瞳孔がわずかに縮みピンホール効果が生まれて視界の輪郭がシャープに見えます。これによって見えやすくなるのです。

 

この4つの刺激の効果を最大化させるコツがあります。

①ホットタオルで温めながら行う

温熱の効果で血流が3倍になります。温めながらが難しければ1分間温めてから行いましょう。

②呼吸を意識する

吐くタイミングで押すと副交感神経が高まります。

毎晩3分を目標に続ける

続けることで調節筋が若返ります。

注意点

・眼球は直接押さない

・痛い時は必ず止める

・めまいや疲労感を感じたらすぐに止める

 

優しく気持ちよく続けることが大事です。たった3分正しく刺激することで目は確実に答えてくれます。老眼は改善するのではなく上手にケアして共存させることが大事です。

若くても起こるスマホ老眼

老眼は年齢を重ねると起きるものですが、10代や20代でも老眼と同じような症状が起きることもあります。

 

これは、スマホやパソコンの画面を長い時間見続けるという生活習慣が背景にあります。この症状のことをスマホ老眼と言います。

スマホ老眼には2つの種類があります。調節弛緩型と調節緊張型です。

 

調節弛緩型のスマホ老眼は、近視の人が眼鏡やコンタクトレンズを使わず、裸眼の状態で長い時間スマホなどの画面を見る生活をすることによって起こります。

 

調節緊張型のスマホ老眼は、眼鏡やコンタクトレンズを使い、長い時間スマホなどの画面を見続ける生活をすることによって起こります。

年齢を重ねると起きる老眼とは違い、若い年齢で起きるスマホ老眼の多くは回復すると言われています。

 

改善には、目のストレッチやピントの調節をスムーズにしてくれる効果がある目薬を使うことが効果的です。症状を感じた時、まずは眼科に行くことをお勧めします。