公開日:2022年 4月22日
更新日:2022年 5月 3日
本日はシックハウス症候群の鍼灸について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
シックハウス症候群の原因は、部屋の中の空気が汚染していることです。部屋の中の空気を悪くする要因としては、ダニアレルゲンやハウスダスト、カビ、細菌、揮発性の化学物質などが考えられています。
このようないろいろな要因が複合的に合わさることでシックハウス症候群を発症すると考えられているのです。
最近では、住宅の高気密化が進んでいることや建材や建築工法などが変わり部屋の中の空気の化学物質濃度が高くなっていることなども原因として考えられています。
シックハウス症候群の原因となる化合物として代表的なものは、ホルムアルデヒドやトルエン、キシレン、パラジクロロベンゼンなどです。
シックハウス症候群は、主に建物内の空気の質の悪さによって引き起こされる健康問題の一つです。この症状の原因となる要素には以下のようなものがあります。
揮発性有機化合物(VOCs):塗料、接着剤、家具、カーペットなどから放出される化学物質。これらの化学物質は室内の空気を汚染し、頭痛、目の刺激、呼吸困難などの症状を引き起こすことがあります。
フォルムアルデヒド:建築材料、家具、カーペットの接着剤などに含まれる化学物質。これが室内空気中に放出されると、呼吸器の問題やアレルギー反応を引き起こす可能性があります。
カビとバクテリア:湿気が多い環境では、カビやバクテリアが繁殖しやすくなります。これらはアレルギー症状や呼吸器の病気の原因となることがあります。
不十分な換気:建物の換気が不十分だと、汚染された空気が室内に滞留し、健康問題を引き起こすことがあります。
ダストとアレルゲン:家の中のほこり、ダニ、動物のフケなどがアレルギー反応の原因となることがあります。
シックハウス症候群に関連する症状は多岐にわたりますが、主なものには以下のようなものがあります。
呼吸器系の問題:咳、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、喉の刺激や痛み、喘息の悪化など。
皮膚の問題:皮膚のかゆみ、発疹、乾燥。
眼の刺激:目のかゆみ、赤み、涙、視力のぼやけ。
神経系の症状:頭痛、めまい、倦怠感、集中力の低下、記憶力の問題。
アレルギー反応:特定の物質に対する過敏性が増すことがあります。
その他の全般的な症状:吐き気、不眠、不安感、一般的な体調不良。
これらの症状は、特に建物内に長時間滞在することによって顕著になることが多く、建物外に出ると改善することが一般的です。シックハウス症候群の症状は個人差が大きいため、同じ環境でも感じ方には差があります。また、これらの症状は他の病気と間違えられることもあります。
シックハウス症候群の改善方法は、今のところ確立していません。現れている症状を和らげることを目的として改善に取り組むことになります。そのため、症状に合わせて病院に行くことが大事です。
シックハウス症候群の改善方法については今も研究が進んでいます、そのため、症状が起きた経緯やきっかけをきちんと医者に伝えることも重要です。
シックハウス症候群の改善方法と対策は、主に原因となる環境要因の特定と除去、および症状の緩和に焦点を当てます。以下はその具体的な方法です。
・環境改善
適切な換気:室内の空気を新鮮な空気と交換することで、揮発性有機化合物(VOCs)やその他の汚染物質を減少させます。
湿度のコントロール:湿度を適切なレベル(通常は40-60%)に保つことで、カビの成長を抑制します。
空気清浄機の使用:HEPAフィルターを備えた空気清浄機は、ダスト、花粉、ペットのフケなどのアレルゲンを取り除くのに効果的です。
低VOC製品の使用:塗料、接着剤、建材、家具など、低VOC製品を選択することが重要です。
・病院での対応
症状に応じた改善:アレルギーや喘息など、具体的な症状に対しては、適切な薬が必要になることがあります。
専門医にみてもらう:症状が続く場合は、アレルギー科、内科、耳鼻咽喉科などの専門医にみてもらうことが大事です。
・生活習慣の改善
定期的な掃除:室内を清潔に保つことで、ダストやアレルゲンの蓄積を防ぎます。
禁煙:タバコの煙は室内の空気質を大きく悪化させるため、禁煙が推奨されます。
・教育と意識向上
情報の提供:シックハウス症候群についての知識を共有し、予防策を家庭や職場で実施することが大切です。
これらの対策は、シックハウス症候群の原因となる要因を取り除き、健康リスクを軽減するために非常に有効です。ただし、症状や原因は個々に異なるため、必要に応じて専門家の助言を求めることが重要です。
シックハウス症候群に関連する症状を緩和するために使用される薬は、主に症状の種類に基づいています。特定の薬名を挙げる際には、医師の判断に従うことが重要です。
・アレルギー症状のための抗ヒスタミン薬
セチリジン(Zyrtec)
ロラタジン(Claritin)
フェキソフェナジン(Allegra)
これらは、くしゃみ、鼻水、かゆみ、目の刺激などのアレルギー症状を緩和するのに有効です。
・喘息や呼吸器症状のための吸入薬
サルメテロール(Serevent)
フルチカゾン(Flovent)
モンテルカスト(Singulair)
これらは、気管支を広げて呼吸を楽にする効果があります。
皮膚の症状のための局所用薬:
ヒドロコルチゾンクリーム
カルボクリンクリーム
これらは、かゆみや発疹を緩和するために使用されます。
眼の刺激のための点眼薬:
ケトチフェン(Zaditor)
オロパタジン(Patanol)
目のかゆみや赤みを軽減します。
これらの薬は、症状を緩和するためのものであり、シックハウス症候群の根本的な原因を取り除くものではありません。したがって、環境改善や生活習慣の見直しが重要です。また、これらの薬を使用する前には、医師の判断に従うことが不可欠です。
シックハウス症候群を予防するためには、化学物質の放散する量をできるだけ少なくすることと放散された化学物質を効率よく外に出すことが大事です。
家具やカーテンなどを買うときに、材質や添加剤などを確認して安全性を確かめることや、芳香剤や消臭剤、殺虫剤などは必要最小限だけ使うようにすることなどを心がけると良いでしょう。
そして、効率良く換気することが大事です。
また、抵抗力を高めることも大事です。そのためには、バランスの良い食事をし、適度な運動と十分な睡眠時間の確保を心がけましょう。
・鼻通
・尺沢
・小骨空
・合谷
鼻通は、鼻に現れる色々な症状に対して効果的なツボです。鼻水や鼻詰まり、くしゃみなどの症状に使われることが多いツボです。
そのため、シックハウス症候群で現れる鼻の症状を和らげるために役立つことが期待できます。花粉症で鼻に症状が現れている時などにも使われるツボです。
尺沢は、呼吸器に現れる症状に効果的であると言われているツボです。これは、尺沢が東洋医学では咳に関係しているとされている肺の気の流れの上にあるツボと言われているためです。
昔から咳に効果的であると言われており、シックハウス症候群によって現れる咳や喉の痛みなどの症状に効果が期待できます。
小骨空は眼精疲労に効果的なツボです。目を動かす筋肉の血行をよくするため、目を使い過ぎて疲れが現れた時に疲れを和らげる作用があるのです。
他にも、ものもらいや涙目に効果的であると言われており、シックハウス症候群によって涙が出る時などに効果が期待できます。
鼻通は、鼻の両側にあるツボです。小鼻の少し上で鼻筋に沿ったくぼみにあります。
押すときは、両手の人差し指を使って左右同時に押します。強く押しすぎないように注意して静かに押しましょう。
尺沢は、肘を曲げた時にできる内側のシワの上にあります。シワの真ん中から指2本分親指の方に進むと、かたい腱があり、その腱の外側にツボがあります。
押すときは、ゆっくりと押します。押すと痛みを感じることが多いツボのため、力加減に注意して押すことが大事です。お灸を行うこともお勧めです。
小骨空は、小指の第一関節の場所にあるツボです。
押すときは、小指を軽く曲げ、押す側の手ではない方の親指と人差し指で押します。小指をつかむようにして押すと押しやすいです。押した後、人差し指の腹で約30回こする動作を行うことでより効果が期待できます。
11時から21時
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