公開日:2021年 12月 3日
更新日:2023年 10月17日
本日は急性上気道炎について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
急性上気道炎は、かぜ症候群のことで、鼻や喉に起こる急性の炎症の総称です。
炎症が起こっている部位によって、急性鼻炎、急性咽頭炎、急性喉頭炎などのように細かく分けることができます。
急性鼻炎だけが起こることも急性咽頭炎だけが起こることも急性喉頭炎だけが起こることもありますが、急性鼻炎と急性咽頭炎、急性咽頭炎と急性喉頭炎、というようにいくつかの炎症が同時に起きることもあります。
全ての炎症が同時に起きることもあります。
急性上気道炎の原因のほとんどはウイルスです。原因となるウイルスは非常にいろいろあります。
マイコプラズマやクラミジア、細菌の一部が原因となって急性上気道炎を発症することもあります。
ウイルスなどの原因となるものが鼻や口から体の中に入り込むことで咽頭から肺にかけて空気が通る道で感染が起きるのです。
急性上気道炎は、主にウイルス感染によって引き起こされる症状の一つであり、風邪の症状として最も一般的に見られるものです。急性上気道炎の原因となるウイルスには、ライノウイルス、アデノウイルス、インフルエンザウイルス、パラインフルエンザウイルス、コロナウイルスなどがあります。
ライノウイルスは、急性上気道炎を引き起こす主要なウイルスであり、年間を通じて流行することがあります。ライノウイルスは、感染者のくしゃみや咳の飛沫、手や物を介して人から人へと感染が広がることがあります。
アデノウイルスは、風邪の他にも、結膜炎や咽頭結膜炎を引き起こすことがあります。アデノウイルスは、感染者の咳やくしゃみの飛沫、手や物を介して広がることがあります。
インフルエンザウイルスは、急性上気道炎だけでなく、下気道も侵すことがあり、肺炎を引き起こすこともあります。インフルエンザウイルスは、主に感染者の咳やくしゃみの飛沫を介して広がります。
パラインフルエンザウイルスは、急性上気道炎の他にも、気管支炎や肺炎を引き起こすことがあります。パラインフルエンザウイルスは、感染者の咳やくしゃみの飛沫、手や物を介して広がることがあります。
コロナウイルスは、新型コロナウイルスのように、重篤な肺炎を引き起こすこともあります。コロナウイルスは、感染者の咳やくしゃみの飛沫、手や物を介して広がることがあります。
ウイルス感染の後に細菌感染が合併することもあり、その場合は症状が悪化することがあります。細菌感染が合併した場合の症状には、黄色や緑色の痰、副鼻腔感染による顔の痛みや頭痛などがあります。
急性上気道炎の主な症状は、鼻咽頭の不快感や乾燥感、くしゃみ、鼻閉、水のような鼻汁などです。
感染するウイルスによっても症状は違い、鼻炎のような症状はすぐに改善することもあれば、長い期間続くこともあります。
急性上気道炎は、ウイルス感染によって引き起こされることが最も一般的で、風邪の症状としてよく知られています。ウイルスによる感染が原因で、鼻、のど、喉頭などの上気道の粘膜が炎症を起こし、さまざまな症状が現れます。
・鼻水・鼻詰まり
ウイルス感染による炎症で、鼻の粘膜が腫れ上がり、鼻水が増加します。鼻水は透明なものから、黄色や緑色のものに変わることがあります。また、鼻の腫れによって鼻詰まりも起こります。
・のどの痛み・咳
ウイルス感染により、のどの粘膜が炎症を起こし、痛みや咳が現れます。咳は通常、乾いた咳で始まり、次第に痰を伴う咳に変わることがあります。
・発熱
ウイルス感染に反応して、体温が上昇し、発熱が現れることがあります。発熱は通常、軽度から中等度で、高熱になることは少ないです。
・声のかすれ・声が出にくい
喉頭の炎症により、声のかすれや声が出にくい症状が現れることがあります。
・頭痛・全身の倦怠感
ウイルス感染により、頭痛や全身の倦怠感が現れることがあります。
・目のかゆみ・充血
ウイルス感染が原因で、目のかゆみや充血が現れることがあります。
急性上気道炎の症状は、感染したウイルスの種類や個人の免疫状態によって異なることがあります。また、ウイルス感染による急性上気道炎は通常、自然に治癒することが多いですが、細菌感染が合併すると症状が悪化することがあります。
急性上気道炎の改善方法は、薬です。症状に合わせて解熱鎮痛薬や含嗽薬、鎮咳薬、去痰薬、抗ヒスタミン薬などの薬を使って改善を行います。
改善を行うときは、体を温めて、十分に水分と栄養をとり、安静にすることが非常に大切です。
症状が軽い場合は、体を温めて、十分に水分と栄養をとり、安静にすることで自然と回復しますが、体温が非常に高い場合や喉の強い痛みや激しい咳がある場合、鼻水が黄色や緑色をしている場合などは病院に行くことをお勧めします。
急性上気道炎の改善法には、主にウイルス感染によるものと細菌感染によるものがありますが、開演の方針は原因によって異なります。ここでは、急性上気道炎の主な改善法について詳しく説明します。
・安静と休息
急性上気道炎の基本的な改善法として、十分な休息が重要です。ウイルス感染による急性上気道炎は自然に改善することが多いため、体力を温存し、免疫機能を高めることで早期回復を促すことができます。
・薬
(1) 鎮痛剤・解熱剤
発熱や頭痛、のどの痛みなどの症状を和らげるために、鎮痛剤や解熱剤が使用されます。アセトアミノフェンやイブプロフェンなどが代表的な薬剤です。
(2) 咳止め・去痰剤
咳や痰が出る場合には、咳止めや去痰剤が使用されます。咳止めは咳の刺激を抑える作用があり、去痰剤は痰を柔らかくし、排出を容易にする作用があります。
(3) 抗アレルギー剤
アレルギー性の鼻炎や喘息が合併する場合には、抗アレルギー剤やステロイド薬が使用されることがあります。
・適切な水分補給
ウイルス感染による発熱や咳などで水分が失われることがあります。水分補給を十分に行い、脱水を防ぐことが重要です。
・蒸気吸入
鼻詰まりや咳を和らげるために、蒸気を吸入することが効果的です。お湯を沸かしてその蒸気を吸い込むことで、鼻や喉の粘膜を湿らせ、症状を軽減させることができます。
・抗生物質の使用
細菌感染が原因である場合や細菌感染が合併している場合には、抗生物質が使用されます。ただし、ウイルス感染には抗生物質が効果を示さないため、細菌感染が明らかでない限り、抗生物質の使用は避けるべきです。
・予防接種
インフルエンザや肺炎球菌などの予防接種を受けることで、急性上気道炎のリスクを低減させることができます。特に高齢者や基礎的な病気を持つ人は予防接種を受けることが推奨されています。
急性上気道炎は、ほとんどの場合がウイルス感染によるもので、抗生物質はウイルス感染に対して効果がありません。しかし、細菌感染による急性上気道炎や、ウイルス感染に続いて細菌感染が合併した場合には、抗生物質の投与が検討されます。
抗生物質の種類としては、以下のようなものがあります。
・ペニシリン系
アモキシシリン
アモキシシリンクラブラン酸
マクロライド系
クラリスロマイシン
アジスロマイシン
エリスロマイシン
・セフェム系
セフィキシム
セフジニル
・キノロン系
レボフロキサシン
シプロフロキサシン
これらの抗生物質は、医師の判断によって選択され、処方されます。細菌感染が疑われる場合や、細菌感染が明らかな場合に抗生物質が使われますが、ウイルス感染のみの場合には抗生物質は使用されません。
また、抗生物質を使用する際には、医師の指示通りに正しい用法・用量で服用し、必ず処方された量を全て使い切ることが重要です。途中で使用を止めてしまうと、耐性菌の出現につながる可能性があります。
急性上気道炎を発症してすぐや発熱している時は特に感染力が強い状態です。そのため、周りの人に感染を広げないように注意することが大事です。
周りの人が感染している時は、特に気をつけて手洗いとうがいを行うことをお勧めします。家族が感染している場合、タオルを分けることなども予防に有効です。
・天突
・魚際
・迎香
・大椎
天突は、急性上気道炎の症状の中でも、咳や痰の絡みに対して効果的なツボです。呼吸を整えて痰を抑える効果があるのです。
咳が止まらないときや、喉の違和感感じるときに刺激することで改善が期待できます。気管支炎や喘息など喉に関する症状があるときにお勧めです。
魚際は、急性上気道炎の症状の中でも、倦怠感が強いときに効果的なツボです。喉の痛みや咳に対しても効果が見られます。
他にも、吐血や失音症、悪寒や発熱、腹痛などに効果を発揮するツボです。
迎香は、急性上気道炎の症状の中でも、鼻詰まりやくしゃみなど鼻に現れる症状に効果的なツボです。
そのため急性上気道炎だけではなく、鼻炎や花粉症など鼻に対して症状が現れる病気の時に使われます。
天突は、首の付け根にあるツボです。鎖骨と鎖骨の間にあります。
押すときは、最初に押す準備として背中の周りを使い捨てカイロなどで温めるとより効果が期待できます。準備をした後に、ツボを人さし指で押しましょう。押すときの力加減は軽い力が良いです。
魚際は、指の親指の付け根の膨らんでいるところにある筋肉の外側のくぼみにあります。
押すときは、ゆっくりと3秒ほどかけて押します。離す時も3秒ほどかけてゆっくり離しましょう。
迎香は、鼻の横にあるツボで、鼻孔の外側にあります。
押すときは、中指の腹を使います。ゆっくりと押しながら円を描くように刺激をすると効果的です。
11時から21時
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