公開日:2023年 2月23日
更新日:2024年 3月 6日
今日はプチうつについて解説させていただきます。
☆本記事の内容
・プチうつとは
・プチうつの原因
・プチうつの症状
・プチうつの改善方法
・プチうつのまとめ
プチうつは、うつの症状が一定の時間だけ現れる状態です。普通のうつ病の場合は、1日中うつ状態が続き、症状は2週間以上続きます。しかしプチうつの場合は、1日の中の夕方の間だけや一人でいる時間だけなどに症状が現れるのです。
プチうつでは、無理をすれば仕事や家事をすることができるため、発症していることに気が付きにくいです。
プチうつをそのまま放っておくとうつ状態がだんだんと長びいてしまい、うつ病に進んでしまうことも多いです。
プチうつの原因は、ストレスや不規則な生活習慣です。ただし、プチうつは1つの原因だけで発症するわけではなく、いくつもの原因が重なって発症すると考えられています。
性格もプチうつになりやすいかどうかということに関わっています。プチうつになりやすい性格は、小さい頃から手がかからず、わがままを言わない女性や人からどう見られているかを気にする人に多いと言われています。
プチうつは、日常生活において悲しみや落ち込み、無気力感などを経験するものの、重度のうつ病に見られるような深刻な機能障害は伴いません。プチうつの原因は多岐にわたり、生物学的、心理社会的、環境的要因が複雑に絡み合っています。
・生物学的要因
遺伝: うつ病を発症する家族歴がある人は、うつ症状を経験するリスクが高まることがあります。
脳内化学物質の不均衡: セロトニンやノルアドレナリンなどの神経伝達物質の不均衡が、うつ症状の原因になることがあります。
ホルモン変動: 特に女性では、月経周期や出産、更年期などに伴うホルモンの変動が、うつ症状を引き起こすことがあります。
・心理社会的要因
ストレス: 仕事や学校、家庭内の問題など、過度のストレスがプチうつの原因になることがあります。
人間関係の問題: 対人関係のトラブルや孤独感も、うつ症状を引き起こす要因となり得ます。
過去のトラウマ: 幼少期の虐待やネグレクト、過去のトラウマも影響を及ぼすことがあります。
・環境的要因
生活習慣: 不規則な生活リズムや不健康な食生活、運動不足なども、心身の健康に影響を及ぼし、うつ症状を引き起こすことがあります。
季節変動: 季節性情動障害のように、季節の変わり目や日照時間の変化が、うつ症状に影響を及ぼすことがあります。
プチうつの症状は、疲労感や倦怠感、肩こりや頭痛、過食や過眠です。気分の浮き沈みが激しくなったり、感情の起伏が大きくなったりする症状も現れます。
中でもプチうつは普通のうつ病より過食や過眠になりやすい傾向があると言われています。仮眠によって睡眠時間が長すぎてあまり頭が働かず、抑うつ気分になることもあります。
さらに、突然涙があふれたり自己嫌悪に陥ったりする症状ももみられます。現れる症状や症状の程度は、普通のうつ病と比べるとプチうつの症状は短期的に現れ、しばらくしたら落ち着きます。
プチうつは、完全発症のうつ病と比較して機能障害は少ないものの、日常生活において気分の落ち込みや様々な心理的、身体的な症状が見られます。以下にプチうつの主な症状を挙げます。
・心理的症状
気分の落ち込み: 長期間にわたり、ほぼ毎日気分が沈んでいる。
無気力感: やる気が起きず、何をするにもエネルギーが湧かない。
不安感: 不安やイライラがつのり、些細なことで心配になる。
集中力の低下: 仕事や勉強、日常の活動に集中できない。
自己評価の低下: 自分に対する評価が低く、自信の喪失を感じる。
楽しみの喪失: 以前は楽しめた活動や趣味に対して興味や喜びを感じなくなる。
・身体的症状
睡眠障害: 睡眠が浅い、入眠困難、早朝覚醒などの睡眠パターンの乱れ。
食欲の変化: 食欲不振または過食といった食欲の変動が見られる。
身体的不快感: 不定愁訴としての頭痛や胃痛、筋肉痛などが挙げられる。
疲労感: 通常の活動量でも容易に疲れを感じる。
社会的・行動的症状
対人関係の問題: 家族や友人との関係に影響が出ることがある。
仕事や学業のパフォーマンス低下: 集中力の低下や無気力感により、職場や学校での成績が落ちる。
プチうつの症状は人によって異なり、また日によっても変化します。これらの症状が日常生活に影響を与える場合は、専門家に相談することが重要です。
プチうつを改善するために大事なことは原因となるストレスを取り除くことです。人間関係で疲れている時は、一人の時間を確保したり十分に休みをとったりすることを意識しましょう。
ストレスを軽くするためには、適度な運動を行うことも必要です。ストレッチやウォーキングなどの軽い運動からでも始めることをお勧めします。
また、適切な睡眠時間を確保することも非常に重要です。適切な睡眠時間は人によって違いますが、時間が多すぎても少なすぎても良くありません。できるだけ同じ時間に寝て同じ時間に起きることを心がけましょう。
さらに、鉄分や葉酸、ビタミン類、一部のアミノ酸が不足するとうつ病のような症状が見られることもわかっているため、栄養バランスの良い食事をすることも大事です。
プチうつと呼ばれる軽度のうつ症状に対する改善は、その症状の程度や個人の状況によって異なります。重度のうつ病に対する改善と同様のアプローチがとられることもありますが、プチうつの場合はより柔軟な改善計画が推奨されることが多いです。以下に、プチうつの改善法について詳しく説明します。
・ライフスタイルの変更
運動: 定期的な運動は、うつ症状を軽減する効果があります。特にウォーキング、ジョギング、サイクリングなどの有酸素運動が推奨されます。
栄養バランスのとれた食事: 健康的な食生活は、心身の健康を維持する上で重要です。オメガ3脂肪酸やビタミンB群が豊富な食品を積極的に取り入れることが推奨されます。
良質な睡眠: 規則正しい睡眠習慣を身につけることは、心身の健康にとって非常に重要です。睡眠環境の改善やリラクゼーション技法を試すことも有効です。
心理療法
認知行動法(CBT): ネガティブな思考パターンや行動を変えることで、うつ症状を改善することを目指します。自己管理スキルの向上にも役立ちます。
カウンセリング: 個別またはグループセッションで、感情やストレスの原因について話し合い、解決策を探ります。
・ストレス管理
リラクゼーション技法: ヨガ、瞑想、深呼吸などのリラクゼーション技法が、ストレスの軽減に役立ちます。
時間管理: 仕事や私生活のバランスを見直し、過度なストレスを避けるための時間管理を行います。
・社会的サポート
サポートグループ: 同じような症状に悩む人々との交流は、孤独感を軽減し、新たな対処方法を学ぶ機会となります。
家族や友人からの支援: 身近な人からの理解と支援は、回復の重要な要素です。
・薬
軽度のうつ症状に対しては、必ずしも薬が最初の選択肢とはなりませんが、症状が持続する場合や、他の改善法で改善が見られない場合には、医師の判断で抗うつ薬が処方されることがあります。
プチうつの改善において、抗うつ薬以外に使用されることがある薬には、主に心身のリラクゼーションや睡眠の質の向上を目的としたものがあります。視界、必ずしも全ての人に適しているわけではなく、使用する際は医師の指示に従うことが重要です。以下に、抗うつ薬以外で使用されることがある薬剤を紹介します。
・睡眠薬
メラトニン: 体内の自然な睡眠リズムを調整するのに役立ちます。特に、睡眠サイクルが乱れている場合に有効です。
非ベンゾジアゼピン系睡眠薬: ゾピクロンやゾルピデムなどがあり、入眠困難や夜間の覚醒に対処するのに用いられますが、長期間の使用は依存症のリスクがあるため注意が必要です。
・抗不安薬
非ベンゾジアゼピン系抗不安薬: ブスピロンなどがあり、不安症状の緩和に用いられます。ベンゾジアゼピン系より依存性が低いとされています。
ベータ遮断薬: 動悸や手の震えなど物理的な不安症状の管理に用いられることがあります。
・サプリメント
オメガ3脂肪酸: 心の健康を支え、気分を改善する可能性があります。
ビタミンD: 低ビタミンDレベルはうつ症状と関連があるとされています。特に日光に十分にさらされない人に推奨されることがあります。
ビタミンB群: 神経系の健康を支え、エネルギーの代謝に重要な役割を果たします。
これらの薬物やサプリメントの使用は、プチうつの症状を持つ個人の特定のニーズに応じて、医師が推奨する場合があります。
プチうつになる人には、特に理由がないにも関わらず涙が出るという前触れが見られることが多いです。
通常涙は悲しいことやイヤなことを体験したり見たりした後に出てきます。しかし、プチうつになる人の前触れでは、特に理由がなく涙が出て、涙が出た後に悲しさや不安を感じて嫌なことを思い出すことがあるのです。
理由がないにも関わらず夜になると涙が出る場合は、プチうつ予備軍の可能性もあります。
・労宮
・心兪
・四神総
労宮は自立神経を整える効果があります。ストレスで疲れている時やイライラしている時などに効果を発揮するのです。
そのため、プチうつで気持ちが落ちている時やイライラしている時におすすめです。
心兪は、精神的な病気に対して有効なツボです。ノイローゼやヒステリーや疲れなどに効果を発揮します。
動悸、頻脈、胸の痛み、胃痛や息切れ、のぼせ、高血圧などにも効果的なツボです。
四神総の神は精神という意味があり、聡は聡明という意味があります。 四神総には、自律神経のバランスを整える効果があり、精神状態を落ち着かせてくれます。
頭がすっきりしないときや記憶力を上げたい時などにもオススメのツボです。
労宮の場所は、手の平の中央で、手を握ったとき、中指の先端が手の平に当たった場所にあります。
押した時、親指を使って少し強めに押しましょう。
心愈は、背骨と肩甲骨の間で肩甲骨の下部の高さにあります。
手のひら全体を当てて温めるようにすると良いでしょう。ホットタオルなどを使う方法もオススメです。
四神総は、百会から親指1本分の幅の場所にあるツボです。前後左右それぞれ4箇所ツボがあります。
押すときは気持ちが良いと感じる強さで10秒ほど押します。