貧血の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2019年 12月23日

更新日:2021年  5月 15日

本日は貧血について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 貧血とは
  • 貧血の原因
  • 貧血の症状
  • 貧血の改善方法
  • 貧血のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

貧血とは病気ではなく状態のこと

鉄は体の中でいろいろな役割を果たしています。鉄が足りなくなると、血液の成分の1つである赤血球細胞内の重要なタンパク質であるヘモグロビンが減ってしまいます。

 

ヘモグロビンが減ってしまうと、十分な量の酸素の運搬ができなくなってしまいます。ヘモグロビンが減り、酸素の運搬が不十分になってしまった状態が鉄欠乏性貧血です。貧血は病気の名前ではなく、状態のことを指すのです。

 

鉄欠乏性貧血は日本には非常に多いです。特に多いのは成人女性で、約25%が発症しているといわれています。

 

鉄不足の原因は、偏った食事や胃腸切除などで起こる吸収の低下、月経などの性器出血や消化管出血による排泄の増加、成長期や妊娠や授乳での鉄の必要量の増加などが考えられます。

貧血は、血液の赤血球に含まれるヘモグロビンの減少が原因で酸素が運ばれなくなり体の中が酸欠の状態になることです。

 

ヘモグロビンの主な成分は赤血球の赤い色素の部分です。ヘモグロビンは鉄を含むヘムとたんぱく質のグロビンが合わさった物質のことで、肺で酸素を取り込み、酸素を全身に運ぶという働きをしています。

 

体の中が鉄分不足になると、ヘモグロビンの量が減ります。すると、全身に運べる酸素の量も減ってしまうのです。全身の酸素の量が減ることによって、各組織や臓器が酸欠の状態になって貧血の症状が出てきます。

貧血の原因は大きく分けて4つ

貧血の原因は、大きく分けて4つあります。1つ目は過度の出血、2つ目は赤血球の材料の不足、3つ目は血を作る機能の低下を引き起こす病気、4つ目は赤血球を破壊する病気です。

 

1つ目の過度な出血を起こしてしまう原因は、月経や出産、外傷、消化器がん、潰瘍などです。

 

2つ目の赤血球の材料の不足が原因の貧血は若い年代の人に多いです。中でもヘモグロビンの材料となる鉄不足で起きる貧血は鉄欠乏性貧血と呼ばれ、若い女性に多いです。

 

どのくらい多いのかというと、若い女性の中でも4人に1人が鉄欠乏性貧血を経験しているといわれているほどです。

 

特に、妊娠している場合や授乳中の場合、鉄不足になりやすいため注意が必要です。妊娠すると、体の中の鉄分が優先的に胎児の発育や胎盤の機能の維持に使われます。そのため、妊娠中は貧血を起こしやすいのです。

 

授乳期には赤ちゃんが必要な鉄分を母乳から補給するため、母体から鉄分が不足します。よって授乳期も貧血を起こしやすいのです。

ビタミンB12や葉酸が不足すると巨赤芽球性貧血が起こります

 

3つ目の血を作る機能の低下を引き起こす病気は、再生不良性貧血や骨髄異形成症候群などの骨髄の病気や、重症の腎不全などの腎臓病、関節リウマチなどがあります。

 

4つ目の赤血球を破壊する病気の主なものは溶血性貧血です。赤血球やヘモグロビンの構造に異常が起きることや免疫系に異常が起きることが原因で、赤血球が本来より早く壊されてしまう状態です。

 

日本人に多い遺伝性球状赤血球症は、通常、円盤の形をしている赤血球が先天的に球の形をしていてもろいため、脾臓で壊れてしまうという病気です。

初めは貧血の症状がないこともある

貧血で初めに起こる主な症状は、疲労感や倦怠感、顔面蒼白、軽い運動で起こる動悸や息切れなどです。

 

貧血が進んでいくと、頭痛や目まい、気が遠くなる、運動中の筋肉のけいれんや胸の痛みなどの症状があることが多いです。

 

貧血であったとしても、初めのうちはほとんど自覚症状がないことも多いです。他にも、運動している時にのみ症状が出たり、医師の言葉を聞いたりしてそこで自分が貧血であることを知ることもあります。

鉄欠乏性貧血では、爪が割れやすかったり、唇や舌に炎症が起きたり、髪が抜けたり、肌が荒れたりするなどの症状が起きることが多いです。

 

巨赤芽球性貧血は、手足が痺れたり、チクチクした痛みがあったりします。さらに巨赤芽球性貧血が進むと、抑うつ症状や記憶障害などの神経症状があることもあります。

 

高齢者に関しては、貧血によって物忘れがあり、認知症と勘違いしてしまうというケースも見られます。そのため、見極める力と注意力が必要となります。

酸欠状態になると脳に非常に大きな影響を与えます。酸欠状態になった時に起こる脳への影響で代表的な症状は、 めまいや頭痛です。

 

脳だけでなく、筋肉も酸欠状態になることがあります。筋肉が酸欠状態になると、体の全身がだるい、疲れがなかなか取れない、などの症状があります。貧血を起こすと皮膚を赤くしている色素の減少が原因で赤みが消え黄色いくすんだ肌になります。

 

貧血による影響は脳だけでなく、目の結膜や爪にも現れます。目の結膜は赤みが消え白く見え、爪も白く見えるようになります。

 

重度の貧血が続いた場合、爪には大きな影響が現れます。スプーンのように反り返ったり、弱くなって割れたり、表面がはがれたり、みぞができ表面がでこぼこになるなどです。

 

体に起こる変化をきちんと見てチェックすることが大事です。体のサインを見逃さないように注意しましょう。

貧血の改善方法は食事の改善

貧血の改善には、毎日の食事の改善が大事です。規則正しくバランスのよい食生活をするように気をつけることが必要です。

 

バランスの良い食生活の中でも、鉄分の摂取に気をつけることが大事です。症状によっては、鉄剤などの貧血改善薬を使うこともあります。

 

食べ物のに含まれる鉄分は肉や魚類などに多く含まれるヘム鉄と、野菜や海藻、貝類などに多い非ヘム鉄の2種類に分類されます。

 

非ヘム鉄はヘム鉄に比べ吸収率が低いため、動物性食品と一緒にバランスよく食事でとることが大事です。ビタミンC、カルシウムと一緒にとると、さらに鉄の吸収率を高めることができます。

毎日の食生活を気をつけることによって血液中の鉄不足は改善されたとしても、貯蔵鉄が不足した状態はその後も続くことがあります。

 

鉄剤などの貧血改善薬は2~3カ月は続けてください。さらに、毎日鉄を摂取することを意識し、バランスのよい食生活を続けてください。

 

胃の弱い人の中には、貧血改善薬をのむと胃腸障害を起こす人もいます。そのような人は、胃ではなく小腸で溶ける腸溶性タイプが胃に負担がかからないため安心です。

貧血の予防は食生活から

貧血の予防としてまず初めに、バランスの取れた食生活を心がけることが重要です。特にタンパク質と鉄分、ビタミンB12、葉酸は赤血球やヘモグロビンの材料になります。

 

肉や魚介、大豆、乳製品、ビタミンやミネラルを多く含む海藻や野菜は毎日食べるようにしてください。妊娠している時や授乳中は、鉄分や葉酸が不足してしまうことが多いです。そのため、特に注意して食事に気をつけてください。

 

鉄血性貧血は、鉄分の吸収に関して問題があることが多いです。なるべくコーヒーを食後に飲むことを避けたり、ビタミンCの豊富な果物類を進んで摂ると良いです。

 

貧血を発症してしまった時は、食生活だけで改善することは難しいです。薬による改善と合わせて行ってください。

 

鉄剤などの貧血の薬と一緒に摂取してはいけない食べ物や飲み物もあります。医療機関に相談してアドバイスをもらうと良いです。胃の摘出手術を受けた人は数年後に巨赤芽球性貧血を起こすこともあります。そのような人も注意が必要です。

鉄の1日の推奨摂取量は、男性は7.5mg、女性は年齢や状況によって異なりますが、月経がある場合11mg、閉経後は6.5mgだと言われています。貧血は男性よりも女性に多く見られます。

 

それは、女性には月経があるため、月経によって血液や鉄分を失うことや食物の嗜好の違いなどが原因だと言われています。また、貧血は高齢になると増加するとも言われています。

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