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自律神経失調症の鍼灸【整える方法・ツボ・症状の解説】

公開日:2019年 12月23日

更新日:2020年  6月26日

本日は自律神経失調症の鍼灸について解説させていただきます。

自律神経失調症とは、生活リズムの乱れやストレスなどが原因で起こる心と体の病気です。

 

現代社会の荒波に揉まれ、毎日仕事で多忙な人は特に注意が必要。

 

私たち人間は

交感神経

副交感神経

という2つの神経系を役割分担させることで、毎日を健やかに送っています。

 

ところが

  • 昼夜逆転の生活
  • 過度なストレスによる睡眠障害

などにより、この2つの神経系が正常に作用しなくなります。

 

それによって心身のバランスを保てなくなることから、自律神経失調症にかかるのです。

 

今回は、自律神経失調症の症状と診断後の2つの治し方を中心に解説します。

 

日頃の生活の中で、少しでも心身の異変に気が付いたのなら、放っておかずに医療機関の受診・漢方薬による治療を始めてくださいね。

 

 

自律神経失調症の主な症状・原因

 

自律神経の異常によって起こる心身の不調

 

それらは、感情の機微や風邪の症状として軽視されがちですが、放っておくと日常生活に支障を来します。

 

 

自律神経失調症の症状一覧
  • 倦怠感(やる気が出ない)
  • 睡眠障害(寝つきが悪い)
  • 夜型生活になりがち
  • 食欲が出ない
  • 感情の起伏が激しい(イライラ、気分の落ち込み)
  • 生理不順
  • 肩凝り・頭痛・めまい・腹痛(下痢)がひどい
  • 記憶力減退
  • 汗が噴き出る(更年期障害に似た症状)
  • 過呼吸・動悸・息切れ

 

上記以外にも自律神経失調症の症状は挙げられます。

 

  • 日中にボーッとする
  • 肌荒れが頻発して治りが悪い
  • 嫌な夢を見る

 

などの症状が出始めた場合は、自己判断で「大丈夫」とは思わずに自律神経失調症を疑いましょう。

 

 

自律神経失調症を患う原因

 

自律神経失調症が起こる原因は、交感神経と副交感神経のサイクルの乱れ。

 

  • 深夜勤の多い仕事をしている
  • ストレスの多い環境下で過ごしている

場合、特にこの2つの神経系のバランスが狂いがちになります。

 

 

「早寝早起き病知らず」ということわざどおり、人間とは朝方生活に特化した生き物。

この正しいリズムがとれない限り

 

  • 睡眠障害
  • 食欲不振
  • 過労による疲労感

 

がとれず、自律神経の作用を損ね続けてしまうのです。

 

こうしたことから、仕事人間の多くが発症しやすい病気だということがわかります。

 

自律神経失調症と診断された後の2つの治し方

画像の説明を入力してください

 

 

 

自律神経失調症と診断された後は、早期に交感神経・副交感神経のケアを始めましょう。

 

この病気を治すには、大きく分けて2つの方法があります。

 

下記をご覧ください。

 

 

 

まずは医療機関で身体検査を受けたのち、心療内科・精神科を受診

1つ目の方法は、医療機関の受診です。

 

一括りに自律神経失調症といっても、その症状には個人差があります。

 

過呼吸を起こす人もいれば、多汗症や下痢を頻発する場合もあるので、受診する科を事前に決めておくと良いでしょう。

 

苦痛をともなう箇所の特定ができたら、その段階で身体検査に移ります。

 

特に異常なしと診断された場合でも自律神経失調症ではないとも限りません。

不安な場合は、心療内科・精神科のある病院で、引き続き相談するべきです。

 

 

病院に通うことが心身の負担につながる場合は、漢方薬での治療を検討

 

自律神経失調症を患うと、体だけでなく心に闇を抱えやすくなる人も少なくありません。

医療機関に通うこと自体をストレスに感じてしまい、さらに病状が悪化することも…。

 

もしもあなたがそうなら、治療方法を変えてみるのも1つの手ですよ。

2つの治療法は、漢方薬を使ったもの。

 

心身の症状別に調合してくれる専門機関もあり、一般的に処方される抗うつ剤・睡眠薬に比べて副作用が少ないのが特徴ですね。

 

自律神経の作用を助ける漢方薬は、以下のとおり。

 

自律神経失調症に効果的な漢方薬
漢方薬 作用・効果
大柴胡湯 イライラ、倦怠感、緊張などの不快な精神症状を取り除く。
消炎・解熱作用もあるため、自律神経失調症患者からの支持も多い。
半夏厚朴湯 ふさぎがちな気分を解消する効果がある。
あるいは、声帯の違和感を軽減し、ハツラツとする作用も見込める。
加味逍遥散 主に女性の肩凝り・めまい・腰痛に効くとされる。

 

 

いずれの漢方薬も市販されているものです。

 

どうしても医療機関で心身の治療を受けることに抵抗がある人は、こうした天然由来成分で自律神経の本来のサイクルを取り戻す方法を取るのも悪くありません。

 

漢方薬で自律神経失調症の治療を行う注意点

 

自律神経失調症とは、とてもセンシティブな病気です。

 

体の不調だけで完結する症例は少なく、ほとんどが心に抱えるストレスなどが元凶。

ですから、独断で自分に合った漢方薬を探し出すのは大変です。

 

よって、最初は医療機関で検査を受けて病状を理解するのが肝心と言えます。

 

漢方は病院で処方される薬よりも副作用こそ少ないものの、やはり相性があります。

 

自分の体質に合わない成分を摂取することで

  • アレルギー反応
  • 皮膚炎
  • 吐き気
  • 下痢

などの症状が悪化する恐れもあります。

 

 

自律神経失調症と診断されても不定愁訴の場合もあります。

画像の説明を入力してください

 

明確な病気と診断されたわけではないのに心身の不調を感じる際は、不定愁訴の疑いアリ。

 

 

なんとなく体がだるくて頭も重いという自覚症状をはじめ、精神的にもどこか喜怒哀楽の波が激しくなります。

 

こうした不定愁訴の症状は、医者からみて病名を定めることが難しいのも特徴の1つです。

 

多くの場合は

  • 自律神経失調症
  • 躁うつ

と診断され、患者の主張(思い込み)による根拠のない病気ととらえられます。

 

とはいえ、実際に不定愁訴に悩む人は少なくありません。

 

 

また、成人男女だけでなく、子どもでも同病を発症することがあります。

考えられる限りの病気をあぶり出し、改善に向けた治療方法を早期に試していかなければなりませんね。

 

 

不定愁訴の主な原因

 

大人の不定愁訴の症状も、上記でご紹介したとおりになります。

では、その原因はどこにあるのでしょうか。

 

独特の倦怠感や眠気は、人並みの日常生活を送る上でも障害となります。

 

不定愁訴の原因はブルーライトの浴びすぎによる睡眠障害

 

夜眠る前に必ずスマホチェックをしている人は、不定愁訴を起こしやすくなります。

 

私たちの利用する通信機器類からは、多かれ少なかれ、ブルーライトが発せられます。

この青い光は、紫外線と同等の刺激物であり、眼精疲労を招く要因。

 

また、ブルーライトを長時間浴び続けることにより、睡眠障害を引き起こします。

ベッドに入ってからスマホを眺め続けていたら、何だか頭が冴えてしまった…。

 

この現象が起こるのは、睡眠導入に必要なメラトニンというホルモンが減少するからです。

こうして寝不足になることで、自律神経の働きを損ねて不定愁訴の症状がでます。

 

 

 
太陽光を浴びる習慣のない人は不定愁訴になる

 

太陽光を浴びることで、人間の体内におけるビタミンDの生成が活発化します。

 

これは心身の健康維持のために必要な習慣であり、記憶力を高める作用もあるのです。

 

暑いからといって、太陽の下で過ごす時間をとらなければ、細胞は老化の一途を辿ります。

 

自覚症状のでる頃には、すでに不定愁訴を発症しているでしょう。

 

 

  • 3
    感情の抑制によるストレスも不定愁訴の原因

 

子どもから大人まで、自分の中に湧いた喜怒哀楽の感情を押し殺してしまう人がいますね。

そのような性格傾向をもつ場合、精神的なストレスが原因で不定愁訴になることも。

 

時には、自分の口から意見を発することも大切です。

 

あるいは、ストレスを発散できる趣味をもつことで、精神的な負担も軽減されるでしょう。

 

感情の抑制が癖になっている人は、置かれている環境を一新するのも有効な方法です。

ストレスを医学的に改善するのは難しいので、セルフケアをマメに行いましょう。

 

不定愁訴は子どもでも起こる

 

子どもの不定愁訴に気づいているご両親は、どの程度いるのでしょうか。

 

  • 感情をむき出しにして反抗的な態度をとったり
  • 口癖のように「だるい」と言い始めたら

不定愁訴の心配をしてあげてください。

 

「わが子も、ついに反抗期に入ったのだろう…」なんて軽い考えを持っていると、症状はどんどん悪化してしまいます。

 

日中の活動的な時間帯にもかかわらず、子どもが遊びたがらないのなら要注意です。

 

心身を病み、言い様のない倦怠感・眠気に見舞われている可能性が高く、

放置しておくと

  • 自律神経失調症
  • 躁うつ

 

に発展してしまうケースがあります。

 

食欲不振も合わせて注視しておき、異常が起こっているようならすぐに医療機関を受診しましょう。

 

 

子どもの不定愁訴の主な症状
  • 腹痛を訴える
  • 食欲不振
  • 突発的な頭痛
  • イライラ
  • 無気力
  • 反抗期にも似た態度をとる
  • 引きこもりがち

不定愁訴は薬による治療方法で改善を見込める

 

不定愁訴による心身の不調は、原因を1つに特定するのが難しい病気といえます。

 

 

だからといって、医学的な治療方法では症状がまったく改善しないわけでもありません。

例えば、全身に倦怠感が出ている場合は、まず睡眠不足や自律神経からくるものと疑いをかけます。

 

続いて、問診票から患者の申告ベースで検査を行い、血液や各部位に異常がないかどうかを確かめます。

 

この時点で不定愁訴の原因を特定できることもあるので、その場合は諸症状の改善に適した治療薬の処方がなされるわけです。

 

 

 

不定愁訴の原因が検査で見つからない場合の治療方法

 

体のどこにも異常はないのに、様々な不調を訴える患者もいます。

 

その場合は、心療内科・精神科でカウンセリングを受けることになります。

 

ストレスによって体に不調を来す可能性は十分にありますから、うつ病や自律神経失調症から早期回復するための施術を行います。

 

 

不定愁訴の症状がでている人の中には、過去に自閉症などの心の病を患い、メンタルケアをおろそかにしたことが原因で体の不調に苦しんでいる場合があります。

 

これまでの病気の有無を聞かれた際には、正直に申告することで、より適切な治療方法を教えてもらうことができます。

 

 

実際の自律神経の施術例

  • 年齢・性別

20代女性 カフェ定員

 

 

  • 自律神経が乱れた時期と現在の状況

2019年始め頃、私生活の影響で寝れなくなったり、疲れが取れづらくなった。

内科と心療内科に受診して、現在薬を飲みながら様子をみている。

 

 

  • 過敏性腸症候群はいつ頃から起きたか?

自律神経失調症と医療機関でいわれた頃から、お腹の調子が悪くなった。

医師に相談したら、過敏性腸症候群の分泌型と言われた。

 

 

  • 内科・心療内科の対応

トフィソパム、当帰芍薬散を処方された。デパスも処方されたが、飲んでいない。

 

  • 銀座そうぜん鍼灸院の来院経緯

ストレートネックの姉の紹介

 

瀉法という東洋医学的なアプローチを行う

  • 銀座そうぜん鍼灸院の対応・施術

問診と触診、脈診をしたところ、異常な「実証」が確認できました。

  • とにかく体の緊張が強い
  • 私の触れた手ですら、警戒心から力が入る
  • 痛みに対して、非常に敏感

 

※自律神経の不調のサインはお腹に現われますが、この利用者様からはサインが見つけられなかった。

 

 

以下のポイントを施術していきます。

自律神経の安定

(福田安保理論を使って、自律神経の安定を目指す)

 

全身の筋緊張を緩和させる

(特に背面は重点的に行う)

 

③「瀉法」を行う

(気を抜くアプローチ)

 

  • 実際の施術の経過

初診時、「本当に良くなるのか不安」と訴えかけてきました。

 

「実症」のサインが強くでていたので、吸い玉の使用した。

お体の状態から自律神経の異常がみられないが、「付け合せ」の施術として自律神経アプローチを加えた。

 

 

実証のサイン

  1. 汗をかきにくい
  2. 肌に赤みがある
  3. 呼吸が荒い
  4. 声が強い
  5. 舌を大きく、舌の苔が厚い
  6. お腹の異常な張り
  7. 体が浮腫む
  8. 症状が急にでたり、落ち着いたりする
  9. 元気なときは元気

 

1ヶ月7回の鍼灸で過敏性腸症候群の症状は落ち着きました。

全15回の鍼灸で体の違和感がないレベルになりました

今回使用したツボのご紹介

自律神経と実症の鍼灸施術で使うツボをご紹介します。

  • 百会
  • 雲門
  • 天柱
  • 大椎
  • サンチク
  • 水分
  • 陰陵線
  • 大ケイ
  • 肩井
  • 血海
自律神経失調症と過敏性腸症候群のまとめ

本ページをまとめます。

 

  • 実証というカラダの機能亢進症状が確認できた
  • 自律神経の不調も過敏性腸症候群も実証の随伴症状のひとつと考えられる
  • 吸い玉と鍼灸で、「瀉法」を行い、体を元に戻すアプローチを行った。
  • あれから再発なし。

利用者様の私生活の情報はあえて聞かず、体の変化を求めて対応しました。

 

カラダに大きな緊張を与える出来事だったと思います。

 

 

自律神経の調整は当院の得意なアプローチです。験豊富な院長による鍼灸を受けてみませんか?

 

お力になれるよう対応致します。

テストステロン低下によるうつ症状

LOH症候群の施術風景

  • 年齢・性別

30代男性

  • テストステロンが減った時期

自覚症状がないため、わからない

  • うつ症状のきっかけ

仕事のやる気がなくなった、精力減退

  • 病院の対応

テストステロン補充療法を薦められるが、費用と時間で悩み、辞めた

  • ほかの対策

亜鉛などサプリメントの摂取(現在継続)

  • 銀座そうぜん鍼灸院の来院経緯

当院の自律神経失調症のサイトをみて

  • 銀座そうぜん鍼灸院の対応・施術

問診と触診、脈診をしたところ、徐脈・お血が確認できました。また、気の滞りも確認できましたので、下記のポイントを狙って行うことに決めました。

  1. 体性内臓反射を利用して、脳・精巣にアプローチしてテストステロン分泌を促進させる
  2. 副交感神経が過剰に働いているため、自律神経の正常化を目指す
  3. お血の改善(全身の血のめぐりをアップ)

基本鍼灸に電気鍼をプラスしたアプローチでMMさんの自己再生能力を刺激しました。

※上記は他の利用者様の動画です。イメージとしてご参考ください。

 

テストステロンやホルモンアプローチによく使われるツボをご紹介します。

  • 百会
  • 湧泉
  • 陰陵泉
  • 血海
  • 承筋
  • 三陰交
  • MMさんの考察

今回、鍼灸を受けるキッカケがLOH症候群でしたが東洋医学的にみてもカラダの変調がわかりやすく現れていました。

MMさんの血中テストステロンの値が 230ng/mだったことにより、テストステロンの低下を過剰に心配されていました。

東洋医学的には、腎虚(腎の力が弱くなっている)が確認できたので、腎精アップを目的としたアプローチを中心に行いました。

2ヶ月間9回の鍼灸を施した結果、うつ症状は改善しました。特に仕事が疲れにくくなったのが嬉しいとのこと。

血中テストステロン値は290ng/mと上がっていましたが、MMさん本人はあまり喜んでいませんでした。

今後は正常値を目指して鍼灸を行っていく予定です。

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