アルコール依存症の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2022年  3月23日

更新日:2022年  4月 9

本日はアルコール依存症について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • アルコール依存症とは
  • アルコール依存症の原因と症状
  • アルコール依存症症になりやすい人
  • アルコール依存症の改善方法
  • アルコール依存症のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

アルコール依存症は、精神的な病気

アルコール依存症は、精神的な病気です。何度も繰り返したくさんの量のアルコールを繰り返し摂取することによって、アルコールに依存した状態になり、精神的な障害が起きたりや身体的な機能に障害が起きたりします。

 

アルコール依存症について意志が弱い、性格の問題であるなどと思う人もいるかもしれませんが、アルコール依存症は個人の性格や意思の問題ではありません。

 

WHOの策定した国際疾病分類第10版では、精神および行動の障害の中に分類されている病気なのです。

 

アルコール依存症を発症すると、発症する前は大きな価値をもっていたいろいろな行動よりも飲酒をすることを優先してしまうようになります。

アルコール依存症の原因には、脳の報酬系という神経回路が関係している

アルコール依存症の原因には、脳の報酬系という神経回路が関係しています。アルコールは麻薬と共通する作用があります。アルコールは、依存性のある薬物なのです。

 

大量に飲酒をしたり、生まれつきアルコールを分解する能力が高い体質をしていたり、未成年の時から飲酒を行なったりすることが、アルコールに依存する要因になります。

 

他にもアルコール依存症を引き起こす要因として、うつやパニック障害、摂食障害などの精神的な苦痛が挙げられます。

 

アルコールを摂取することによって精神的な苦痛を和らげようとして、飲酒するようになり、だんだんと飲酒の量が増えることがあるのです。

アルコールは少しの量であれば、体に対して良い効果もあります。

 

しかし、長時期間にわたって大量にアルコールを摂取する生活を続けると、理性で抑えられないほどの強い飲酒欲求が生まれ、アルコールに対しての慣れにより摂取する量が増えてしまうようになります。

 

アルコール依存症で現れる症状は、アルコールが抜けたときの崩れて手の震えや幻覚です。体では肝臓に病気が現れたり、脳萎縮や高血圧、膵炎、食道がん、大腸がんなどを発症する可能性があります。

 

うつやパニック障害、女性の摂食障害なども合併症として現れることが多いです。妊娠中の女性の場合、赤ちゃんの奇形や精神発達遅滞につながることもあります。

アルコール依存症になりやすい要因

アルコール依存症は、飲酒をする人であれば誰でも発症する可能性があります。ただし、アルコール依存症になりやすい要因もいくつかあります。

 

未成年の時から飲酒していると、アルコール依存症になりやすいということがわかっています。統計でも、飲酒する年齢が早ければ早いほど依存症になる危険性が高いことが知られています。

 

家族や親友に飲酒をする習慣がある人が多いことも要因の一つです。家族に飲酒する習慣がある場合、依存症に対して警戒心が低かったり未成年のときから飲酒を認めてしまったりする状態が見られるためです。

 

親がアルコール依存症の場合では、子供が依存症になる確率が4倍に上がると言われています。依存症の原因の半分は遺伝にあるとも言われているのです。

 

さらに、アルコール依存症の親の家庭では夫婦での喧嘩が多く子供が暴力を振るわれることもあります。そのため、子供は情緒不安定になり、大人になってからアルコール依存症を発症しやすくなるのです。

 

アルコール依存症を発症している人は男性の方が多いです。しかし、最近では若い女性のアルコール依存症も増えています。

 

女性は、男性よりも依存症になるまでの期間が短く、同じ量でも血液のアルコール濃度が高くなるため、問題が起きることが多いと言われています。若い女性だけではなく、高齢者のアルコール依存症も最近増えています。

 

高齢者のアルコール依存症のきっかけとして多いものは、退職や配偶者との別れなどで孤独になることです。アルコールで満足感や安心感を簡単に得るようになるのです。

 

うつ病やパニック障害の人も、アルコールで気持ちを解決しようとしてアルコール依存症になることも多いです。

アルコール依存症の改善の目標は断酒

アルコール依存症の改善方法は、カウンセリングや病気の教育、断酒を続ける技術を得ることです。また、飲酒をしない状態で過ごすことのできる生活環境をサポートすることも大事になります。

 

アルコール依存症の改善の目標は断酒です。ただし、症状が軽く、合併症がない場合は飲酒量を減らすことを目標とする場合もあります。

 

薬では、離脱症状を抑えるための抗不安薬や人工的に下戸にするための抗酒剤、飲酒の欲求を抑えるための断酒補助剤などを使います。しかし、薬を使うだけでは、断酒をすることはできません。

 

心理的な面や社会的な面でも断酒ができるように取り組むことが大事になります。

 

断酒会やアルコホーリクス・アノニマスなどの自助グループもあるため、そのような場所に参加することも改善に役立ちます。

 

断酒のために参加するのではなく、仲間との交流を通して心理的に改善できるように考えることができたり、コミュニケーションを取ることができたりするために参加をすることで、改善につながる場所になる可能性があるのです。

アルコール依存症を防ぐためには

アルコール依存症を防ぐためには、飲み過ぎないように注意をすることが大事です。

 

アルコール依存症を発症してしまった場合には、なるべく早く改善を行うことが大事です。お酒の量を減らすためには、毎日飲酒した量の記録をつけることから始めると良いでしょう。

 

アルコール依存症は改善を行なっても、約7割の人が1年後に大量の飲酒をしてしまうようになるという報告もあります。アルコール依存症は非常に再発しやすい病気なのです。

 

最近では都道府県や政令指定都市ごとに依存症の専門病院や相談窓口の整備も進められています。問題を抱え込まず、早めに相談することで改善につながります。

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