公開日:2021年 3月23日
更新日:2022年 4月15日
本日はバーンアウト症候群について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
バーンアウト症候群は、元々、医師や看護師、教師などに起こる極度の疲労と感情が枯れてしまう状態に注目し、生まれたものです。
医師や看護師、教師などの職業は、精神的なエネルギーが非常にたくさん必要な職業です。しかし、対する相手が人間のため、努力しても必ずしも努力しただけの結果が出るとは限らない職業です。
医師や看護師、教師などの職業は、目に見える成果を得ることが難しいです。
このことから生まれるストレスによって起こる状態のことをアメリカの精神分析医であるフロイデンバーガーがバーンアウトと表現したことによって、バーンアウト症候群が生まれました。
バーンアウト症候群の原因は、ストレスです。バーンアウト症候群につながるストレスの原因は、個人要因と環境要因の2種類です。
個人要因は、性格や年齢、性別です。特に、完璧主義の人や何事もひたむきに取り組む性格の人はバーンアウト症候群につながるストレスを抱えやすいといわれています。
人を相手にしていて目に見える成果がないような職業の場合、相手を喜ばせようとして無理をしてでも頑張り続けてしまうと気が付かない間にストレスにねってしまうことがあります。
完璧な仕事を求める人や自分の評価を高めようとしすぎる人、ひたすら頑張り続けることができる人はバーンアウト症候群につながってしまう可能性が高いのです。
環境要因は、長い時間の労働や重労働などの負担が大きすぎることです。仕事の内容が負担となることもありますが、人手不足も負担が大きくなってしまう原因の1つです。
特に、人手が足りないことによって長い時間働かなくてはいけないサービス業や保育士などの仕事やノルマ重かったりやペナルティがあったりすることによって精神的なストレスが生まれやすい営業などの仕事が考えられます。
このような負担が大きくなりやすい仕事は、多くなエネルギーが必要となる仕事です。そのためバーンアウト症候群につながる可能性が高いのです。
バーンアウト症候群の主な症状は、精神的な疲労や自己嫌悪、空虚感などです。うつ状態になったり意欲が減ったり、思いやりの気持ちが無くなったりすることもあります。非常に色々な症状が現れるのです。
バーンアウト症候群では、十分に機能していないような行動が目立ちはじめます。仕事に行くことができなくなり、家庭への影響が出てしまったりすることも多いです。場合によっては、死にたいという気持ちが出てきてしまうこともあります。
バーンアウト症候群は悪化すると、家庭が崩れてしまったり、ひきこもってしまったりすることもあります。
バーンアウト症候群の初期症状としては、朝起きられなくなることや会社に行きたくないと感じ始めること、アルコールの量が増えること、イライラすることなどです。軽い気持ちの落ち込みや生活の乱れなどが起こるのです。
バーンアウト症候群が進むと、突然の仕事を辞めたりや無関心になったりします。状態が悪くなってしまうと、自殺や犯罪、過労死や突然死などにつながってしまうこともあります。
バーンアウト症候群を改善するためには、具体的にどのような症状が現れているのかということをしっかりと把握し、医師に相談することが大切です。自分だけで判断してしまわず、医師に頼ることが必要なのです。
自分の気持ちを上司に伝えることも重要なことです。周りの人の支えてもらうためには、周りの人に支えが必要な状態であることを知ってもらうことが必要なのです。
バーンアウト症候群の原因となるストレスがどのようなものによって起こっているものだとしても、上司など周りの人に相談することが解決につながる第一歩です。
バーンアウト症候群を改善するためには、エネルギーと時間を自分で管理することが必要です。
しっかりと栄養のある食事をして水分補給もしっかりするようにしましょう。定期的に適度な運動をして十分に睡眠をとることも重要です。バーンアウト症候群を改善するためには、生活習慣を見直すことも必要なのです。
バーンアウト症候群は、原因に対して改善を行わなければ、根本的な解決にはなりません。根本的な解決をしないままで職場に復帰しても、再びバーンアウト症候群を起こしてしまうことも多くあります。
根本的にバーンアウト症候群を解決するためには、睡眠が重要です。バーンアウト症候群の可能性がある時は、普段の睡眠時間が少ないのであれば普段より多く睡眠をとり、体を休めることを心がけましょう。
睡眠は、体と心を癒すために非常に重要です。
バーンアウト症候群は、急に起こるように見えることが多いですが段階的に進んでいることがほとんどです。そのため、早めに対処することが非常に重要です。
職場でできることもありますが、個人でもセルフケアを身につけることが必要です。
投薬を中心としたうつ状態に対しての改善だけを行い、職場に復帰すると再びバーンアウト症候群を起こしてしまうこともあります。きちんと原因に対しての対処をすることが重要なのです。
・郄門
・神門
・労宮
・百会
郄門は、心臓を補佐する心包経で、自律神経のバランスを整えるために効果的です。そのためバーンアウト症候群でストレスを感じているとき、ストレスを和らげるための効果が期待できるのです。
郄門は、筋骨の隙間にあり、反応が激しく出たり消えたりするという意味を持っていると言われています。
動悸や息切れ、胸の不快感や痛みなどにも効果を発揮するツボです。他にも、喉が痛い時や咳がひどい時などにも多く使われます。
神門は、不安を感じている時や落ち込んだ時に効果を発揮するツボです。神門には、精神を安定させ、リラックスする効果があります。
そのため、バーンアウト症候群で無気力になっているときにも、イライラを感じている時にもおすすめのツボなのです。
精神が不安定なときは、なかなか眠れない時もあります。神門はそのような不眠の時にも役立つツボです。
労宮は、全身の血流を促す効果があります。体全体に血液が循環すると、酸素も体全体に循環するようになります。体全体に酸素が行き届くと、筋肉の疲れが和らぎ、脳が活性化します。
酸素が体全体に行き届くことで、乱れている自律神経も整います。そのため、精神的に疲れている時にも効果的です。バーンアウト症候群はストレスによって精神的に疲れてしまうことで起こります。
労宮を刺激することで疲れをやわらげることが期待できるでしょう。
郄門は、腕の内側の中央のラインの上にあるツボです。肘と手首の中央より少し手首に近い場所にあります。
押すときは、親指の腹を使って押します。強く押しすぎないように注意してゆっくりと押していきましょう。呼吸に合わせて押すと良いです。
神門は、手首の横向きに入っているシワの小指側のくぼみにあります。
押すときは、親指で押します。親指以外の4本の指で手首をつかむようにすると圧をかけやすいです。押す回数の目安は約30回です。
労宮は、拳を軽く握ったとき、中指の先端が手の平に当たる場所にあるツボです。探すときは、軽く握った時に人差し指と中指の先端の間になる部分を目安に探しましょう。
押すときは、親指を使って押します。簡単に押すことができるため、出先などでも活用できるツボです。
11時から21時
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11時~21時迄 | ◯ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
年末年始