不感症の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年  6月23日

更新日:2022年  2月 5日

本日は不感症について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 不感症とは
  • 不感症の原因
  • 不感症の症状
  • 不感症の改善方法
  • 不感症のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

不感症は性感異常の1つ

不感症は性感異常の1つです。不感症では、性行為はできても、性行為を行うことで得られる快感が全くなかったり弱かったりします。 

 

経験が少ない女性は性行為を行なっても快感を感じることができないことが多いです。しかし、この場合は不感症ではありません。

 

ほとんどの場合、性感帯の発達がまだ乏しいことによって起こるため、経験が少ない場合は経験を積んでいくことで解決することが多いです。

性欲が全く無く、性行為を行なった時の快感も全くない場合は性無欲症と言います。無性欲症の症状は不感症の症状とは違います。しかし、ほとんどの場合、無性欲症であるのか不感症であるのかはっきりしません。

不感症の原因は、精神的要因や女性器の発達不全や女性器の形態異常

不感症の原因は、精神的要因や女性器の発達不全や女性器の形態異常です。中でも最も多い原因は精神的な要因です。

 

精神的要因で多いことは、過去の性行為で感じた痛みや恐怖です。性行為に対しての不安があったり、嫌悪感を感じたりすることが原因で不感症が起こるのです。

 

場合によっては、性行為に対しての羞恥心が原因となって不感症が起きることもあります。

女性器の問題では、クリトリス包茎と膣の緩みが多いです。

 

クリトリスを覆っている皮膚が多いと、外部からの刺激が伝わりにくくなります。そのため、不感症が起こるのです。クリトリス包茎は先天的に起こることがほとんどです。

 

腟の緩みは、女性側も刺激を感じにくくなります。膣の緩みは出産や年齢を重ねることによって起こることが多いです。

不感症の症状は、性行為時全く性的快感を感じないこと

不感症の症状は、性行為を行なった時全く性的快感を感じないことです。不感症では、性行為を行なっても、ほとんど反応がない状態になります。

 

性行為の経験が少ないわけではない女性が、快感を感じなくなってしまった場合、不感症が疑われます。

なぜ性行為で興奮できないか精神的な原因を見つけることが大事

不感症を改善するためには、不感症の原因が精神的要因である場合カウンセリングを行い精神的な原因を探して解決することです。

 

しかし、過去の行為によって心に深い傷を負っている場合は、性行為に対して非常に大きな嫌悪感があることもあります。その場合は、より専門的にカウンセリングを行い、心の深い傷を改善していくことが必要です。

 

不感症の改善には、性行為を行う時に興奮できないのは何故かという精神的な原因を見つけることが大事なのです。

異性に対する愛情や感性を高めることで改善につながる

不感症の改善は、精神的なことが大きく関係します。そのため、メンタルトレーニングを行い、異性に対する愛情や感性を高めることで改善につながるという報告もあります。

 

性的な感情を得るためには、成熟された感情が必要です。パートナーがいる場合はパートナーにも協力してもらい、改善を行いましょう。

不感症に効果的なツボ

腎兪

次髎

・肝兪

胞肓

肓兪

関元

・衝門

血海

・陰陵泉

三陰交

腎兪

腎兪は、位置が腎臓に近く腎の病気に効果のあるツボです。スタミナをつけるために非常に重要なツボです。

 

腎兪は、体のだるさに効果的です。中でも、腰や下肢のだるさにより効果を発揮します。女性の場合は月経不順などにも効果が期待できます。他にも眩暈や耳鳴りなども効果的です。

次髎

次髎は、汚血中枢と言われており、血液や体液の汚れの病気に関係しているツボです。そのため次髎は、腰痛や冷え、排尿障害などに対して効果があります。

 

男性の場合は、EDの改善やペニス増大、女性の場合は生理痛の軽減、生理不順の改善に効果的であると言われています。

 

次髎を刺激することで、腰回りの結構を良くする効果があるため、血行が改善され、EDの改善やペニス増大、生理痛の軽減、生理不順の改善などの効果が現れるのです。

肝兪

肝兪は、精神を司るツボと言われています。そのため、肝兪はストレスを解消するために効果的です。

 

イライラした時や怒りがおさまらない時などに肝兪を刺激することで気持ちを静めるという効果が期待できます。他にも、体のだるさや元気のなさ、疲れやすさなどにも効果的です。

 

不感症は、性交時、イライラしたり不安や恐れがあったりすることで起こることも多いです。そのため、気持ちを静める効果のある肝兪は効果が期待できるのです。

ツボの位置と押し方

腎兪

腎兪は、ウエストラインの背骨から指2本分外側の左右にあります。腎兪を探すときは、両手を腰にあてたときに親指があたる場所と考えると探しやすいです。

 

押すときは、息を吐きながら、親指でゆっくり押しましょう。押しながら指先をまわすようにしてツボを刺激する押し方がお勧めです。

次髎

次髎は、お尻の割れ目の上部にある仙骨の左右にそれぞれ4個ずつあいている仙骨孔という穴の上から二番目の上あたりにあります。

 

押すときは、中指や人差し指の腹を当て、押します。押しながら上下に動かします。押したとき、痛気持ちいい所をほぐすようにまんべんなく動かすことがポイントです。

 

温灸やカイロなどで温めることもお勧めです。温めることで熱が仙骨孔を通って直接子宮や卵巣を温めることにつながります。

肝兪

肝兪は、左右の肩甲骨の下あたりの高さの位置にあります。

 

押すときは、息を吐きながら、肩甲骨の下あたりをイスの背の角などにあてて押します。約10〜20回程押すことがお勧めです。

 

仰向けに寝た状態でゴルフボールなどをツボの位置にあて、刺激する方法もお勧めです。温めるために、少し熱めのシャワーやドライヤーなどを使っても良いでしょう。

ツボ押しによって精神的なことから改善していくこともお勧め

不感症は、性器の炎症や性器の発育不全などのことが原因となることもありますが、最も多い原因は、精神的な要因です。

 

性交に対して不安や恐れがあったり、嫌悪を感じていたりする場合に起きることが多いのです。

 

そのため、機能的な改善とともに、ツボ押しによって精神的なことから改善していくこともお勧めです。

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