公開日:2022年 12月 2日
更新日:2023年 1月 3日
本日はマロリー・ワイス症候群について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
マロリー・ワイス症候群の原因には、激しい嘔吐が関係しています。
激しい嘔吐をすることで腹部の圧力が上がり、一時的に食道と胃のつながる部位の周りに対して大きな負担がかかり、粘膜が裂け、その周りの静脈や動脈が傷つくことで、出血し、マロリー・ワイス症候群を発症するのです。
マロリー・ワイス症候群の発症には非常に大きく関係していると考えられていることは、アルコールです。過剰なアルコールの摂取は激しい嘔吐につながることがあるためです。
何度も激しい嘔吐を繰り返している時、胃食道接合部の近くの粘膜や静脈、動脈が傷つき、マロリー・ワイス症候群につながるのです。
また、つわりも繰り返しの嘔吐が起きることがあるため、マロリー・ワイス症候群を引き起こすこともあります。
マロリー・ワイス症候群の症状は、突然の吐血です。多くの場合は、繰り返し嘔吐を繰り返した後に吐血が見られます。他にも、激しい咳やむせ込みなどがきっかけとなり吐血がみられることもあります。
粘膜が傷つくため、腹部の痛みや背中の痛みが現れることもあります。大量に出血することは少ないです。しかし、出血の量が多い場合、低血圧によって現れる顔色不良や頻脈、立ちくらみや黒色の便などが見られることもあります。
さらに、肝硬変によって門脈圧亢進症につながることもあります。
マロリー・ワイス症候群の改善方法は、胃薬や制吐剤などを使うことです。胃薬や制吐剤などを使うことで改善するケースも多いですが、出血が主な症状のため、血圧がしっかりと保てているかどうかということを判断することが大事です。
血圧が低下している場合は、点滴や輸血なども考慮しながら上部消化管内視鏡を行います。上部消化管内視鏡では、出血している部位に対してクリップやアドレナリン、電気焼却などを行い止血を行います。
大量のアルコールの摂取やつわりは、マロリー・ワイス症候群のリスクになります。
他にも、食道裂孔ヘルニアや年齢的な要素もマロリー・ワイス症候群の発症に関係しているという報告もありますが、確実なリスク因子として断定はされていません。
また、マロリー・ワイス症候群以外でも、胃食道逆流症や薬、感染症などでも胃食道接合部の粘膜の損傷が見られることもあります。これらを鑑別するためにも上部消化管内視鏡で調べることが有効です。
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