公開日:2021年 3月23日
更新日:2021年 5月23日
本日は白血病について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
白血病には様々な種類があります。
・慢性リンパ性白血病群
・慢性骨髄性白血病
・骨髄増殖性疾患群
・急性骨髄性白血病
・急性リンパ性白血病
・成人T細胞白血病、リンパ腫
・骨髄異形成症候群
・その他の白血病
・骨髄異形成/骨髄増殖性疾患群
などです。
小児の白血病の場合は、ほとんどが急性リンパ性白血病です。急性骨髄性白血病の小児もいますが、割合は急性リンパ性白血病が約70%、急性骨髄性白血病が約25%だと言われています。
小児のがんの中で1番多い病気が白血病です。発症する年齢は決まっておらず、何歳で発症することもあります。特に3歳から5歳で発症することが多く、女の子より男の子の方が発症する頻度が少し高い傾向にあります。
小児が急性リンパ性白血病を発症する原因は明らかになっていません。現在は、未熟なリンパ球に対して、何かの理由で染色体や遺伝子の異常が起き、その異常が積み重なることによって、小児が急性リンパ性白血病を発症すると考えられています。
白血病の原因は明らかになっていません。ただし、放射線の被曝や染色体の異常、免疫不全症などがあると、白血病を発症する頻度が高いということはわかっています。
がんに関係のある遺伝子は2種類あります。がん化を進める働きのがん遺伝子と、がん化を抑える働きのがん抑制遺伝子です。
血液系のがんは、がん抑制遺伝子は末期になるまで活性しています。そして、多くの段階の遺伝子異常が起きた後、体の免疫の防御機構をうまく通り抜け生きていることができたがん細胞が白血病として発症すると考えられています。
慢性骨髄性白血病の原因は、フィラデルフィア染色体という異常な染色体であるということが明らかになっています。しかし、染色体を傷つける原因や染色体の危険因子などについてはまだわかっていません。
染色体を傷つける原因や危険因子として考えられるものの候補には、放射線や化学物質、喫煙、ウイルスなどがあります。
中でも、成人T細胞白血病の原因はHTLV-1というウイルスであるということがわかっています。HTLV-1というウイルスが母乳や血液を通して感染することによって成人T細胞白血病は発症するのです。
白血病ではなく、他のがんを改善するために、抗がん剤や放射線を使って改善を行うことがあります。その場合、抗がん剤や放射線によって、白血病を発症する場合もあります。
白血病では全身に様々な症状が現れます。
白血病は正常な血球が減ってしまいます。そのため、息切れや動悸、倦怠感、あざ、出血斑、鼻血、貧血、発熱などの症状が現れます。
白血病になると異常ながん細胞が各臓器に運ばれることになります。そのため、腹部の腫れやしこり、痛みや歯茎の腫れや痛み、腰痛、関節痛、頭痛、吐き気、嘔吐、リンパ節の腫れやしこりなどの症状も現れます。
慢性の白血病の場合、症状はゆっくりと進んでいきます。そのため慢性の場合は、症状がほとんど見られないということもあります。
白血病を判断するために、はじめに調べることは血液です。まず、赤血球、血小板、白血球の数を調べて、異常ながん細胞がないか、どのような種類の細胞が多くてどのような種類の細胞が少ないのかなどを調べていきます。
次に、染色体や遺伝子の変異や細胞の表面の免疫に関係している物質を調べます。脊髄や骨盤に針を刺して脊髄液や脊髄組織を取り調べていきます。
このような手順で調べていくことで、白血病であるかどうかの判断や、白血病のタイプ、色々な合併症など詳しい判断をすることができます。
効果的な薬を調べるときや改善の結果を判定するときにも、血液と染色体や遺伝子の変異や細胞の表面の免疫に関係している物質を調べることは非常に有効です。
そのため、初めの判断だけでなく白血病の改善を行っている期間にも繰り返し調べることが多いです。
必要な場合は、エックス線やCT、PET-CT、超音波、脳や脊髄の髄液なども調べます。これらの方法は、他の臓器にがん細胞が運ばれていないかなどについて調べる方法で、他の臓器に白血病のがん細胞が送られてしまい合併症を起こしてしまうことを避けるために有効です。
白血病の初期段階の場合は血液を調べても、白血球の数が少なくなったり貧血であるということだけの結果が出ることがあります。
そのため、白血病の疑いがある場合は骨髄穿刺をして調べることが必要です。骨髄に白血病の細胞が1つでもある場合は急性白血病と判断されます。しかし、実際には正常な幼若細胞と、白血病の細胞を正確に判別することは難しいことです。
ほとんどの場合は正常な幼若細胞が5%以上あることはありません。5%以上、正常な幼若細胞が骨髄の中に存在している場合白血病であると判断されます。
正常な幼若細胞が30%以上ある場合は、急性白血病と判断され、30%未満の場合は、骨髄異形成症候群と判断されます。
白血病の基本的な改善方法は、薬です。白血病の薬には、直接がん細胞をやっつける抗がん剤や特定の細胞を選んでやっつける分子標的薬などがあります。
白血病のそれぞれのタイプや年齢、病状、合併症などを考慮して、医師との相談の元で薬を選択し組み合わせて使用します。
最近では色々な分子標的薬が出てきており、どの薬が効果を発揮するかどうかを調べてから使うことができるようになりました。薬での改善が十分な効果を発揮すれば、再発の防止に取り組みながらではありますが社会復帰することができます。
造血幹細胞移植も白血病の改善に有効な方法です。造血幹細胞移植は、まずはじめに大量の抗がん剤や放射線を使い、白血病細胞を正常な骨髄細胞ごとやっつけます。そして、後から健康な造血幹細胞を移植して造血機能を復元するという方法です。
移植する細胞の種類によって、骨髄移植、末梢血幹細胞移植、臍帯血移植、ミニ移植など、色々な方法があります。病気の種類や症状、ドナーなどを考えて、どの方法で移植を行うか選びます。
造血幹細胞移植の良い点は、移植した細胞の免疫作用によって再発が起こりにくいということです。ただし、移植した後に大きな感染症や拒絶反応などの大きな合併症が起こることもあります。そのため、移植をした後も長い期間病院に通う必要があります。
また、造血幹細胞が適しているとされる症例は限定されています。一般的に造血幹細胞移植で改善を行うケースは、抗がん剤や分子標的薬で効果がない時や再発して急に悪化した時などです。
現在、急性白血病は改善することができる病気です。しかし、専門の病院できちんと改善に取り組んだ場合です。専門の病院に行き、きちんと改善に取り組むことが大切なのです。
急性白血病を発症すると、体の中に約1012~1013個の白血病細胞が存在するといわれています。改善を行うことで末梢血を正常にして、骨髄の芽球が5%以下にすることを目標として、改善していきましょう。
・慢性リンパ性白血病群
慢性リンパ性白血病の判断には、細胞表面抗原分析、染色体、臨床像を検討し、他のリンパ増殖性疾患との鑑別することが重要です。
改善するためには、骨髄非破壊的移植が効果的であると言われています。骨髄非破壊的移植は同種免疫反応により抗腫瘍効果のある改善方法のため、慢性の緩やかに進む慢性リンパ性白血病に対して理論的には有効と言えるのです。
しかし、骨髄破壊的移植よりも再発する確立が高いため、骨髄破壊的移植と骨髄非破壊的移植では、全生存率や無病生存率にあまり差はありません。
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