公開日:2021年 6月 3日
更新日:2021年 6月 5日
本日はカルチノイド症候群について解説させていただきます。
☆本記事の内容
目次
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
一般的にカルチノイド症候群は、神経内分泌細胞からできたセロトニンをつくる内分泌活性のある悪性腫瘍が原因です。
カルチノイド症候群の症状は、セロトニン、ブラジキニン、ヒスタミン、プロスタグランジン、ポリペプチドホルモンなどのホルモンの働きによって引き起こされています。
内分泌活性を持っているカルチノイド腫瘍は、アミンやポリペプチドを生産します。そのことによってカルチノイド症候群の症状が現れるのです。
しかし、消化管の別の部位に起きた腫瘍が原因となることもあります。特に虫垂や直腸が原因となりやすく、他にも膵臓や気管支、性腺にできた腫瘍が原因になることもあります。
珍しいケースでは、肺の燕麦細胞がんや膵島細胞がん、甲状腺髄様がんなどの非常に悪性度の高い特定の腫瘍が原因となることもあります。
カルチノイド症候群の主な症状は、痙攣痛と下痢です。この症状は、腫瘍が腸を詰まらせることによって起きます。
カルチノイド症候群で初めに現れることが多い症状は不快な紅潮、腹部の痙攣、下痢です。不快な紅潮は、血管が広がることによって起きるもので、頭頸部に現れることが多いです。紅潮によって、皮膚の色が赤色やすみれ色、紫色に変わることがあります。
腹部の痙攣と下痢は、腸の収縮が過剰になることによって起こります。腸で栄養をきちんと吸収できないため低栄養になり、脂肪性の匂いの強い脂肪便が見られます。
心臓も傷ついてしまった場合は、脚の浮腫など右心不全の症状が見られたり、肺に空気がうまく流れることができなくなり喘鳴や息切れなどの症状が現れたりすることもあります。男性の場合は、勃起障害が起こることもあります。
カルチノイド症候群の改善方法は、手術か薬です。腫瘍を取り除くことでカルチノイド症候群の改善が可能な場合は、手術によって腫瘍を取り除きます。薬は、カルチノイド症候群の症状を和らげることを目的として使用します。
腫瘍を取り除くことで改善する可能性があるのは、カルチノイド腫瘍が虫垂や小腸、直腸、肺などの特定の1箇所に限定されている場合です。
腫瘍が肝臓に転移している場合は、手術をしたとしてもカルチノイド症候群を改善することは難しいです。しかし、手術をすることで症状が和らぐことはあります。
放射線などはカルチノイド腫瘍にはあまり効果がありません。しかし、ストレプトゾシンやフルオロウラシルのように特定の薬を使うことで、症状を和らげることができるのです。紅潮の症状は、オクトレオチドで改善することができます。
カルチノイド腫瘍は、胃や小腸にできると顔面紅潮や下痢などのカルチノイド症候群の症状が現れます。
しかし、大腸にできた場合は、腫瘍が大きくなり表面に潰瘍ができると血便が見られるようになりますが、大きくなるまでは症状が現れることはほとんどありません。
そのため、大腸のカルチノイド腫瘍のほとんどは、他の症状で大腸内視鏡などをした時、偶然見つかります。
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