公開日:2021年 3月23日
更新日:2021年 5月 15日
本日は耳硬化症について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
耳硬化症は、中耳から内耳に音を伝えるアブミ骨という耳小骨が硬くなってしまい、正常に動かなくなる病気です。
耳硬化症の主な症状は難聴と耳鳴りです。一般的には、思春期を過ぎると伝音難聴音という音を伝えることが難しくなる難聴が両方の耳で少しずつ進んでいきます。40歳になることにははっきりとした自覚症状が現れます。
どのくらい難聴が起きるかということに関しては、個人差が大きいです。左と右の耳で難聴が進む速度が違うということもあります。
男性と比べて女性は2倍以上の確立で耳硬化症が起こると言われています。女性の耳硬化症の場合は、妊娠や出産がきっかけで難聴が進むこともあります。
日本人は白人と比べると耳硬化症を起こす確立が低いと言われています。しかし、日本人に珍しい病気というわけではありません。日本人の場合は、両側の耳ではなく片側の耳だけが難聴になるケースも多いです。
耳硬化症の明確な原因はまだ分かっていません。耳硬化症の原因として考えられているものには、自己免疫の不全や遺伝的要因などもあります。
耳硬化症は、内耳とアブミ骨の間で起こる骨の病気です。そのため、骨の異常形成が耳硬化症であると言われています。
耳硬化症の症状は、音の振動が伝わらない状態になることです。これは、鼓膜の振動を内耳に伝える耳小骨の1つであるアブミ骨が固まってしまうことによって起こります。
難聴は、一般的には20代くらいから少しずつ進んでいきます。女性の場合は、出産や妊娠の前後で難聴が特に進むこともあります。
日本人の場合は片耳に難聴を起こすことが多いと言われていますが、両耳共に難聴になることもあります。
耳硬化症は知名度が低いため、耳鼻科にいって調べても耳硬化症と判断されないケースも見られます。
難聴が進むスピードは、平均で1年に2~3dB程度です。中等度難聴と言われている60dB程度まで悪化していきます。
しかし、難聴の程度には大きな個人差があります。両方の耳に難聴が起こった場合、左右の耳でも難聴が進むスピードには違いが見られることが多いです。
耳硬化症の多くは、手術で改善します。
耳硬化症では、アブミ骨が正常に動かなくなることで伝音難聴が起きる病気です。そのため手術は、アブミ骨手術が行われます。アブミ骨手術は、動きの悪くなったアブミ骨と新しく代用となる人工のアブミ骨を取り替える手術です。
アブミ骨手術の成功率は約80~90%と言われています。成功率も高いため、手術での改善が行われることが多いです。
補聴器を使うことも難聴に対して大きな効果を発揮します。
どのくらいの程度の難聴かということや年齢や全身の状態などを考えて、手術をするか補聴器を使うか、医師とよく相談して選ぶことが大事です。
思春期より後に進む伝音難聴がある場合には、耳硬化症の可能性が非常に強いです。
耳硬化症では、鼓膜には異常が見られません。鼓膜に異常が見られないことと耳硬化症の知名度が低いことで、内耳障害による感音難聴と判断されることもあります。
感音難聴と違い、伝音難聴は手術で改善することができます。おかしいと思った時には、病院で相談することが大事です。
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