公開日:2022年 1月11日
更新日:2022年 1月25日
本日はグルタル酸血症2型について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
グルタル酸血症2型は、生まれた時から特定の蛋白質や酵素が十分な働きをしないことが原因で起きる病気です。
グルタル酸血症2型で十分な働きをしなくなる特定の蛋白質や酵素は、脂肪や一部のアミノ酸などの代謝に関して大きな役割をしているものです。そのため、脂肪を利用することができなくなるという問題が起こります。
お腹が空いた時などに体は、危機的なエネルギー不足にならないようにするために脂肪を切り崩しています。さらに、心臓や筋肉、肝臓、腎臓などのエネルギーをたくさん使う臓器ではエネルギーとして多くの脂肪が使われています。
グルタル酸血症2型を発症すると、主に、心臓や筋肉、肝臓、腎臓などのエネルギーをたくさん使う臓器などにダメージを受けるのです。
グルタル酸血症2型を発症している人は、100人未満であると考えられています。しかし、どのくらいの人が発症しているのかについて詳しくはわかっていません。
グルタル酸血症2型の原因は、電子伝達フラビン蛋白という部分の仕組みが上手く機能しないことです。電子伝達フラビン蛋白の仕組みは細胞の中でエネルギーを生み出すために大きな役割をしています。
そのため、脂肪を分解してエネルギーを作ることが必要な時、エネルギーが足りなくなってしまい、いろいろな症状が現れるのです。
グルタル酸血症2型は遺伝する病気で、遺伝形式は常染色体劣性遺伝です。
グルタル酸血症2型の症状は、痙攣や意識障害などです。これは、低血糖症になることで脳がダメージを受けることによって起こる症状です。場合によっては、全身の筋肉や心臓の筋肉や肝臓がダメージを受けることもあります。
グルタル酸血症2型の症状の程度は、人によって大きな差があります。
新生児期から脳や腎臓の奇形を合併した状態で発症し大きな心筋のダメージなどによって早い段階から命に危険が及ぶこともあれば、乳幼児期に風邪などをきっかけにして低血糖をおこしたり、筋力が低下して発症することもあります。
最近では成人期に筋肉の痛みや筋力の低下をきっかけに、グルタル酸血症2型を発症することもあることがわかっています。
新生児期に発症する場合は症状の程度も非常に重いことがほとんどですが、学童期を過ぎると低血糖などの症状はだんだんと目立たなくなると言われています。
グルタル酸血症2型を改善するために、1番大切なことは決められた食事の間隔をきちんと守ることです。食事の時間をきちんと守ることは、飢餓状態を防ぐことにつながります。
食事では、低タンパク、低脂肪、高炭水化物食を行うこともあります。人によっては、多くの量のリボフラビンを使うことで症状が改善することもあります。
症状は、感染症に感染した時や飢餓状態の時、強い運動をした時などに急激に悪くなります。発熱した時や下痢が起こっている時、嘔吐をした時などには、できるだけ早く病院に行きブドウ糖を含む点滴を受けることで症状の予防につながります。
グルタル酸血症2型を新生児期に発症した場合は、命の危険があります。それ以降に発症した場合は、飢餓状態になった時や強い運動などをした時などに発作的に症状が現れます。
現れる症状は、学童期以降では筋症状などが中心であるということがわかっています。しかし、小児期にグルタル酸血症2型であると判断された人が成人期にかけてどの様な経過をたどっていくのかについてはまだ詳しくはわかっていません。
グルタル酸血症2型は、今まで発症している人の数が少ないこともあり、現在の段階ではわかっていないことも多いのです。
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