舌痛症の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年 10月23日

更新日:2022年  3月20日

本日は舌痛症の鍼灸について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 舌痛症とは
  • 舌痛症の症状
  • 舌痛症の原因
  • 舌痛症の改善方法
  • 舌痛症のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

舌痛症は、口の中の粘膜に起きる原因不明の痛みのこと

舌痛症は、口の中の粘膜に起きる原因不明の痛みのことです。

 

舌の痛みの原因となることが明らかになっていることもありますが、痛みの原因となることが特にない場合の舌の痛みを舌痛症と言います。

 

発症するほとんどの人は女性で、主に更年期を迎えた後に起こります。

舌痛症の症状は、舌の痛み

舌痛症の症状は、舌の痛みです。多くの人は舌の前側の3分の2のあたりに痛みを感じます。痛みは、ヒリヒリとした痛み、焼けるような痛み、痺れた感覚などと表現されることが多いです。

 

安静にしている時に痛むことが多く、話をしている時や食事をしている時など何かに集中している時には痛みは忘れます。眠っている時に痛みが起きることはありません。

 

痛みとともに味覚障害や口の中の乾燥などの口腔内の異常が現れる人も多いです。

舌痛症は、原因が明らかではない

舌痛症は、原因が明らかではなく、痛みが起きる要因を一つに特定することができません。一般的にはいろいろなことが合わさって舌の痛みに影響していると考えられています。

 

更年期以降の女性に起こることが多いことからエストロゲンの減少や、中高年のうつや神経症などの精神的な疾患などいろいろな要因が言われていますが、詳しくはわかっていないのが現状です。

 

舌痛症の約6割の人は、痛み以外に味覚の異常や口腔内の異常などの症状も感じています。症状がいろいろ現れることからいろいろな要因が合わさって起こる痛みであると考えられているのです。

舌痛症を改善するためには、主に抗うつ薬を使う

舌痛症を改善するためには、主に抗うつ薬を使います。抗うつ薬は精神的な効果ではなく、慢性的な痛みに対する効果を期待して使います。

 

薬が合っている場合は、約1ヶ月ほどで7割程度の人に効果が見られます。約7割効果が見られた後も3ヶ月〜半年間は痛みの再発の予防のために薬を使い続けることが多いです。症状が落ち着いたら少しずつ薬の量を減らし止めていきます。

 

改善にかかる期間は大体半年程度と言われています。

舌痛症は要因がたくさんあって起こるため、きっかけが原因ではない

歯医者に行ったことがきっかけで舌痛症が起こることもありますが、歯科での処置はあくまできっかけであり原因ではありません。

 

きっかけがあった時期に、仕事が忙しかった、家事でストレスがたまっていた、疲れがたまっていた、睡眠不足が続いていたなど疲れがたまっていたり、体調を崩していたりというような他の要因が合わさっていることがほとんどです。

舌痛症に効果的なツボ

・地倉

・然谷

巨髎

地倉

地倉は、歯の痛みや口内炎などに効果的なツボです。さらに、地倉を刺激することで食欲を抑える作用もあります。食べすぎているときなどに刺激をしてみると良いでしょう。

 

地倉には美容面での効果も期待できます。顔のむくみやくすみ、口の周りのたるみ、ほうれい線などに対して効果的です。

然谷

然谷は、婦人科のトラブルに対して効果的なツボです。これは、リンパの流れを改善する作用があるためです。生理不順などに対してよく使われるツボです。

 

他にも、尿漏れや尿失禁、喉や耳の痛み、冷えなどにも効果的です。

巨髎

巨髎は、鼻風邪や鼻血や慢性副鼻腔炎、鼻炎によって起こる鼻づまりや鼻水などに効果的です。

 

鼻に現れる症状以外にも、目のトラブルや歯の痛み、歯肉炎、三叉神経痛、顔の麻痺などにも効果的です。口の中に対しても効果を発揮するため、舌痛症にも効果が期待できるのです。

ツボの位置と押し方

地倉

地倉は、口角の外側とほうれい線が交わる場所にあります。

 

押すときは、人差し指か中指の腹を使って軽く押します。やわらかい部分にあるため、強く押しすぎないように注意しましょう。口角を上げて押すと効果的です。

然谷

然谷の場所は、内くるぶしの斜め前の下の方で土踏まずの上にある骨の下にあるくぼみです。

 

押すときは、親指を使って押します。力加減は、気持ちいいと感じる強さがおすすめです。約5秒ほどかけて押していきましょう。

巨髎

巨髎は、まっすぐに前を見た状態の黒目から真下に引いた線と小鼻の下から横に向かって引いた線が交わる場所にあります。

 

押すときは上に向かって押します。押す時のイメージとしては、骨の際を上に押し上げるようなイメージをすることをお勧めします。

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