公開日:2021年 2月 3日
更新日:2021年 5月 15日
本日は野球肩について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
野球肩は腕を大きく振る動作を繰り返すスポーツによって起こる肩の痛みです。痛みは、肩関節の周りに起きます。野球の投球や、テニスやバレーボールのサーブ、スマッシュなどを何度も繰り返し行うことで起こります。
損傷した場所によって痛みが起きる部分は違います。中でも肩の前方や肩の後方が痛むことが多いです。損傷した部位によっては上腕が痛むこともあります。
野球肩は、投球障害肩と呼ばれることもあります。野球肩が多く見られるのは野球の投手ですが、テニスやバレーボール、ハンドボール、やり投げなどの競技でも見られます。
野球肩の原因は、ほとんどが肩の使いすぎです。繰り返し投球などの肩を使う動作をすることによって、肩関節に大きなストレスがかかり、炎症や損傷が起きるのです。
野球肩の原因のほとんどは、肩の使いすぎです。野球肩の多くは、過度な投球の動作が原因で起こるのです。
他にも、体の色々なことが関係して野球肩が起こります。体幹や股関節の柔軟性が不足していたり、肩や肩甲骨の周りの筋力が不足していたり、動作フォームが不適切出会ったりする場合に、野球肩が起こりやすくなります。
野球肩は、痛みの原因や損傷によっていくつかの種類に分かれています。中でも特に起こることが多いものが4種類あります。
1つ目は、インピンジメント症候群です。これは、上腕骨の先端部分が肩峰や烏口突起などにぶつかることが原因です。
インピンジメント症候群は、野球だけでなく、テニスなどの肩より腕を高く上げる動作を繰り返すことによって起こります。特徴は、肩を上げるとある角度で痛みや引っ掛かりを感じて腕を上に上げられなくなることです。
2つ目は、上腕骨骨端線離開です。リトルショルダーと呼ばれることもあります。成長期の選手に起きることが多い野球肩です。特徴的な症状は、投球した直後に鋭い痛みを感じることです。
3つ目は、腱板損傷です。腱板損傷は、肩関節と腱板がぶつかったことによって起こる損傷です。原因は過度な肩の回旋運動であることが多いです。特徴的な症状は、強い痛みです。痛みで腕が上がらない、眠れないという人もいます。
4つ目は、肩甲上神経損傷です。原因は、腕を振り下ろしたとき、肩甲上の神経が締め付けられることです。野球だけではなく、テニスやバレーボールなどのスポーツでも起こります。主な症状は、痛みやしびれ、疲労感です。
野球肩のほとんどは使いすぎが原因で起こる運動障害です。そのため、痛みを我慢して続けても痛みは改善しません。
症状が進んでしまった場合は、筋腱の断裂や疲労骨折などに繋がることもあります。このような場合は、改善に手術が必要になり、競技に復帰するまでに相当な時間が必要であったり、選手生命を縮めてしまったりする可能性も高いです。
痛みや違和感を感じた時は、練習は続けずに休み、整形外科や整骨院などにいくことをお勧めします。
野球肩の改善方法は、痛みや炎症を抑えることを目的として低出力超音波や低周波、低出力レーザーを使う方法や、アイシングやホットパックなどを使う方法、消炎鎮痛薬を使う方法などがあります。
疼痛が軽くなった後は、ストレッチをします。ストレッチは肩関節や肩甲骨の可動域を改善することを目的として行います。
野球肩への鍼灸は、原因となっている部位を中心に、原因となっている筋の緊張や周りの筋肉の緊張を緩めることを目的として行います。靭帯に過度にストレスがかからないようにするために血行促進も目的として行います。
野球肩を予防するためには、練習などで過剰に投球をしすぎないことや連投を避けることが大事です。さらに、投球した後にアイシングをしたりストレッシングをしたり日常のケアをきちんと行うことも非常に大切です。
投球の動作は全身運動です。肩関節だけではなく、肘関節や股関節、体幹などの周りの関節の可動域や柔軟性を良い状態に保っておくことも野球肩を予防するためには必要です。
野球肩を予防するために大切なことは、日頃からセルフチェックをすることと、ケアをきちんと行うことです。
痛みを感じた時や元々感じていた痛みが悪化した時は自分で判断せず、病院に行くことをお勧めします。
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