公開日:2019年 12月23日
更新日:2022年 2月 6日
本日は五十肩について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
四十肩、五十肩は痛みはじめたときはそんなに強い痛みではありません。痛くてもシップ張ればなんとかなる程度です。起床時や同じ姿勢を長時間しているとき、肩を動かさない時間がながい場合にいたむことが多く、肩上部、三角筋に鈍痛が感じはじめます。
夜明けに冷えると、肩が痛んで目を覚ますことがよくあります。四十肩、五十肩の痛みは進行性で、徐々に痛みが強くなり、関節の可動範囲もせまくなります。動かすたびに痛みを感じるようになり、ついにはじっとしてても強い痛みを感じるようになります。
四十肩、五十肩の慢性期は、肩だけではなく、腕、肘にも痛みを感じるようになり、スーツ、ジャケットなど袖に腕をとおす動作や腰に帯を結ぶ動作(結帯動作)をするとかならず痛みます。日常生活では髪をとかしたり(結髪位)、肩を上にあげようとする時に痛みがでたり、強くなったりします。
四十肩、五十肩の拘縮期は自力で腕をあげれなくなり、背中に手を持っていけないなど日常生活動作で問題が生じます。この期間では、肩の筋肉は痩せていることが多いです。理由は長期間、肩の動きを制限していたため、肩の筋肉を使うことができないためです。とくに三角筋、僧帽筋は顕著にやせます。筋力低下も著しく進行します。
五十肩の鍼灸の目的は、関節まわりの筋肉をやわらかくすることで、肩関節の可動域をひろげることです。肩関節の内部にある関節包は衝撃吸収材の役割をします。
この関節包の炎症が肩の痛みを生みます。関節包の炎症症状をひかせます。
肩関節の痛みは、全身の筋バランスからくることもあります。当院では全身のバランスを整えるために骨格矯正もおこないます。五十肩の痛みで寝つけないかたも多く、睡眠時間が短いことでカラダの回復がおそくなります。
痛みをなるべくはやく鎮めて、肩関節のうごきも改善させます。五十肩の患者数128名のうち、完全な改善・良好あわせて101名で、治癒率は80パーセント以上です。五十肩は2~10回の鍼灸で改善されます。
・肩井
・臀臑
・肩髃
・中府
・陽池
肩井は、肩にある井戸のようにエネルギーが出るという意味のツボです。肩こりの特効のツボとも言われています。
肩井には肩周りの血行を良くする効果がありますが、肩周りだけではなく全身の血行を良くする効果もあります。そのため、冷え性や首や肩のこり、頭痛などに効果的です。
臀臑の臀は肘から上の上腕外側部という意味があり、臑は柔らかい肉がたくさんある場所という意味があります。
臀臑は、五十肩や四十肩だけではなく、肩こりや首こりや手に見られる神経痛の改善にも効果的です。他にも、腕の老廃物を流すことで脂肪燃焼の効果も期待できます。
肩髃には、肩先や肩の前部にある骨という意味があります。肩関節の周りに現れる症状に効果的で、四十肩や五十肩などの改善が期待できるツボです。
首や肩周りに現れる症状にも効果的で、肩こりや関節リウマチなどにも使われます。
肩井は、首のつけ根と肩先を結ぶ線の中央にあります。
押し方は、押すツボと反対の手を肩に乗せて指の腹で揉みながら押します。こぶしで軽くたたいて刺激をする方法もお勧めです。
ただし、急激に強い刺激を与えると脳貧血が起きる可能性もあります。気持ち良いと感じられるほどの力で、優しく押したりたたいたりするようにしましょう。
臀臑は、腕の付け根の三角筋の終わりにあります。
押し方は、人差し指と中指の腹で軽く揉みながら押します。ツボを押しているとき、合わせて首をゆっくり回すことでより五十肩の改善に効果があります。
肩髃は、肩の先端にあるツボです。腕を水平に上げた時に肩関節にできる前側のくぼみにあります。
押すときは、気持ち良い程度の力で押しましょう。
11時から21時
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11時~21時迄 | × | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ |
月曜、年末年始