逆流性食道炎の鍼灸について【働き・胃液・ストレスとの関係】

公開日:2020年2月5日

更新日:2021年5月15日

本日は逆流性食道炎について解説をさせて頂きます。

逆流性食道炎のことについて詳しくなりたい方

 

  • 最近胃の調子が良くないけど、どうすればいいの?
  • ストレスと胃の関係について知りたい。
  • 鍼灸が胃の悩みに効くの?

 

 

こういった逆流性食道炎の基本的なことについて説明いたします。

 

○本ページの内容
  • 胃の概要がわかる
  • 胃液や胃の分泌物についてわかる
  • 逆流性食道炎のついてわかる
  • 胃に対する鍼灸の効果がわかる

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

胃の位置と構造

胃は食べたものを分解する場所です。

 

場所はみぞおちのところ、医学的用語で上腹部、少し左側にあります。

 

非常に膨張性に富んだ臓器で最大限に膨張すると成人で2Lの飲食物を詰め込むことができます。

 

 

  • 噴門部:胃の入り口で、食道につながる部分
  • 幽門部:胃の出口で十二指腸につながる部分
  • 胃体部:胃の膨らんだ中心部
  • 胃底部:上の部分

 

胃の働きと胃液

胃液は通常無色透明です。

 

嘔吐した時に黄緑色をしている液体がでるときがありますが、これは胃液の色ではなく胆汁成分が混ざった液です。

 

胃液は1日に1リットルから3リットルもの量が分泌されていて、胃液の分泌は胃底部(胃の上部)からされ、塩酸や蛋白分解酵素を含んでいます。

 

また、胃の下の方にある細胞「G細胞」からガストリンというホルモンを分泌します。

ガストリンは胃酸分泌の促進にかかわるホルモンです。

 

胃液の主成分
 

・塩酸

・消化酵素

・ムチン(粘液)

 

主成分が塩酸である胃酸は食物を消化・殺菌するために分泌されます。

 

 

胃酸は胃の粘膜を溶かすほどの力がありますが、胃酸が分泌されるときには、胃を保護するための粘液物質も分泌されますが、その保護粘液がムチンという物質です。

 

そのほかにビタミンB12の吸収に必要な物質も分泌します。胃を切除するとこの物質が減少し、ビタミン B12の吸収が阻害されます。ビタミンB12の不足は貧血を引き起こすため、胃の切除手術などの後は非常に貧血になりやすいのです。

 

  • 逆流性食道炎とは食道の炎症やただれ

口から入れた食物は、食道から胃に通常一方通行で送られます。

 

摂取した食べ物が一旦胃に蓄えられ、胃が動くことで食べ物と胃液を混ぜ合わせ、

胃液が食物の中に含まれるタンパク質を分解し、おかゆ程度の固さにすることで、小腸で吸収しやすい状態にしどろどろになった状態で十二指腸に行きます。

 

しかし、なんらかの理由により、酸性度に富んだ胃液が、胃の内容物とともに食道に逆流することで、食道の粘膜に炎症が起きた状態を、「逆流性食道炎」といいます。

 

食道には、胃酸に対する防御機能がありません。酸に繰り返しさらされることで炎症を起こし、粘膜のただれや潰瘍が生じ、胸やけや呑酸などの不快な症状を引き起こてしまいます。

 

それら胃液の逆流により引き起こされる胸やけや呑酸で、

  • 夜ぐっすり眠れない
  • 食べたいものが食べれない
  • 気分がさえない

など、日常生活に様々な支障をきすような症状が起こります。

  • 逆流性食道炎の原因は胃の内容物の逆流

 

食道の長さは約25cmで、咽頭と胃をつなぐ食物の通り道です。

 

普段は前後に潰れていて、食べ物が通過する際に大きく広がる性質も持ちます。

口から摂取した食物を食道の壁の筋肉による運動で胃に送り込む働きがあり、胃と食道は下部食道括約筋というバルブの役割をする筋肉によって隔てられています。

 

正常の場合、食べ物がこの境目部分を通過する時にだけ、下部食道括約筋が緩み食べ物が胃内へ運ばれます。

 

しかし、逆流性食道炎を発症している場合、この下部食道括約筋が常に緩んでしまって状態になっています。そのため胃に少しでも圧力が掛かると胃内容物が逆流しやすくなってしまいます。


更に、この下部食道括約筋が弛緩している時に激しい運動や、前かがみの姿勢を取る事で胃酸が逆流し易くなります。

 

特に肥満体形の方は腹囲についている脂肪が胃を圧迫してしまうため、逆流性食道炎の発症リスクを非常に高めます。

 

ストレスにより胃酸と胃粘液のバランスが崩れる

交感神経が強く働くと胃酸・胃粘液の分泌は減少し、副交感神経の働きが強まると分泌は増加します。

 

ストレスが多くかかると交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、胃酸と胃粘液のバランスも崩れます。

 

このことにより胃が炎症を起こし逆流性食道炎を引き起こす可能性もあります。

逆流性食道炎の治療法は薬と食事療法

逆流性食道炎の治療法

逆流性食道炎は自然に軽快するものもありますが、重症化する場合もありますので、早めの治療が有効です。

まず、薬を用いての治療は胃酸の分泌を抑える薬、食道の運動機能を改善する薬、食道の粘膜を保護する薬、胃酸を中和する薬の四種類があります。

治療で用いられる主なおくすりは、酸分泌抑制薬であるプロトンポンプ阻害薬(PPI)、またはヒスタミン受容体拮抗薬(H2ブロッカー)などです。

逆流性食道炎になりやすい生活習慣

 

①食べ過ぎ、早食い

食べ過ぎるとゲップが出ますが、食道と胃のつなぎ目が、一時的に開いて胃にたまった空気を出すため起こります。

よく噛まずに飲み込んでしまうと、食べ物と一緒に空気をたくさん飲み込んでしまいますが、空気だけでなく胃酸も逆流することが起こります。

 

②高脂肪食、アルコール、喫煙の習慣がある

高脂肪食の摂取により、コレシストキニンというホルモンが十二指腸や空腸の細胞から分泌されます。このホルモンにより胃の入り口が開いて胃酸の逆流やげっぷを起こします。

アルコール、喫煙も胃酸の逆流を及ぼすとする報告があります。

 

③食べてすぐ寝る

食後はもっとも胃酸逆流がおこる時間帯です。食べてすぐに身体を横にしてしまうと、胃酸が重力で食道から胃にいきません。そのため胃酸が逆流してしまうと長時間食道内にとどまる恐れがあり、逆流性食道炎が発生しやすくなります。

 

④前かがみで作業することが多い

前かがみ姿勢や、腹部を締めすぎる服装、おなかに力をかける仕事を長時間していると、おなか全体が圧迫され、胃酸の逆流が起こりやすくなります

 

⑤肥満

内臓脂肪が蓄積していると、骨粗鬆症を引き起こし、そのため腰が曲がってしまいます。また、妊娠時は、胃が圧迫されるため、胃酸の逆流が起こりやすくなります。

 

逆流性食道炎では、まずこれらの生活習慣の見直しをすることが、大前提となってきます。

近年、食生活の欧米化に伴い、逆流性食道炎は増加しています。

1970年代後半の報告では、逆流性食道炎の頻度は1.6%~2.9%であったのに対し、1990年代後半の報告では、16.3%に増加しているという報告があります。

≪食事のポイント≫

 

・1回の食事量は無理をせず少なめに

・たくさん食べられないときは、回数を多くする

 

またよく噛むことで、唾液と食べ物がよく混ざり、胃腸の負担が軽くなります。

食べ物を少しずつ腸に送り出す働きを補います。

 

逆流性食道炎に鍼灸は効く

逆流性食道炎は胃酸が食道に逆流してしまうことで炎症が起きるので、まず胃酸の分泌抑制と、炎症鎮静を施す必要があります。

 

鍼灸では、胃酸の調整ができます。

胃酸と蠕動運動の調整、吐き気の緩和など、体の本来持つ生理作用を利用して、痛みや症状を落ち着かせることが可能です

 

世界保健機構(WHO)では、胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多に対する鍼灸の効果が認められています。

 

その他胃の症状で当鍼灸院では、胃癌の手術の後のダンピング症候群や、自律神経による胃の不調に対応しています。

 

胃に及ぼす影響とその作用機序

 

 

鍼灸医学的アプローチによる機能性消化管障害の解明とその治療 -機能性ディスペプシアについて-

 

 

なぜ、鍼灸が胃酸の調整をできるのか?

鍼灸には、体性内臓反射という体の働きを利用したアプローチ方法があります。

 

体性内臓反射とは、自律神経の働きをツボを使って刺激することで内臓を活発にしたり、落ち着かせたりする働きです。

 

 

このアプローチは膵臓や肝臓の鍼灸でも使わております。

 

特に、事故やアルコールで傷ついた肝臓が鍼灸の力で肝臓の再生を促す効果があると東北大学の研究で明らかになりました。

 

肝臓と鍼灸の解説はこちら

銀座そうぜん鍼灸院に胃の症状で来院される方は、自律神経に問題があるケースが多いです。

 

  • 睡眠がとれていない方
  • ステロイドの吸入器を長く使っている方
  • うつ病に悩まされている方

 

など、胃痛が随伴症状になっているケースがほとんどです。

 

 

そのため、胃酸を抑えるツボを使うより、現在の体の調子を整える鍼灸の付属として胃のツボ使っていきます。

 

それにより、胃の調子を悪くしている根本の悩みを最初に改善することで、次第に胃の調子も良くなっていきます。

 

実際の胃のアプローチはこちらです。

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