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胃の鍼灸について【働き・胃液・ストレスとの関係】

公開日:2020年2月5日

更新日:2020年6月26日

本日は胃について解説をさせて頂きます。

胃のことについて詳しくなりたい方

  • 最近胃の調子が良くないけど、どうすればいいの?
  • ストレスと胃の関係について知りたい。
  • 鍼灸が胃の悩みに効くの?

 

こういった胃の基本的なことについて説明いたします。

 

○本ページの内容
  • 胃の概要がわかる
  • 胃液や胃の分泌物についてわかる
  • よくある胃の疾患について知ることができる
  • 胃に対する鍼灸の効果がわかる

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

胃は食べ物を分解する場所

胃の位置

 

胃はみぞおちのところ、医学的用語で上腹部、少し左側にあります。

 

非常に膨張性に富んだ臓器で最大限に膨張すると成人で2Lの飲食物を詰め込むことができます。

 

胃の構造

 

 

  • 噴門部:胃の入り口で、食道につながる部分
  • 幽門部:胃の出口で十二指腸につながる部分
  • 胃体部:胃の膨らんだ中心部
  • 胃底部:上の部分

 

 

☆胃酸のポイント

 

胃底部➡胃液(塩酸や蛋白分解酵素を含む胃液が分泌されます)

 

 

G細胞(幽門腺の開口部付近に存在する)➡ガストリンというホルモンを分泌します。

(ガストリンの役割は胃酸分泌の促進です)

 

胃の働き

 

 

摂取した食べ物を蓄え、胃が動くことで食べ物と胃液を混ぜ合わせ、どろどろになったら十二指腸に送ります。

 

食べ物について考えたり、見たり、においを嗅いだりすると、口の中にツバができて胃液の分泌を刺激します。 反対に運動や疲れ、ストレスは消化を止めてしまいます。

 

交感神経は、運動やストレスにより優位になります。

 

 

消化は副交感神経が優位のときに行われるので、食べた直後は、運動を避け、また心配ごと、不安などのストレスをできるだけあたえないようにしましょう。

 

胃液

 

 

胃液は通常無色透明です。

 

嘔吐した時に黄緑色をしている液体がでるときがありますが、これは胃液の色ではなく胆汁成分が混ざった液です。

 

胃液は1日に1リットルから3リットルもの量が分泌されています。

 
胃液の主成分

 

・塩酸

消化酵素

・ムチン(粘液)

 

主成分が塩酸である胃酸は食物を消化・殺菌するために分泌されます。

 

 

胃酸は胃の粘膜を溶かすほどの力がありますが、胃酸が分泌されるときには、胃を保護するための粘液物質も分泌されます。

 

これがムチンです。

 

 

 

 

そのほかにビタミンB12の吸収に必要な物質も分泌します。

 

胃を切除するとこの物質が減少し、ビタミン B12の吸収が阻害されます。ビタミンB12の不足は貧血を引き起こすため、胃の切除後は貧血になりやすいのです。

 

胃はほかにも、食欲を調整するグレリンというホルモンを分泌していて、胃の切除によってグレリンが激減すると食欲が落ちて、その結果体重も減少するといわれています。

 

 

 

ストレスにより胃酸と胃粘液のバランスが崩れる

 

 

交感神経が強く働くと胃酸・胃粘液の分泌は減少し、副交感神経の働きが強まると分泌は増加します。

 

 

ストレスが多くかかると交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、胃酸と胃粘液のバランスも崩れます。

 

 

このことにより胃が炎症を起こし様々な疾患を引き起こします。

 

 

胃の主な病気

胃炎とは胃の粘膜が炎症を起こした状態です。

急性胃粘膜病変

 

 

【原因】

  • 薬物
  • アルコール
  • ストレス
  • 胃粘膜の防御機能低下
  • ※非ステロイド系抗炎症薬(アスピリン、ロキソプロフェン、インドメタシン、イブプロフェンなど)

 

 

※非ステロイド性抗炎症薬※

 

抗炎症作用や鎮痛作用、解熱作用、抗血小板作用など様々な作用を持ちます。

リウマチや頭痛、歯痛、外傷、術後痛、発熱などに対し頻繁に用いられています。

 

 

 

 

 

 

【症状】

  • みぞおちの痛み
  • 食欲不振
  • 嘔吐
  • 胸焼け
  • げっぷ   

など

 

 

 

【対処法】

薬の服用と食事療法などです。

 

慢性胃炎

 

A型B型にわけられます。

 

 

【原因】

A型は自己免疫疾患

B型はヘリコバクターピロリが原因とされています。

 

 

 

 

【症状】

多くは無症状ですが、食事直後にみぞおちの痛み、悪心、腹部膨満感がみられることがあります。

 

 

 

【対処法】

薬で行います。

胃酸の影響を受けて、胃に潰瘍を形成するものを総称として胃潰瘍といいます

 

胃潰瘍の場合、胃酸の分泌は正常で、胃防御機構に問題がある場合が多いです。

 

 

原因

 

ヘリコバクターピロリやアスピリンが原因となることが多く、40歳以降に多くみられます。

十二指腸潰瘍は10代、20代に多くみられます。

 

 

 

症状

 

胃潰瘍➡食後にみぞおちあたりが痛む

十二指腸潰瘍➡空腹時や夜間に痛む

 

潰瘍から持続的に出血がある場合吐血や下血がおきることがあります。

胃癌は胃粘膜に発生する悪性腫瘍で、日本で多く男性では死因の第2位、女性では第3位を占めています

原因

 

遺伝、喫煙、食事、ピロリ菌などが考えられますが、まだ解明されていません。

 

症状

 

早期の胃癌は特に症状がでないことが多いです。

症状がすすむと腹痛がおこることもあります。

 

 

 

予後

 

ただ、胃癌は初期でしたら、予後は96%とかなり高いです。

症状がでにくいので、健康診断を定期的に受けたり、身体の変化に気をつけましょう。

 

 

 

対処法

 

対処法は胃の切除を用いますが、胃切除の合併症としてダンピング症候群があります。

 

ダンピング症候群は、食後2時間後くらいから冷や汗、動悸、めまい、低血糖の症状がでます。

 

 

 

術後

 

もし胃の手術を受けた場合は食生活に気をつけましょう。

 

 

 

≪手術後の食事のポイント≫

 

・1回の食事量は無理をせず少なめに

・たくさん食べられないときは、回数を多くする

 

またよくかむことで、唾液と食べ物がよく混ざり、胃腸の負担が軽くなります。

食べ物を少しずつ腸に送り出す働きを補います。

 

 

 

鍼灸の対応

鍼灸では、胃癌そのものが回復するという有効なエビデンスの報告はされていません。

 

 

鍼灸は、胃酸と蠕動運動の調整、吐き気の緩和など、体の本来持つ生理作用を利用して、痛みや症状を落ち着かせることは可能です

 

 

胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多に鍼灸は効く

世界保健機構(WHO)では、胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多に対する鍼灸の効果が認められています。

 

鍼灸では、胃酸の調整ができます。

 

当鍼灸院では、胃癌の手術の後のダンピング症候群や、自律神経による胃の不調に対応しています。

 

胃に及ぼす影響とその作用機序

 

 

鍼灸医学的アプローチによる機能性消化管障害の解明とその治療 -機能性ディスペプシアについて-

 

 

なぜ、鍼灸が胃酸の調整をできるのか?

鍼灸には、体性内臓反射という体の働きを利用したアプローチ方法があります。

 

体性内臓反射とは、自律神経の働きをツボを使って刺激することで内臓を活発にしたり、落ち着かせたりする働きです。

 

 

このアプローチは膵臓や肝臓の鍼灸でも使わております。

 

特に、事故やアルコールで傷ついた肝臓が鍼灸の力で肝臓の再生を促す効果があると東北大学の研究で明らかになりました。

 

肝臓と鍼灸の解説はこちら

銀座そうぜん鍼灸院に胃の症状で来院される方は、自律神経に問題があるケースが多いです。

 

  • 睡眠がとれていない方
  • ステロイドの吸入器を長く使っている方
  • うつ病に悩まされている方

 

など、胃痛が随伴症状になっているケースがほとんどです。

 

 

そのため、胃酸を抑えるツボを使うより、現在の体の調子を整える鍼灸の付属として胃のツボ使っていきます。

 

それにより、胃の調子を悪くしている根本の悩みを最初に改善することで、次第に胃の調子も良くなっていきます。

 

実際の胃のアプローチはこちらです。

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