半月板損傷の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年  3月 5日

更新日:2025年  1月15日

本日は半月板損傷について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 半月板損傷とは
  • 半月板損傷の原因
  • 半月板損傷の症状
  • 半月板損傷の改善方法
  • 半月板損傷のまとめ
宗前裕太

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

半月板損傷は、膝の曲げ伸ばしの時の痛みやひっかかりを感じる

膝の痛み

半月板損傷が起きると、膝を曲げたり伸ばしたりする時の痛みやひっかかりを感じます。半月は膝関節のクッションと関節を安定させるための役割をしています。そのため、損傷すると痛みや引っ掛かりを感じるようになるのです。

 

症状がひどい場合、膝に水がたまったり、急に膝が動かなくなったりします。膝が急に動かなくなったときには、歩けなくなるほど痛くなります。

 

スポーツなどの怪我から半月板損傷が起こるときもあれば、年齢を重ねることによってより傷つきやすくなっている半月に微妙に外からの力が加わり損傷を起こすこともあります。

半月板損傷の原因は、怪我と加齢

半月板が損傷する原因は2種類あります。スポーツなどの怪我によって半月板損傷が起きる場合と、年齢を重ねることによって半月板が傷つきやすくなりそこに微妙に外からの力が加わって半月板損傷を起こす場合です。

 

スポーツなどの怪我の場合、体重がかかった状態でひねったり衝撃を受けたりすることで半月板だけが損傷するケースと、前十字靱帯損傷などの他の部位の損傷に合わせて半月板も損傷するケースがあります。

半月板は年齢を重ねるとともに変性していきます。そのため、40歳を超えると少しの外傷でも半月板損傷が起こることがあります。

 

高齢者になると、小さな怪我や日常生活の動きの中でも半月板損傷につながるため、注意が必要です。

半月板損傷の主な症状は、痛みや腫れ、引っかかりなど

半月板損傷

半月板損傷の主な症状は、痛みや腫れ、ひっかかりなどです。運動をしたときや膝を曲げたり伸ばしたりしたときにひっかかりを感じます。

 

症状が重症の場合は、急に膝が動かなくなるロッキングという状態になることもあります。ロッキングが起きると、非常に激しい痛みがあることも多いです。

 

激しい痛みと同時に、膝を曲げたり伸ばしたりすることもできなくなり、歩くことも難しい状態になります。

痛みが慢性化したり症状がひどくなったりすると、膝に関節水と呼ばれる水が溜まることもあり、中高年の場合は変形性膝関節症を合わせて起こしてしまうこともあります。

 

初期の段階で正しく改善を行うことが大切なのです。

主な改善方法は、安静にして薬やリハビリをする方法と手術

半月板損傷の鍼

半月板損傷の主な改善方法は、2つあります。

 

1つ目は、サポーターやテーピングで症状のある部位を固定して、抗炎症剤や鎮痛剤などの薬を使う方法です。同時にリハビリテーション行って改善していきます。

 

半月板損傷の程度が軽い場合は、安静にして、薬を使ったりリハビリテーションを行ったりすることで改善します。

2つ目は手術です。なかなか症状に改善が見られない場合や症状の程度が重い場合、手術で改善を行います。

 

手術には、損傷した部分を切り取る切除術と、損傷した部分を縫い合わせる縫合術の2種類があります。主に行われる手術は関節鏡手術です。関節鏡手術は、比較的体への負担が小さい手術です。

 

切除術は、半月板を取り除くことで膝軟骨の消耗が進んでしまうこともあります。そのため、最近は縫合術が選択されることが多くなってきています。

 

しかし、損傷した半月板の状態によって縫合が難しいという判断になることもあります。その場合は、切除術で半月板を取り除きます。

ストレッチなどをして、膝関節も柔らかくしておくことが大切

ストレッチ

半月板損傷は、回復した後再び起こしてしまうこともあります。回復後も怪我をしたときと同じ動きを続けてしまうと、再び半月板損傷を起こしてしまう可能性が高くなってしまいます。

 

そのため、スポーツなどをするときなどは注意が必要です。高齢者の場合は、日常生活での動きも気をつけて行いましょう。

 

股関節や足首などの下肢全体の関節が柔らかいと、膝にかかる負担も軽くなります。膝にかかる負担が減ると半月板損傷の予防にもつながるため、日頃からストレッチなどを行い、膝関節そのものを柔らかくしておくことが大切です。

 

筋トレやストレッチを生活の中に取り入れ、運動をするときには準備運動をきちんと行うことで、半月板損傷予防になるのです。

実際の施術例

内側半月板損傷の50代女性Jさんのケース

・悩んでいる症状

膝の内側の痛み、腫れ、曲げ伸ばし時の引っ掛かり

 

・当院の施術回数

4回目

 

Q.症状のある部位の調子はどうか?

A.だいぶ深く曲げることができるようになってきました。ぎゅっとするとまだ奥が痛いですが、最初足がつけないくらい痛かったところからだんだん痛みが和らいできました。奥の違和感はまだなんとなくあるが曲げれるようになりました。

 

・院長から見た状態

曲げた時に中に水が溜まっているため圧縮されてしんどいと感じるが水がもう少し抜ければ良くなります。過程は良く、水は裏に溜まっているためもう一息の感覚です。中の炎症はだいぶ引いているため鍼で水の再吸収が進めば良くなります。左足の外側からの影響はまだ残っているため、本日残りをとっていきます。

施術内容

膝と膝の関節包に水が溜まることで痛みや違和感を感じます。その袋の膜に刺激すると水が一生懸命吸収しようとします。ただし、中で炎症が起きていると体が水を溜めないとと思いどんどん水が溜まってしまいます。そのため炎症を引かせるために前回冷やすことをアドバイスしましたが炎症はだいぶ引いてきています。

 

Jさんは腰が悪いです。腰が悪くなると膝にも影響することがあるため根源でもある腰への施術も重要です。お尻と膝の皿が響く感じがあると思いますが、悪いところに鍼を入れると独特の感覚が出ます。Jさんは前回も悲鳴をあげるほどある1箇所が痛かったそうですが、危険な鍼ではないので安心してください。

 

膝裏の腫れぼったさとその影響下で出る辛さがなくなれば改善します。関節包に沿わせて鍼をすることで膝に溜まった水を逃すことができます。

 

本日は鍼を5cm大体入れていて1番悪いところには3cm入れました。膝の再吸収が数日後に始まって膝を曲げても痛くなく、張りや違和感が軽減されれば効果が期待できます。曲げるとピッタリ曲がっているため状態としては完璧です。これでだいぶ落ち着くと見ています。

 

腰からくる膝痛があります。膝は全く悪くないため膝の問題ではなく腰の神経が圧迫されて膝が痛くなることがあるのです。そこの要素も取らないといけないのですが、本日その部分も取れたと見ています。

 

膝が曲げ切れていたため、膝裏の張り感は水が引いてくれば落ち着きます、痛みは残っていればまた来院していただいても良いです。

 

Jさんには腰を中心に鍼を行い根本的な原因の改善を図りました。関節包を刺激して溜まった水分を分散しました。