公開日:2022年 12月23日
更新日:2022年 1月 2日
本日は尿路結石について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
尿路結石の原因は、色々な要因が影響していると考えられています。影響していると考えられていることには、尿の流れが滞ることや尿路感染、内分泌や代謝の異常などがあります。
尿の流れが滞る原因としては、先天的な腎臓や尿管の異常、前立腺肥大症、がん、寝たきりの状態になることなどがあります。
内分泌や代謝の異常は、甲状腺や副甲状腺の病気、高尿酸血症、がんなどが挙げられます。内分泌や代謝の異常によって、尿の中のカルシウムやシュウ酸の排泄される量が多くなると結石ができやすいと言われています。
尿路結石によって現れる症状は色々あります。主に、背中やわき腹の痛み、吐き気、血尿、頻尿などが起こることが多いです。
結石によって尿の流れる道が閉じてしまうと、背中やわき腹、下腹部に痛みが起きるのです。痛みが続く時間は2~3時間のことが多く、どのくらいの強さの痛みが起きるのかということに関しては波があります。
下部尿路結石の場合、膀胱が刺激されることによって頻尿や残尿感が起こることもあります。尿路結石の症状は、結石の大きさやできた場所によって違うのです。結石が小さい場合には、特に症状がないケースもあります。
尿路結石の改善方法は、日常生活の指導や薬、手術などです。改善方法は、結石の大きさや感染の有無、腎機能低下の有無などを考えて決めます。
自然に排石が期待できる場合は、飲水や食事指導、運動などの日常生活の指導を行い、薬を使うことが一般的です。
結石が大きく自然に排石が期待できない場合や強い痛みが繰り返し起こる場合、尿路感染している場合や腎機能が低下している可能性がある場合などは結石を砕いて排出させることになります。
結石を砕いて排出させる方法は、尿道から細い内視鏡を入れる方法や体の外で発生させた衝撃波を結石に収束させる方法、背中から直接腎臓に内視鏡を入れる方法などがあります。
尿路結石と尿管結石の違いは、結石がある場所です。尿路結石は尿の通り道のどこかにできる結石のことで、尿管結石は尿路結石の中の1つです。尿管に結石があれば尿管結石、腎臓に結石があれば腎結石と呼ばれるのです。
尿路結石でも尿管結石でも痛みが起こります。尿管結石で起こる痛みは、尿路結石の中でも1番激しい強い痛みであると言われており、尿管結石では痛みによる問題が起こることも多いです。
・腎兪
・志室
・水道
腎兪は、腎臓のツボです。腎兪を刺激することは、尿管の動きを活発にして、尿路結石による痛みを軽くさせるための効果が期待できると言われています。
腎兪は、腰痛や坐骨神経痛に対してよく使われるツボです。腰部の血行を良くして腰背筋の緊張を和らげて背骨を整え、姿勢を整える効果もあると言われています。
志室は、生殖器系や泌尿器系の病気、腰痛などに効果を発揮するツボです。生理中に起こる腰のだるさにも効果があります。
志室は尿路結石で起こる痛みに対しても非常に有効であると考えられているツボです。
水道は、浮腫や排尿困難、腎臓炎、尿道炎、前立腺肥大症などに効果的なツボです。他にも、冷え症や下腹部の張りなどのために改善に使われることもあります。
排尿困難や排尿障害に対して効果を発揮するため、尿路結石に対しても効果が期待できると考えられます。
腎兪の場所は腰椎の2番と3番の間で中央から大体指2本分外側に進んだ場所の左右です。腰に痛みを感じた時、手を当てて背中を反らした時に当てた手の薬指あたりに当たる場所を探しましょう。
押すときは、親指を使って息を吐きながら押しましょう。尿路結石の痛みを改善するために腎兪を刺激すると強い痛みを感じることもあります。無理をせずに押していくことでだんだんと痛みが和らぐでしょう。
志室は、ウエストライン上にあるツボです。腎兪から指2本分外側に進んだ場所の左右にあります。腰痛のある人の多くは、志室を刺激すると圧痛を感じます。
押すときは、親指を使って左右一緒にゆっくり押していきましょう。体の中心に向けて内側に押すことをお勧めします。
水道の場所は、へその中央より指4本分下から左右に指3本分進んだ場所です。
押すときは、親指の腹でゆっくり押していきます。押し込むようなイメージで押しましょう。