アキレス腱炎(あきれすけんえん)はアキレス腱に異常が起きた状態で、普段からスポーツを積極的に行う方に多く発症しております。
ランニング、サッカー、テニスなどの走ることが多いスポーツに多い整形外科疾患です。
使いすぎ症候群、オーバーユース症候群ともいわれます。慢性化もしやすく、アキレス腱が変形するケース(通常の二倍ほど腫れてくる)こともあり、注意が必要です。
アキレス腱炎の原因は、アキレス腱に負荷がかかりすぎたことです。アキレス腱はひふく筋とヒラメ筋の合同の腱であるため、非常に負荷がかかりやすい構造になっております。負荷に応じて痛みが出やすく、スポーツしたときのみ痛みが出るなど、生活に支障がない場合が多いです。アキレス腱炎の症状は、アキレス腱まわりの痛み、熱感、腫れです。痛みがひどくなると、歩行障害など生活動作に支障が出てきてしまいます。
アキレス腱の炎症といっても、大きく3つに分けられます。一つ目は、アキレス腱の付着部の炎症です。アキレス腱はかかとの骨に付着します。
ふくらはぎの筋肉が硬くなり、かかとに付着している部分が傷むことで、炎症が起きます。特に朝の寝起き、走り始め、練習後に痛むことが多いです。酷くなると、アキレス腱が太く変形します。鍼灸治療が非常に有効です。
2つ目は、アキレス腱の周りが痛むアキレス腱周囲炎です。周囲炎は、アキレス腱の下を通るほかの筋肉や腱が擦れ合って痛みを感じます。
ふくらはぎの筋肉は、おおきく分けて5つあり、5つの筋肉をすべて治療する必要があります。シップ、リハビリがなかなか効かないのは、この5つの筋肉すべてが原因であるためです。周囲炎は鍼灸治療が非常に有効です。
3つ目は、アキレス腱自体に痛みがあるアキレス腱炎です。アキレス腱は、腓腹筋とヒラメ筋の合同の腱です。この2つの筋肉が固まりすぎているため、アキレス腱にかかる負荷が強まり、痛み、炎症が起きます。
朝の寝起き、練習後に痛みを感じることが多く、シップではなかなか治りません。アキレス腱が太く硬くなってしまう方が多数おります。鍼灸治療は非常に有効です。
アキレス腱に問題がある場合、アキレス腱、かかとを揉んでみてください。ほかの部分より、触れた感覚が鋭くかんじます。
アキレス腱やかかとに付着しているところが腫れていたり、運動した直後や起床時のはじめの一歩など痛むのが特徴です。
アキレス腱炎を発症したら、患部に触らない、アキレス腱を伸ばすストレッチは極力避けることです。ランニングや自転車など膝関節を反復運動させる競技は極力させていただき、安静にしてください。早期の回復に鍼(はり)治療が効果的です。
アキレス腱の問題は、下腿三頭筋にあります。アキレス腱は、下腿三頭筋の合同の腱です。下腿三頭筋の異常な緊張がアキレス腱炎の原因です。当院ではアキレス腱の治療に対して、2段階の治療を設けております。
アキレス腱の問題は複数の観点から治療する必要があります。左右の重心のバランスです。ランナーの方々は左回りが多いため、重心のバランスが非常に悪い傾向があります。アキレス腱の問題だけでなく、カラダの筋肉のクセと重心のバランスも一緒に治療する必要があります。
アキレス腱の利用者数163名のうち、完治・良好あわせて163名で、回復率は100パーセントの好成績です。
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