公開日:2021年 12月 2日
更新日:2021年 12月22日
本日は前頭側頭型認知症について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
前頭側頭型認知症の原因は、前頭葉や側頭葉が萎縮することです。前頭葉や側頭葉の萎縮は、脳に異常なたんぱく質がたまることによって起こります。
前頭側頭型認知症では、脳にタウ蛋白、TDP-43、FUSと呼ばれるたんぱく質の性質が変わったものがたまることで前頭葉や側頭葉が萎縮すると言われています。
日本では、遺伝が原因で前頭側頭型認知症を発症している例はほとんどありません。欧米では3~5割ほどは遺伝が関係して発症している例があると言われています。
前頭側頭型認知症の症状は、社会性が失われることや性格が変わることです。周りの目を気にせず自分勝手な行動がみられるようになるのです。認知症の症状として多い、もの忘れなどの認知機能障害は目立って現れません。
毎日同じ道を散歩したり同じ時間に同じ行動をしたりするという症状もあります。他にも、過食や食行動の変化、自発性の低下、他人への共感や感情移入が難しくなるなどの症状も見られます。
前頭側頭型認知症では、思考や理性、社会性などに関わる前頭葉と知識や記憶、感情などを司る側頭葉に障害が起きるため、他の認知症とは違った様々な症状が現れるのです。
前頭側頭型認知症の根本的な改善方法は今のところありません。症状の進むスピードを遅くする方法もありません。
そのため、基本的には生活環境の調整などを行います。しかし、症状によって行動があまりにも常識と離れていたり、暴力があまりにもひどかったりする場合は入院が必要になることもあります。
初めの段階では、毎日同じ時間に同じ行動をするというこだわりが現れたり、欲求を抑えることができず本能のまま行動したりするようになります。
痴漢行為や万引きなど社会的に問題となる行動を行うこともありますが、本人は悪いことをしているという自覚がありません。
病気が進むと、意欲や活動性が明らかに下がっていき、非常識な行動や暴力などはだんだんと目立たなくなります。さらに病気が進むと、感情がなくなり話すこともしなくなります。
1日何もせずに横になったまま過ごすようになり、寝たきりになってしまいます。
11時から21時
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