公開日:2022年 6月23日
更新日:2022年 7月 6日
本日は真珠腫性中耳炎について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
真珠腫性中耳炎の原因は今のところわかっていません。耳管の機能が悪いことや乳突蜂巣の働きが悪いことなどが関係していると考えられています。
耳管の機能は鼻と中耳の換気を行なうことで乳突蜂巣の働きは中耳のガス交換です。そのため、耳管の機能や乳突蜂巣の働きが悪くなると、鼓膜が奥に引き込まれ、皮膚の表面の剥離物が重なって真珠腫が起きるのです。
真珠腫性中耳炎の症状は、耳痛や耳漏、伝音難聴などです。
真珠腫が小さい段階では、自覚症状はほとんどありません。しかし、真珠腫が細菌などに感染し、炎症が起こると耳痛や耳漏が現れます。
さらに、真珠腫が大きくなると、耳小骨が壊されるために聴力が低下していき、伝音難聴が起こります。
耳の奥に¥は、脳やバランスの神経や聞こえの神経、味覚の神経や顔を動かす神経など非常に重要な神経がたくさんある場所です。そのため、真珠腫をそのままにしておくとそのような重要な神経に障害が起きるのです。
真珠腫性中耳炎の改善方法は、手術です。どのくらい症状が進んでいるのかにもよりますが、基本的に効果のある薬はありません。
手術は、鼓室形成術や乳突削開術を行なうことが多いです。真珠腫は手術をしても再び発生することも多くあります。再び発生しないようにするための方法は今のところ確立されていません。
そのため、手術をした後は長い期間の経過を見ることが必要になります。
真珠腫の種類は、表皮芽が本来あるべき部位以外に位置することによって違います。表皮芽は、胎生期に表皮となる細胞の素のことです。
生まれつき表皮芽が本来あるべき部位以外に位置している場合は先天性真珠腫と、生まれた後に表皮芽が本来あるべき部位以外に位置した場合は天性真珠腫と言われています。
さらに後天性真珠腫は、鼓膜上方の弛緩部から発生する場合は弛緩部型真珠腫、鼓膜緊張部の後上部から発生する場合は緊張部型真珠腫に分けられます。弛緩部型真珠腫は、真珠腫性中耳炎の中で最も多いと言われています。
珍しいケースでは、穴があいた状態の縁から発生する二次性真珠腫が発生するケースもあります。
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