逆子の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2021年  2月 3日

更新日:2021年  5月 15日

本日は逆子について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • 逆子とは
  • 逆子の原因
  • 逆子の判断方法
  • 逆子の改善方法
  • 逆子の予防
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

逆子は胎児の頭が下にない状態のこと

逆子は、胎児の頭が下にない状態のことです。妊娠中期まで、胎児は子宮の中でぐるぐると体勢を変えています。しかし、体が大きくなることに伴って頭が重くなるるため、一般的には出産の時が近づいてくると頭が下にある状態になります。

 

逆子は、正式には骨盤位といわれる胎位の異常です。正常な位置関係は、胎児の頭が子宮口にある頭位ですが、逆子のように胎児の頭の以外が子宮口にある場合は骨盤位と判断されます。

逆子というと、胎児の頭が子宮の上にある状態のことが多いです。しかし、逆子にはその他にも種類があります。

 

胎児の頭が真横になっている状態は横位と言われる胎位異常で、斜め上や斜め下になっている状態は斜位と言われる胎位異常です。稀ですが、このような真横や斜め下、斜め上などの胎位異常もあるのです。

逆子の原因で明らかなものは全体の中でも一部分

逆子の原因の多くは原因不明です。明らかに原因と言われているものは全体の中でも一部分しかありません。母体側と胎児側のどちらかに異常があることで、逆子が起きるということが明らかになっている原因の一つです。

 

冷えも主な原因として考えられています。冷えが直接的に逆子の原因になるのではありませんが、冷えによってお腹周りの血行不良が起きると筋緊張が生じ、逆子のリスクを高めることになります。

 

ストレス状態が続くことも逆子のリスクを高めます。ストレスが続くと、自律神経が交感神経優位の状態になり、血管が収縮し血行が悪くなります。そのため、子宮の周りの血液の循環に悪影響が出て、子宮が固くなり逆子のリスクが上がるのです。

逆子になる原因は、胎児が自分で体制を変えるためにぐるぐると回る動作に障害が起こり回ることができないことによって起こります。

 

胎児が自分で回ることを妨げる母体側にある要因は、子宮の形態の異常や胎盤の異常、母体の骨盤が狭いことなどです。

 

胎児が自分で回ることを妨げる胎児側にある要因は、双子などで子宮の中のスペースに限りがあることや羊水が多く胎児が動き回りやすい状態になっていることなどです。

逆子は超音波で判断される

超音波で調べた時に子宮の底の部分に胎児の頭が見られると、逆子であるという判断をされます。子宮口から胎児の足、ひざ、お尻などに触ることもできます。

 

妊娠中期ごろから、病院に行くと逆子と言われる人もいますが、多くの人はその後元の位置に戻ります。そのため、はっきりと逆子という判断をさせる時期はだいたい妊娠30~32週の時です。

逆子は子供が生まれる瞬間まで、正しい位置に戻る可能性があります。逆子と判断され、帝王切開で出産する予定で入院していても、出産予定の日の当日に超音波で確認をした時、正しい位置に戻っていたということもあります。

 

逆子と判断されたとしても、出産する時までに逆子ではなくなることもあるという可能性を考えておく必要があります。

逆子の改善には逆子体操、外回転術、鍼灸、お灸

多くの場合の逆子は、生まれるまでに自然に回って体制を変え、頭位になるため、まずは自然に改善されるのを待ちます。

 

妊娠30週になっても逆子が改善しない場合は、胎位の矯正を行います。胎位の矯正を行うことは、胎児が自分で回ることができるようにする効果があります。胎位の矯正には逆子体操と言われる体操を行います。

逆子体操には色々なものがあります。体操によってとる体勢が違うため、どのような体勢をとると逆子が改善しやすいか、自分に合ったものを医師に相談をして行うことが大切です。

 

どの体操も軽度の子宮の収縮が起きることがあります。早産の傾向がある場合は行わないようにして、必ず医師に相談をしてください。

他にも、手で胎児を回す外回転術という方法も逆子の改善方法のひとつです。外回転術の成功率は約60~70%ほどとされていますが、いろいろな危険性があるためNICUがある限られた病院でしか行うことができません。限られた病院で、決まった条件を満たしている場合、医師から十分に説明を受けて行うことがあります。

 

冷えや自律神経を改善するためには鍼灸やお灸も逆子の改善方法のひとつです。産婦人科で鍼灸を取り入れている病院もあり、胎児に対しても安全性が確認されている方法です。

 

鍼灸ではその人の体質に合わせた改善を行います。妊娠32週を越えると、赤ちゃんが成長し、お腹の中での回ることが難しくなるため、できるだけ早めに施術することがお勧めです。

子宮を収縮させないことが大事

多くの逆子は原因不明です。そのため、予防する方法はありません。しかし、子宮を収縮させないことができるだけ逆子のリスクを減らす上で大切なことになります。

 

妊娠中は、下半身を冷やさないようにすることが重要です。お腹を冷やさないように腹巻などを着て暖かくすることや普段からきちんと湯船につかって体を温めること、冷たい飲み物を飲みすぎないようにすることなどに注意して、体を温めるような生活をしましょう。

 

段差を登ったり、高い場所のものを無理して取ったり、背伸びをすることは筋肉の収縮につながるため、子宮の収縮にもつながります。できるだけ避けるようにしましょう。

お母さんがリラックスしていれば、お腹の中の赤ちゃんも快適に過ごすことができるものです。

 

もし何か不安なことがある場合は、一人で抱え込まず、人に相談することで気分が楽になることもあります。産婦人科や鍼灸院などに行き、体の専門家に相談することをお勧めします。

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