公開日:2019年 12月23日
更新日:2021年 5月 15日
本日は陰萎について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
陰萎とは、勃起不全や勃起障害のことです。勃起機能の低下により満足な性行為を行うのに十分な勃起が得られない、保つことができない状態が続くことです。
もちろん勃起が起こらない場合は当然ですが、それだけでなく硬さが不十分であったり、勃起した状態を保つことができなかったりして、満足な性行為を行うことができる勃起が得られない状態の場合も陰萎が疑われることになります。
たまに勃起しないことがあったり、勃起できるか不安になるなど、自分自身が満足のいく勃起ができない場合も陰萎とされます。
勃起といわれる状態は、性的に興奮し、神経を通じて興奮がペニスに伝わり、ペニスにある陰茎海綿体の動脈が大きく広がり、陰茎海綿体に満足な量の血液を送ることができる状態のことです。
神経と血管の両方、または神経と血管のどちらか片方が正しく働かなくなると、陰茎海綿体に満足な量の血液が流れ込まないことになります。血液が十分に流れ込まなければ、十分な勃起が得られない状態が起こりやすいのです。
歳をとると陰萎になる確率が上がります。しかし、歳をとることだけが原因ではありません。
日常生活も大きく関わっています。ストレスや不規則な食事、運動不足やアルコールの過剰摂取、喫煙などが原因のことも多いです。日常生活の中に原因があることが多いということです。
糖尿病や高血圧、脂質異常症などの生活習慣病の方は、さらに陰萎のリスクが高まります。
陰萎の原因は、様々です。1つ目は心理的ストレスです。ストレスやうつ、不安などの心理的な要因の1つです。心理的ストレスが原因で陰萎になる人は20代〜40代に多く見られます。
心理的ストレスによって起こる陰萎のストレスには2種類あります。
心理ストレスは、日頃の少しのことがストレスになりそれが原因となる場合です。パートナーの女性に否定される言葉をいわれ、その言葉に反応し、言葉の衝撃や暴力で陰萎が起きることがあります。
自分自身で原因に思い当たることがあることがほとんどです。このような場合、カウンセリングや薬で簡単に改善することも多いです。
もう1つは特に普段の生活では心理的ストレスはなくても幼児期の体験や性的トラウマなど昔の出来事が原因で、深層にある原因が陰萎を起こす場合です。
この場合、ほとんどは無意識か意識下の中に原因があります。そのため、本人では思い当たらず原因の解明までには長い期間かかります。改善までにも長い期間かかることがほとんどです。
2つ目は血管や神経にある障害です。歳が上がると陰萎になる割合が増える理由は、歳をとるにつれて糖尿病や高血圧などの生活習慣病になる人が多くなるからです。
陰萎の原因として最も多いものが、糖尿病や心臓病、高血圧、脂質異常症などの生活習慣病です。脳出血や脳腫瘍、脳外傷、パーキンソン病、アルツハイマー病などの病気も陰萎の原因になります。
手術などによって周りの血管や神経が傷つけられ、その傷つけられた血管や神経が原因となり陰萎になることもあります。
交通事故などによって起こる脊髄の損傷や前立腺肥大などの泌尿器科系の病気、腎不全なども陰萎の原因の1つです。3つ目は薬剤の使用です。一部の薬剤では陰萎を引き起こすことがあります。
陰萎で感じる症状は人それぞれ違います。全く勃起が出来ない状態のことだけを陰萎というのではありません。
性行為の途中で興奮できなくなったり、勃起はしても十分な硬さにならなかったりすることも陰萎の症状です。
陰萎を判断するには、国際勃起機能スコアという表があります。
陰萎には、性欲があり興奮しても勃起はしない、勃起はするが十分に硬くならない、勃起が続かない、たまに勃起しないことがある、などの症状があります。
男性であれば多くの人に起こる可能性のある病気です。
陰萎はどのような原因で起こっているものでもほとんどのものが改善することができます。
改善するためにはまず、高血圧症、糖尿病、喫煙や高コレステロール値などの生活習慣病の原因となるものを取り除くことが大事です。
他にも、医師との間で改善のための話し合いをし、適切な指導のもとで改善方法を選んでください。最近では、カウンセリングや健康チェックに問題がなければ、どのような原因があったとしてもまず薬による改善を行うことが多いです。
陰萎の原因が精神的なものである時には、カウンセリングが改善につながることもあります。カウンセリングには一般的なものと、深層心理に問題のあるものがあります。
深層心理の場合は、自分自身は無意識の中で問題があることもあります。そのため、そのような場合には精神科医や心理学者と話し合いをし、改善方法を選ぶ必要があります。
陰萎の改善にかかる費用は、保険適応の対象ではありません。また、それぞれ人によって症状が違うため、どこまで調べるかなどは症状によって違います。
そのため、医療施設により差があります。大体の目安が知りたい場合は、相談から薬をもらうまでにどのくらい費用がかかるのかをあらかじめ医療機関に問い合わせておくと安心です。
最近では、医薬品個人輸入代行業者などを通じてインターネットなどで販売されているものの中に、偽物の薬が見つかっています。偽物の中には異なる成分などが入っていることがあり、健康被害が予測できないことが考えられます。
インターネットなどでの個人輸入による薬を購入して使用することは使用は避けてください。医師から販売された薬を使用することが大事です。