アレルギー性湿疹の鍼灸【原因・定義・症状】

公開日:2019年 12月23日

更新日:2022年  5月12日

本日はアレルギー性湿疹について解説させていただきます。

☆本記事の内容

  • アレルギー性湿疹とは
  • アレルギー性湿疹の原因
  • アレルギー性湿疹の症状
  • アレルギー性湿疹の改善方法
  • アレルギー性湿疹のまとめ
足のしびれ、痛み

銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。

このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。

 

アレルギー性湿疹とはかぶれのこと

アレルギー性湿疹は皮膚がアレルギーの原因となる物質に触れることで起きまる湿疹です。この湿疹のことをかぶれとも呼びます。皮膚の表皮や真皮に炎症が起こることを湿疹といい、痒かったりやヒリヒリしたりします。

 

他にも、赤みや腫れ、ぶつぶつや水ぶくれなどが出てきます。なかなか改善せず、長い期間にわたって湿疹が続くと、皮膚がごわごわした状態になってしまいます。

皮膚は常に体の壁として外の刺激から体を守る働きをしています。しかし、バリア機能があっても完全に防ぐことができないアレルギーの原因となる物質が刺激になり起こる湿疹があります。この湿疹がアレルギー性湿疹です。アレルギーの原因となる物質との触れることが原因になります。

アレルギー性湿疹の原因は原因に触れること

アレルギー性湿疹の原因は、特定のアレルギーのある人が、アレルギーの原因の物質に触れてしまうことです。日常生活の中では、ゴム製品に含まれる薬品や接着剤、繊維やプラスチック製品に使われているホルムアルデヒドや着色剤、紫外線吸収剤や抗菌剤などが原因となる主な物質であるといわれています。

 

アレルギー性湿疹を起こしている人の中にはアレルギーの原因となっている物質に気がついておらず、そのまま使用して触れてしまっており長い期間湿疹が続いてしまう人もいます。

アレルギー反応の原因として、ほこりや花粉などが一般的に知られています。しかし、個人の体質によって原因となる物質は違います。植物や金属、薬品や化粧品、衣類などがアレルギー反応を起こす原因となる物質のアレルゲンになる可能性があります。

 

アレルゲンであることを体が認識し、過剰に免疫反応を起こしてしまうのです。アレルゲンに対して抗体ができてしまった場合、抗体ができた後アレルゲンが入ってきた時、抗体が付いた肥満細胞からヒスタミンという物質を出すことで炎症やかゆみが起きるのです。

 

元々アレルギー体質の人は乾燥やストレスなどが原因で皮膚のバリア機能が下がってしまった場合、アレルギー性湿疹を起こしやすい状態になることが多いです。

アレルギー性湿疹の症状はかゆみや痛み

アレルギー性湿疹の症状はアレルギーの原因となる物質に触れた部分が、かゆくなったり、痛みを感じたりすることです。赤く腫れたり、まだらやぶつぶつ、水ぶくれができることもあります。中には、皮膚がむける人もいます。長い期間にわたって炎症が続くと、皮膚の表面が乾燥した後のガサガサした状態の様になります。

 

ただし、手のひらは皮が厚く、湿疹の原因となる物質に触れてもなかなか症状が出ません。しかし、原因となる物質を触ったままの手で、どこか他の湿疹の出やすい部分に触れるとその部分に症状が出ることがあります。

アレルギー性湿疹は悪化するにつれて、湿疹の範囲が広がります。アレルギーの原因となる物質に触れた部位だけでなく、その周りの肌にも影響し、湿疹が出ることがあるのです。

 

アレルギー性の皮膚炎は物質に触れた時、必ずすぐに起こるのではありません。一般的には物質に触れて24時間以内の間に起きることが多いです。回復した後も色素沈着が残ることもあります。湿疹ができたらそのまま放っておかず早めに改善することをお勧めします。

アレルギー性湿疹の改善方法は原因を見つけること

アレルギー性湿疹の原因となっている物質を見つけ、その物質と触れない様に生活することが大切です。趣味や仕事、家事や化粧品など日常生活を送る中で触れるものや、湿疹が起きた時期、湿疹のできている部位などをカウンセリングしたり、パッチテストを行ったりすることで、アレルギー性湿疹の原因になっている物質を特定します。

湿疹のかゆみを抑えるためにはステロイド外用薬を使用します。かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬を使ったり、重症の場合はステロイドの内服薬を使う場合もあります。炎症の範囲があまり広くない時は冷やしたガーゼを当てて症状を和らげます。

 

アレルギー性湿疹は症状が軽い場合、数日で完全に回復することもあります。しかし、なかなか改善しない場合や長い期間症状が続く場合は病院に行くことをお勧めします。

アレルギー性湿疹は日常生活から気をつける

アレルギー性湿疹では、原因となる物質にできるだけ触れない様にすることが大切です。触れてしまった場合はすぐに洗い流すなど、対応を早く取ることも大切です。

 

湿疹ができてしまった時、もし痒みがひどくてもなるべく掻いたり触ったりしない様に気をつけて生活することが重症化しないためのポイントです。

生活の中で日常的に使用する衣服やアクセサリー、化粧品や洗剤などは素材や成分に注意して自分に合う物を選ぶことが大切です。特にアクセサリーには注意が必要です。アクセサリーに含まれる金属が汗と反応して炎症を起こす可能性があるからです。自分に合うものを身に付ける様にしてください。

 

また、肌に触れたものが炎症を悪化させることもあります。汗をかいた時、こまめに拭き取ったり、シャワーやお風呂で早めに洗い流すことを心がけてください。日頃から肌を清潔にしておくことが大切です。

アレルギー性湿疹に効果的なツボ

少海

大椎

・曲池

・合谷

・関元

少海

少海は、自律神経を整える効果のあるツボで、ストレスを和らげる効果があります。耳鳴りやめまいなどの改善にもよく使われるツボです。

 

自律神経を整えることで、何か原因となるものに対して過剰に反応を起こさないような状態に近づける効果が期待できます。そのため、アレルギー性湿疹にも効果が期待できるのです。

大椎

大椎は、アレルギー体質であったり風邪をひきやすい体質であったりする場合に効果を発揮するツボです。これは、大椎では手足の陽経が交わることによって、体表の機能を高める効果があるとされているためです。

 

そのため、アレルギー性湿疹に対しても効果的です。何かに対して過剰に反応してしまう状態になっている体質の改善に効果が期待できるのです。

曲池

曲池は、手につながる経路の途中にあるツボで、東洋医学では邪気が溜まりやすいとされている場所にあります。そのため、刺激をすることで邪気を外に出す効果があります。

 

主に効果があるとされている症状は、肌荒れやにきび、吹き出物や乾燥肌、ひじ痛、テニス肘、腱鞘炎、腕の筋肉痛、頭痛などです。このような効果から、アレルギー湿疹に対しても効果が期待できるツボであるといえます。

ツボの位置と押し方

少海

少海は、肘の内側にあるツボです。肘関節の横しわの端と上腕骨内側上顆との間にあるくぼんでいる場所を探しましょう。

 

押すときは気持ち良いと感じる程度の力で押しましょう。押すだけでなく、お灸で温める方法もおすすめです。

大椎

大椎は、首の付け根の近くにあるツボです。探すときは、首の付け根を手で探って、頭を前に倒し大きく飛び出る背骨の真下を押し、痛みを感じる場所を探しましょう。

 

押すときはゆっくりと押します。お灸やホットタオルなどを使って温める方法もおすすめです。

曲池

曲池は、手の平を上にして肘を曲げた時にできる横じわの線上にあるツボです。横じわの線上の外側の端にツボがあります。探すときは、肘関節の骨のきわのあたりと覚えておくと良いです。

 

押すときは、親指を使います。反対側の手で外側から肘を包むようにすると押しやすいです。

おすすめ記事

営業時間

11時から21時

営業日
 

11時~21時迄

休業日

年末年始

お問合せ
080-1802-9798