公開日:2022年 10月23日
更新日:2024年 2月 9日
本日は膵仮性嚢胞について解説させていただきます。
☆本記事の内容
銀座そうぜん鍼灸院の宗前です。
このページを書いている私は、鍼灸師として13年、担当した利用者様数80,000人を誇り、病気の休職者300人を社会復帰できるまで回復させてきた実績があります。
仮性膵嚢胞の原因は、外傷などです。特に、小児の仮性水嚢胞は外傷の後に発生することが多いです。
自転車のハンドルで上腹部を強打したり交通事故で外傷を受けたりすることで、膵管が断裂し膵液が漏れて仮性膵嚢胞ができるのです。
膵仮性嚢胞は、膵臓の組織やその周辺に形成される液体を含んだ袋(嚢胞)です。これらの嚢胞は、膵臓の損傷や炎症、特に急性膵炎または慢性膵炎の後に発生することが一般的です。膵仮性嚢胞は実際の膵臓組織から形成されるわけではなく、その名前が示すように「仮性」の嚢胞であり、膵臓の酵素や液体、血液、脂肪組織などを含むことがあります。主な原因として以下のものがあります。
1. 急性膵炎
膵臓の急性炎症は、膵仮性嚢胞の最も一般的な原因です。急性膵炎は、膵臓が自己消化を始める状態であり、これにより膵臓内外に液体が溜まり、嚢胞が形成されることがあります。
2. 慢性膵炎
長期間にわたる膵臓の炎症も膵仮性嚢胞の形成を引き起こすことがあります。慢性膵炎は、アルコール依存症、遺伝的要因、自己免疫の病気などによって引き起こされることが多いです。
3. 膵臓の外傷
車両事故、転倒、スポーツ中の怪我など、膵臓に直接的な物理的損傷を与える外傷も、膵仮性嚢胞の形成に繋がることがあります。
4. 膵臓手術や介入的手技後
膵臓に対する手術や、膵管内にカテーテルを挿入するなどの介入的手技後に、膵仮性嚢胞が形成されることがあります。
5. 膵管の閉塞
膵管が石、腫瘍、またはその他の異物によって閉塞されると、膵液の流れが妨げられ、膵臓内に圧力がかかり、嚢胞が形成されることがあります。
膵仮性嚢胞は、しばしば自然に消失するか、または特に症状を引き起こさないため治療の必要がないことがあります。しかし、嚢胞が大きくなったり、感染したり、破裂したりすると、重篤な合併症を引き起こす可能性があります。
仮性膵嚢胞の主な症状は、腹痛です。押して痛みがあったり、腹部腫瘤などが見られたりします。
多くの場合、症状がは嚢胞ができてから約1〜2週間後に現れます。症状は食べ物を食べると、悪くなることが多いです。
膵仮性嚢胞は、膵臓に発生する液体を含んだ袋であり、そのサイズ、位置、及び周囲の組織への影響によって様々な症状を引き起こすことがあります。多くの場合、膵仮性嚢胞は無症状であり、偶然に画像を見たときに発見されることがあります。しかし、嚢胞が大きくなった場合や特定の位置にある場合には、以下のような症状が現れることがあります。
・腹痛
嚢胞が大きくなると、腹部の圧迫感や痛みを引き起こすことがあります。この痛みは、特に食後に悪化することがあります。
・背中の痛み
嚢胞が背中に近い部分の膵臓に存在する場合、背中に痛みを感じることがあります。
・消化不良
膵仮性嚢胞が消化管を圧迫すると、食物の通過が妨げられ、消化不良や胃の不快感が生じることがあります。
・吐き気と嘔吐
消化不良に伴い、吐き気や嘔吐が生じることがあります。
・体重減少
食欲不振や消化不良により、体重が減少することがあります。
・黄疸
嚢胞が肝臓に近い膵管を圧迫する場合、胆汁の流れが妨げられ、皮膚や目の白い部分が黄色くなる黄疸が発生することがあります。
・腹部の膨満感
嚢胞の大きさによっては、腹部が膨れた感じや膨満感を感じることがあります。
・感染
嚢胞が感染すると、発熱や寒気などの症状が現れることがあります。
仮性膵嚢胞の改善方法は、数日間食事や水分の摂取を控えることです。嚢胞が小さい場合は自然と改善していくこともあります。
しかし、症状が重い場合や農法が非常に大きい場合は、発症の初期に大量の輸液をおこなうことが多いです。
発症してしばらく経つと細菌感染を引き起こすこともあります。最近に感染した場合は、感染物質を外に出すドレナージや壊死物質を除去するネクロセクトミーを行うことが必要になることもあります。
膵仮性嚢胞の改善は、嚢胞のサイズ、症状の有無、合併症のリスクに応じて異なります。無症状で小さな嚢胞の場合、積極的な改善を行わずに経過観察を選択することもあります。しかし、症状がある場合や合併症のリスクが高い場合は、以下のような改善方法が検討されます。
1. 経過観察
無症状で、合併症のリスクが低い小さな嚢胞の場合、定期的な画像の判断を通じて嚢胞のサイズや特性の変化を監視することがあります。
2. 内視鏡的改善
内視鏡的膵仮性嚢胞胃腸吻合術(EUSによる嚢胞ドレナージ): EUSを使用して嚢胞を精密に視覚化し、内視鏡を使って腹部の壁を通じて嚢胞に穿刺し、嚢胞内の液体を排出します。必要に応じて、嚢胞と消化管との間にステントを挿入して液体が継続的に排出されるようにすることもあります。
3. 外科手術
腹腔鏡手術: 小さな切開を介して行われる腹腔鏡手術により、嚢胞を切除したり、嚢胞と消化管との間に新たな排出路を作成します。
開腹手術: 大きな嚢胞や、腹腔鏡手術が適さない場合には、伝統的な開腹手術を行って嚢胞を切除することがあります。
4. 穿刺吸引(アスピレーション)
画像誘導下に針を使用して嚢胞の内容物を吸引することがありますが、再発のリスクが高いため、一般的には他の改善法と組み合わせて行われます。
5. 抗生物質の使用
嚢胞が感染している場合、抗生物質による改善が必要になることがあります。
改善方法の選択は、嚢胞の特性、全体的な健康状態、および合併症のリスクを考慮して決定されます。改善の主な目的は、症状の管理、合併症の予防、および生活の質の向上です。
膵仮性嚢胞の改善において、薬は主に症状の管理や合併症の予防に用いられます。膵仮性嚢胞そのものを直接改善する薬はありませんが、以下のような状況で特定の薬が使用されることがあります。
・抗生物質
感染: 膵仮性嚢胞が感染した場合、その感染を治療するために抗生物質が処方されます。感染の重症度や病原体の種類に応じて、適切な抗生物質が選択されます。
・消化酵素補助薬
消化不良: 膵仮性嚢胞が消化酵素の産生に影響を及ぼし、消化不良を引き起こす場合、消化を助けるための膵酵素補助薬(パンクレアチンなど)が処方されることがあります。
・疼痛管理
疼痛: 膵仮性嚢胞が引き起こす腹痛や背中の痛みに対して、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)やより強力な疼痛管理薬が必要な場合があります。
・プロトンポンプ阻害薬(PPIs)
胃酸過多: 嚢胞が胃酸の過剰分泌を引き起こす場合や、内視鏡的治療後に胃酸関連の不快感を軽減するために、オメプラゾールやランソプラゾールなどのプロトンポンプ阻害薬が処方されることがあります。
これらの薬は、膵仮性嚢胞に関連する特定の症状や合併症を管理するために使用されますが、嚢胞そのものを改善するわけではありません。嚢胞の直接的な改善には、内視鏡的手技、外科手術、または画像誘導下のドレナージなどの介入的改善が必要です。
膵仮性嚢胞の改善の計画を立てる際は、専門医との相談のもと、全体的な健康状態、症状の重症度、合併症のリスクなどを考慮して決定されます。
手術は、改善を行なっても症状が長い期間続く場合や嚢胞が小さくならない場合、のう胞の大きさが直径5cm以上の場合に行われます。
手術には、内瘻術と外瘻術があります。内瘻術は嚢胞の内容を胃や空腸に導く手術のことです。外瘻術は嚢胞の内容を体の外に導く手術です。
仮性膵嚢胞が悪性になる確率は約1割と言われています。そんなに悪性になることはないのです。しかし、きちんと改善を行うことは大事です。
・神門
・少商
・隠白
神門は、自律神経を整えるツボです。気持ちをリラックスさせてイライラを鎮める効果があります。ストレスが原因で起こる便秘のようなストレスによって起こる腸のトラブルにも効果があります。
他にも、膵臓の機能を活性化する効果があるため膵仮性嚢胞にも効果が期待できます。
少商は、内臓の働きを高めて症状を和らげる効果があります。少商は末端にあるツボで、少は末端のことを意味し、商は陰陽五行論という中医学の理論から肺の音を商ということから名付けられています。
少商は、のどの腫れや痛み、流行性耳下腺炎、鼻出血、咳やたん、喘息や夏バテなどに効果的です。
隠白は、膵臓の働きを促進する効果があります。
他にも、顔面部の症状にも効果的で、浮腫や美肌、免疫力向上、フェイスラインの引き締め、目の痛みなどに効果的です。
神門の場所は手の平側の手首のしわ上で、小指側にある腱の内側です。押すとへこむ部分です。
押すときは軽く押すように刺激をしましょう。
少商は、手の親指の橈側にあるツボで、爪の基底部と橈側縁の交わる場所にあります。
押すときは爪の先を使って押しましょう。
隠白は足の親指の爪の根元にあるツボです。
付け根にあるツボのため、親指を立てて爪を使って押します。爪の際に、細かい刺激をすると良いでしょう。
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